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  • 隠れた神ゲーを発見してしまった!『Necesse: ネセス』は”テラリア×リムワールド”の完璧な融合作

    隠れた神ゲーを発見してしまった!『Necesse: ネセス』は”テラリア×リムワールド”の完璧な融合作

    まさか、こんな隠れた名作があったなんて……!

    Steam で 95% という圧倒的高評価を誇りながら、なぜか日本ではあまり知られていない『Necesse: ネセス』。筆者も最初は「また海外のクラフトゲームか」程度に思っていたのだが、実際にプレイしてみると……これは完全にヤバい。テラリアの冒険とリムワールドの村経営が見事に融合した、まさに理想のサンドボックスゲームがここにあった。

    なぜこのゲームがもっと話題になっていないのか、本気で謎である。

    最初の印象を覆した”NPCの賢さ”

    プレイ前は正直、「また見下ろし型のクラフトゲームね」くらいの認識だった。ドット絵のグラフィックも、良くも悪くも”よくあるインディーゲーム”という感じで、特に期待はしていなかった。

    しかし、最初の村人を雇った瞬間に認識が一変。

    「あれ? このNPC、めちゃくちゃ賢くない?」

    NPCに畑仕事を指示すると、勝手に種を植え、水をやり、収穫してチェストに整理してくれる。鉱石を採掘させれば、効率よく掘り進めて素材を回収。しかも装備を渡せば自動で装着し、敵が来れば勝手に戦ってくれるのだ。

    他のクラフトゲームでよくある「NPCが馬鹿すぎてイライラ」という問題が、本作には一切ない。むしろ「こいつら、俺より頭いいんじゃないか?」と思えるレベルで優秀だ。

    “放置ゲー”になりがちなのが唯一の欠点?

    NPCが優秀すぎるのも考えもので、気がつくと完全に”放置ゲー”状態になっていることが多い。農業は村人任せ、採掘も村人任せ、クラフトも村人任せ……。プレイヤーは冒険に出かけて、戻ってくると村がパワーアップしているという、まるで放置系シミュレーションのような快適さ。

    「俺、何してるんだっけ?」と思う瞬間もしばしば。これが本作唯一の”欠点”と言えるかもしれない。ただ、この快適すぎるシステムが病みつきになるのも事実。テラリアのような「素材集めが面倒くさい」というストレスが皆無なのは、間違いなく本作の大きな魅力だ。

    冒険パートも想像以上に本格派

    村づくりが快適すぎて、冒険はオマケ程度かと思いきや、こちらも本格的。25以上のエリアが用意されており、それぞれに特色のある敵とボスが待ち受けている。

    特に印象的だったのは海賊王との戦い。村人たちを引き連れて大軍で挑むもよし、ソロで腕前を試すもよし。戦闘スタイルも弓特化、近接特化、魔法特化など、プレイヤーの好みに応じてカスタマイズ可能だ。

    武器や防具のバリエーションも豊富で、レアアイテムを求めてダンジョン通いする楽しさはまさにハクスラそのもの。村人に装備を持たせて一緒に冒険に出かければ、ちょっとしたRPGパーティーのような感覚も味わえる。

    最大250人マルチプレイの可能性

    本作の隠された魅力が、最大250人までの大規模マルチプレイ対応。実際に数百人規模でプレイしたことはないが、フレンドと4〜5人でプレイした際の楽しさは格別だった。

    役割分担して巨大な村を築き上げたり、それぞれ別の島に拠点を作って交易したり、協力してボス攻略に挑んだり……。マルチプレイでの可能性は無限大だ。Steam Deckでも快適に動作するため、みんなで集まってワイワイプレイするのも一興。

    なぜ日本で話題にならないのか?

    これだけ完成度が高く、Steam でも圧倒的高評価なのに、なぜ日本では知名度が低いのだろうか。おそらく、グラフィックの地味さと、「またテラリア系か」という先入観が原因かもしれない。

    だが、プレイしてみれば分かる。これは単なる”テラリアクローン”ではない。村づくりと冒険の両立、NPCの賢さ、マルチプレイの楽しさ……すべてが高次元でバランス取れた、まさに隠れた神ゲーなのだ。

    個人開発者の Mads Skovgaard 氏が 2012 年からコツコツ開発してきた本作。その情熱と技術力には本当に頭が下がる。

    これぞ大人のクラフトゲーム

    『Necesse: ネセス』は間違いなく「大人のクラフトゲーム」だ。面倒な作業はNPCに任せて、プレイヤーは楽しい部分に集中できる。時間のない社会人にこそオススメしたい作品である。

    現在も定期的にアップデートが配信されており、開発者の熱意を感じられる。

    価格も1,699円と非常にリーズナブル。この価格で数百時間は余裕で遊べる内容なので、コストパフォーマンスは抜群だ。テラリアやマインクラフト、リムワールドが好きな方なら、絶対に気に入るはず。

    基本情報

    Necesse: ネセス

    • 開発者: Mads Skovgaard
    • パブリッシャー: Fair Games ApS
    • プラットフォーム: PC(Steam)
    • 価格: 1,699円
    • プレイ人数: 1-250人(マルチプレイ対応)
    • 日本語対応: あり
    • Steam評価: 非常に好評(95%)
    • プレイ時間: 40時間以上(メインコンテンツ)
    • リリース日: 2025年10月17日

    購入リンク:

      ・Steam: https://store.steampowered.com/app/1169040/Necesse/

      公式リンク:

    • 『Absolum(アブソラム)』は、なぜこんなにも ”止められない ”のか? 格闘ゲーム級のベルトスクロールとローグライトが融合した傑作を語りたい

      『Absolum(アブソラム)』は、なぜこんなにも ”止められない ”のか? 格闘ゲーム級のベルトスクロールとローグライトが融合した傑作を語りたい

      『Hades』のビルド構築の楽しさと、『ストリートファイター』のような格闘ゲームの奥深さが、一つのゲームで完結してしまったら?

      2025年10月にリリースされた『Absolum(アブソラム)』は、まさにそんな「わがままな願い」を叶えてしまった傑作です。Steam評価90%超え、メタスコア85点という数字は伊達ではありません。

      筆者は数々のベルトスクロールアクション(ベルスク)を遊んできましたが、正直に言いましょう。「ベルスクは単調で飽きやすい」という定説は、このゲームが過去のものにしました。

      格闘ゲームのような奥深い戦闘──ただのボタン連打じゃ勝てない

      ベルトスクロールアクションといえば、攻撃ボタンを連打して敵をなぎ倒す爽快感が真骨頂だ。しかし『Absolum』は、その常識を良い意味で裏切ってくる。

      本作の戦闘システムは驚くほど奥深い。基本攻撃、強攻撃、投げ、ダッシュ攻撃といったオーソドックスなアクションに加え、パリィ(カウンター)クラッシュ(重攻撃同士のぶつかり合い)テクニカル攻撃プレッシャーメーターなど、格闘ゲームさながらの要素が詰め込まれている。

      特に驚いたのが回避カウンターの爽快感だ。敵の攻撃を絶妙なタイミングで回避すると、時間がスローになって反撃のチャンスが生まれる。これが決まったときの快感たるや……! 『ベア・ナックル4』でも回避は重要だったが、『Absolum』では回避そのものが攻撃手段として機能するため、より戦略的なプレイが求められる。

      また、敵を地面にバウンドさせて空中コンボを繋ぐ「ジャグル」システムも秀逸だ。画面端まで敵を吹き飛ばし、跳ね返ってきたところをさらに攻撃──この連続コンボが決まると、まるで格闘ゲームのようなテクニカルな快感が味わえる。ただし、無限コンボを防ぐために一定時間でコンボが途切れる仕組みも用意されており、ゲームバランスも絶妙だ。

      4人の個性的なキャラクター──どれを選んでも楽しい

      『Absolum』には4人のプレイアブルキャラクターが登場する。それぞれが全く異なる戦闘スタイルを持っており、選ぶキャラによってプレイ感覚がガラリと変わるのが面白い。

      まずはガランドラ。エルフの剣士で、大剣を振り回すパワフルなファイター。リーチが長く、範囲攻撃が得意なため、囲まれたときに頼もしい。筆者は最初のプレイでガランドラを選んだが、豪快な一撃が気持ちよく、まさに「王道の主人公」という感じだった。

      次にカール。ドワーフの格闘家で、銃(ブランダバス)と拳を使い分ける近接戦のスペシャリスト。リーチは短いが火力が高く、敵を殴り飛ばす豪快なアクションが魅力だ。

      そしてサイダー。彼女の最大の特徴は、伸縮自在の義手アームだ。遠くの敵を引き寄せたり、空中の敵を掴んで地面に叩きつけたりと、まるで『モータルコンバット』のスコーピオンのような戦い方ができる。「Get over here!(こっちに来い!)」と叫びたくなる瞬間が何度もあった。

      最後はブローム。カエルの魔法使いで、杖を使った遠距離攻撃が得意。杖にまたがってサーフボードのように滑走したり、魔法弾を連射したりと、他のキャラとは一線を画すプレイ感覚が楽しめる。筆者は2周目でブロームを選んだが、遠距離から敵を一掃する快感にすっかりハマってしまった。

      ローグライト要素がもたらす「もう一回」の魔力

      『Absolum』の最大の特徴は、ベルトスクロールアクションにローグライト要素を融合させた点だ。これが驚くほど相性が良い。

      各ランでは、敵を倒すごとにランダムなアップグレードが手に入る。属性魔法(アルカナ)パッシブボーナス(トリンケット)新しい必殺技(儀式)など、その種類は膨大だ。火・水・風・死霊術といった属性を組み合わせ、自分だけのビルドを作り上げる楽しさがある。

      筆者が特に気に入っているのが死霊術ビルドだ。敵を倒すたびにスケルトンを召喚し、画面を骸骨の大群で埋め尽くす──このカオスな光景がたまらなく楽しい。一方で、火属性に特化して画面全体を炎で覆う「焼き尽くしビルド」も試したが、こちらも爽快感抜群だった。

      また、ステージ間で分岐ルートを選べるのも面白い。「橋を渡るか、橋の下をくぐるか」「森を抜けるか、城壁を登るか」──選択によって訪れるエリアが変わり、毎回新鮮な体験ができる。さらに、特定のルートを選ぶことでサイドクエストが発生し、新しいキャラクターやショートカットがアンロックされることもある。

      ボス戦は歯ごたえ抜群──死んでも「もう一回」と思える絶妙な難易度

      『Absolum』のボス戦は一筋縄ではいかない。それぞれが独特な攻撃パターンを持ち、パリィやカウンターを駆使しなければ勝てない強敵ばかりだ。

      筆者が最初に苦戦したのは、鉱山エリアのボス。画面全体を揺らす攻撃や、天井から巨大な岩を落としてくるギミックに翻弄された。何度も死んだが、そのたびに「次はこう戦おう」と戦略を練り直し、ついに倒したときの達成感は格別だった。

      また、ボス戦中にはヘビーメタルなBGMが流れる演出も熱い。作曲は『エルデンリング』や『SEKIRO』で知られる北村友香(Yuka Kitamura)氏が担当しており、中世ファンタジーの雰囲気と激しいロックが融合した楽曲が戦闘を盛り上げる。

      協力プレイで味わう「もう一つの楽しさ」

      『Absolum』は最大2人での協力プレイに対応している。オンライン・ローカルどちらでも遊べるが、特に素晴らしいのが進行システムだ。

      多くの協力ゲームでは「ホストのセーブデータしか進まない」という問題があるが、『Absolum』では両プレイヤーの進行状況を分析し、両者が報酬を得られる最適なポイントからスタートできる。つまり、どちらのプレイヤーもソロでプレイしているかのように実績をアンロックし、報酬を獲得できるのだ。この配慮は素晴らしい。

      筆者は友人と2人でプレイしたが、属性魔法を組み合わせた連携攻撃がとにかく楽しかった。相手が火炎を放っている間に自分が風魔法で威力を増幅したり、水魔法で敵を凍らせてから電撃で感電させたり──シナジー効果を意識したプレイは、ソロとはまた違う戦略性がある。

      手描きアートが織りなす美麗な世界観

      本作のビジュアルは、Supamonksが手掛けた手描きのコミックアートが特徴だ。色鮮やかな森、陰鬱な鉱山、荘厳な城──どのエリアも絵本のように美しく、スクリーンショットを撮りたくなる瞬間が何度もあった。

      キャラクターのアニメーションも非常に滑らかで、攻撃のたびに「重さ」や「衝撃」が伝わってくる。特にガランドラの大剣攻撃や、カールの拳が敵に命中する瞬間のヒットストップ演出は、格闘ゲームのような気持ちよさがある。

      シンプルだが深い──「もう一回」が止まらないゲームデザイン

      『Absolum』の魅力を一言で表すなら、それは「もう一回」が止まらないことだ。

      死んでも装備やスキルはそのまま残るため、ローグライクにありがちな「全てを失う虚無感」が少ない。むしろ「次はもっと強いビルドを試そう」「あのルートを選んでみよう」という前向きな気持ちになれる。

      また、ゲーム全体の設計が「6分間の試合」を繰り返すような構造になっており、1ランが短時間で完結するのも魅力だ。仕事の合間や寝る前のちょっとした時間にサクッと遊べるが、気が付けば何時間も遊んでしまっている──そんな中毒性がある。 『Absolum』は、ベルトスクロールの新たな地平を切り開く

      『ベア・ナックル4』や『TMNT: Shredder’s Revenge』が好きだった人にも、『Hades』のようなローグライトが好きな人にも、そして格闘ゲームのような技術的なプレイが好きな人にも──『Absolum』は全てに応えてくれる傑作だ。

      筆者はすでに30時間以上プレイしているが、まだまだ遊び足りない。新しいビルドを試すたび、新しいルートを選ぶたびに、まだ見ぬ発見がある。これこそが『Absolum』が持つ魔力だ。

      もし「ベルトスクロールは好きだけど、すぐ飽きちゃうんだよね」と思っている人がいたら、ぜひ『Absolum』を試してほしい。このゲームは、あなたが思い描く「ベルトスクロールアクションの理想形」を超えてくるはずだ。

      基本情報

      • タイトル: Absolum(アブソラム)
      • 開発: Guard Crush Games, Supamonks, Dotemu
      • 販売: Dotemu, Gamirror Games(日本はアークシステムワークス)
      • プラットフォーム: Steam, PlayStation 5, PlayStation 4, Nintendo Switch
      • 発売日: 2025年10月9日(ダウンロード版)、2025年11月6日(パッケージ版)
      • 価格: ダウンロード版 2,970円(税込)、パッケージ版 3,960円(税込)
      • プレイ人数: 1-2人(オンライン・ローカル協力プレイ対応)
      • 難易度: 初心者~上級者向け(3段階の難易度設定)
      • プレイ時間: 1周 8-12時間、完全クリア 30時間以上
      • Steam評価: 非常に好評(90%)
      • 日本語: 完全対応

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    • 1分間の色彩バトルが熱すぎる!『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』は戦隊モノ×アリーナシューターの革命作

      1分間の色彩バトルが熱すぎる!『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』は戦隊モノ×アリーナシューターの革命作

      「戦隊モノゲーム」、いいかも…!

      Steamで100%という驚異的な高評価を誇る『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』。カラフルな戦隊ヒーローたちが色を塗り合う2Dアリーナシューターという、一見すると子ども向けのような設定に最初は半信半疑だった。しかしプレイしてみると、その奥深さと中毒性に完全にハマってしまった。

      1分間のラウンド制、最大4人対戦、そして「色」を武器にした独特なゲームシステム。正直なところ、こんなにも熱くなれる対戦ゲームに出会えるとは思っていなかった。

      本作は、フランスの開発スタジオQuadri Teamが手掛ける早期アクセスタイトルで、2024年10月に配信開始。現在もアップデートが継続中で、毎月新しいトーナメントやコンテンツが追加されている。Steam Deckでの動作も確認されており、いつでもどこでも熱いバトルが楽しめるのも魅力だ。

      「色」を塗り合う…それだけなのに止まらない!

      『QUADRICOLOR』の基本ルールは実にシンプル。プレイヤーは赤・青・黄・緑のいずれかのカラーレンジャーとなり、フィールド上の「Qi-Cell(気セル)」に自分の色を塗っていく。制限時間1分が終了した時点で、もっとも多くのセルを自分の色で染めたプレイヤー(またはチーム)が勝利するというものだ。

      「なんだ、陣取りゲームか」と思うなかれ。この単純なルールが、恐ろしいまでの駆け引きと戦略性を生み出している。

      まず武器となるのが「Qi-Bullet(気弾)」。これを撃つことで、セルに色を塗ることができる。しかし弾には限りがあり、撃ち尽くすとリロードが必要になる。このリロード中が最大の隙となるため、いつ攻めていつ守るかの判断が勝敗を分ける。

      さらに「Qi-Shield(気シールド)」というガード機能があり、これを使えば相手の気弾を跳ね返すことができる。タイミングよく跳ね返せば、相手の攻撃をそのまま反撃に転じることも可能だ。格闘ゲームの読み合いにも似た緊張感が、たった1分間に凝縮されている。

      ジャンプとダッシュを使いこなせ!立ち回りがすべて

      本作の操作系は、移動、ジャンプ、ダッシュ、気弾、シールドというシンプルな構成。しかしこのシンプルさこそが、プレイヤースキルの差を如実に反映させる要因となっている。

      特に重要なのがジャンプとダッシュの使い分けだ。フィールドには高低差があり、高い位置から攻撃すれば有利に戦える。ダッシュは素早い移動に使えるが、使用後は一瞬の硬直が発生するため、タイミングを誤ると逆に狙われてしまう。

      プレイ当初は、ただ闇雲に気弾を撃ちまくっていた。しかし何度も負けるうちに、「攻めるべき瞬間」と「引くべき瞬間」が見えてくるようになった。相手のリロードタイミングを読み、一気に畳みかける。逆に自分がリロード中なら、ダッシュで距離を取りつつシールドで時間を稼ぐ。

      こうした立ち回りが身についてくると、1分間という短い時間が驚くほど濃密に感じられるようになる。1試合が終わるたびに「もう1回!」とつい連戦してしまうのは、この中毒性ゆえだろう。

      パワーアップが戦況を一変させる!

      フィールド上には定期的にパワーアップアイテムが出現する。爆発を起こすもの、相手を凍結させるもの、広範囲に一気に色を塗れるものなど、その種類は多彩だ。

      これらのパワーアップを取得できれば一気に形勢逆転も可能だが、当然ながら相手も同じことを考えている。パワーアップの出現位置を巡る争奪戦は、まさに1分間のドラマそのもの。劣勢から一発逆転を狙うスリル、圧倒的優勢から油断して逆転されてしまう悔しさ。短時間ながら、感情の起伏が激しすぎて心臓に悪い。

      さらに36種類ものアリーナが用意されており、それぞれに異なるギミックが配置されている。バンパーで跳ね飛ばされたり、テレポーターでワープしたり、障害物に阻まれたり。同じルールでも、アリーナが変わればまったく違う戦略が求められるのだ。

      ストーリーモードで練習、オンラインで本番!

      本作には複数のゲームモードが用意されている。まず初心者にオススメなのが「戦隊スクール」。基本操作を学べるチュートリアルで、ここで気弾の撃ち方、シールドの使い方、ジャンプやダッシュのコツを一通り習得できる。

      次に挑戦したいのが「ストーリーモード」。地球の色彩バランスを崩そうとする悪の組織グレイアスとその部下たちを倒す、完全オリジナルストーリーが展開される。ローカル2人協力プレイにも対応しているので、友達や家族と一緒に楽しめるのも嬉しい。

      そして本作の真髄といえるのが「オンライン対戦」だ。カジュアルマッチで気軽に楽しむもよし、ランクマッチでガチンコ勝負に挑むもよし。自分のスキルに応じて「Color-Qiレベル」が上がっていき、最終的には「ウルトラカラーレンジャー級」を目指すことになる。

      特に注目なのが月次開催の「タイムアタックトーナメント」。毎月4つの専用ステージが用意され、いかに速くゴールに到達できるかを競う。他プレイヤーのリプレイを見て研究し、自分のテクニックを磨いていく。この競技性の高さは、まさにeスポーツそのものだ。

      90年代アニメ風のビジュアルが最高にクール

      本作のもう一つの魅力が、手描き風のビジュアルだ。90年代の日本アニメを彷彿とさせるキャラクターデザインは、どこか懐かしくも新鮮。カラフルな色使いと相まって、プレイしているだけで気分が高揚してくる。

      戦隊モノ特有の「名乗り」演出もしっかり再現されており、バトル開始時には各レンジャーがポーズを決める。こうした細かい演出が、戦隊ヒーローとしての没入感を高めてくれる。

      さらにリプレイ機能も充実しており、自分のベストプレイを何度でも見返すことができる。ライバルのプレイを研究したり、自分のミスを振り返ったり。上達への道のりをサポートしてくれる機能が揃っているのだ。

      短時間で遊べる、でも止められない

      『QUADRICOLOR』最大の美点は、1試合がたった1分間という手軽さだ。ちょっとした空き時間にサッと1試合、気分転換に数試合連続で…といった遊び方ができる。それでいて、プレイヤースキルの向上を実感できる深さも兼ね備えている。

      最初は「なんだこの子ども向けっぽいゲーム」と侮っていた。しかし気がつけば、毎日のようにランクマッチに挑み、月次トーナメントのランキングを気にするようになっていた。シンプルなルールだからこそ、プレイヤー同士の実力差がはっきり出る。そして上達を実感できるからこそ、もっと強くなりたいと思わせてくれる。

      対戦ゲームが好きな方、戦隊モノに懐かしさを感じる方、そして何より「短時間で熱くなれるゲーム」を探している方にオススメしたい。カウチ協力プレイで友達とワイワイ楽しむもよし、オンラインでガチ勝負するもよし。『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』は、あなたを1分間の色彩バトルの虜にすること間違いなしだ。

      基本情報

      ゲーム名: QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger
      開発: Quadri Team
      パブリッシャー: Quadri Team
      プラットフォーム: PC (Steam)
      プレイ時間: 1試合1分間(プレイスタイルによって総プレイ時間は大きく変動)
      難易度: 初心者〜上級者(スキルベースのバランス設計)
      Steam評価: 非常に好評 (100%)
      リリース日: 2024年10月22日(早期アクセス版) / 2025年10月9日(正式版)
      価格: 通常価格 920円(※セール時は割引あり)
      日本語対応: あり

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    • 謎の群島で生き抜け!サバイバルと抽出シューターが融合した『Lost Rift』早期アクセス開始。People Can Flyが挑む新境地とは?

      謎の群島で生き抜け!サバイバルと抽出シューターが融合した『Lost Rift』早期アクセス開始。People Can Flyが挑む新境地とは?

      無人島サバイバル……だけじゃない?

      『Bulletstorm』や『Painkiller』で知られるPeople Can Flyが新たに手掛ける『Lost Rift』が、2025年9月25日にSteamで早期アクセスを開始した。一見すると南国の美しい群島を舞台にしたサバイバルゲームに見えるが、実はそれだけじゃない。本作の本当の面白さは、安全なPvE拠点とスリリングな抽出シューターを組み合わせた革新的なゲーム設計にあった。

      「なるほど、また無人島サバイバルね」と思ってプレイを始めた筆者だったが、ゲームが本格的に動き出すと、その予想は完全に裏切られることになった。

      二つの島、二つの顔

      『Lost Rift』の舞台となるのは、謎に満ちた群島の中でも特に重要な2つの島だ。まずプレイヤーが流れ着くのは「パイオニア・ランディング」という約1平方キロメートルの島。ここは完全にプライベートエリアとなっており、最大5人の仲間と一緒に自由にベースを建設できる安息の地だ。

      従来のサバイバルゲームならこれで完結するところだが、『Lost Rift』はここからが本番。ゲームを進めると、より高品質な素材や装備を求めて「ウエスタン・アイランド」と呼ばれる抽出シューター島への遠征が必要になる。こちらは最大15人のプレイヤーが同時に存在し、40分の制限時間内にできるだけ多くのアイテムを回収して脱出しなければならない、まさに命がけのミッション島だ。

      この二重構造が絶妙で、安全な拠点でじっくりと準備を整えてから、リスクの高い抽出ミッションに挑むというメリハリのあるゲームプレイを実現している。まさに『Escape from Tarkov』のスリルと『The Forest』の安心感を同時に味わえるハイブリッド体験だ。

      ソロプレイヤーには厳しい現実

      しかし、本作には見過ごせない問題もある。特にソロプレイヤーにとって、ウエスタン・アイランドでの生存は非常に困難だ。筆者もソロで挑戦してみたが、ハイエナの群れに囲まれて瞬殺されることが多々あった。なにせハイエナ1匹倒すのに斧で3回殴る必要があるのに、プレイヤーは3回攻撃されると死んでしまうというバランス設定だ。

      ゲーム内でも「ソロでの遠征は推奨しません」と警告が表示されるが、実際のところストーリー進行にはウエスタン・アイランドでの素材収集が必須となる。つまりソロプレイヤーでも最終的には他プレイヤーとの戦闘を避けて通れない設計になっている。

      幸い、開発チームはこの問題を認識しており、最新アップデートではソロプレイヤー同士のマッチングシステムを導入。ソロプレイヤーがグループと遭遇する確率を大幅に削減したという。とはいえ、根本的には協力プレイを前提とした難易度設定であることは変わりない。

      動的天候システムが作り出すドラマ

      本作の魅力の一つが、UE5で実現された美麗なグラフィックと動的天候システムだ。ハリケーンが襲来すれば風と雨でベースが脅かされ、霧が発生すれば視界不良で探索が困難になる。落雷による火災リスクもあり、単なる背景演出ではなく実際のゲームプレイに影響を与える要素として機能している。

      特に抽出ミッション中の天候変化は戦術的な要素となる。霧に隠れて敵プレイヤーから逃れたり、嵐の音で足音をカモフラージュしたりと、環境を活かした駆け引きが楽しめる。100近くのクエストが用意されており、それぞれ20-30時間のプレイ時間が見込まれているため、長期間にわたって楽しめるコンテンツボリュームも確保されている。

      現在の評価と今後の展望

      Steam レビューでは70%の好評価を獲得しているものの、「賛否両論」の評価に留まっている。主な批判点は前述のソロプレイヤーへの配慮不足と、世界の生物多様性の乏しさ(ドードー、ハイエナ、カニ程度しかいない)、そして一部のグレーボックス(開発中の仮素材)が残っている点だ。

      しかし、People Can Flyは2年以上の開発期間を経てこのプロジェクトを進めており、早期アクセス期間中にコミュニティからのフィードバックを積極的に取り入れる姿勢を見せている。実際、ソロプレイヤー問題への対応も素早く、今後の改善に期待が持てる。

      協力プレイヤーにとっては、仲間と一緒にベースを築き上げ、危険な遠征に挑む体験は非常に魅力的だ。特に最大5人での協力プレイでは、役割分担や戦術的な連携が重要になり、チームワークの醍醐味を十分に味わうことができる。

      『Lost Rift』は、サバイバルゲームと抽出シューターという二つのジャンルを組み合わせた意欲的な作品だ。現状では荒削りな部分もあるが、People Can Flyの豊富な開発経験とコミュニティとの協働により、唯一無二のゲーム体験に成長していく可能性を秘めている。

      協力プレイを楽しみたいプレイヤーや、新しいサバイバル体験を求める方にはぜひオススメしたい。12ヶ月の早期アクセス期間を通じて、どのような進化を遂げるのか今から楽しみだ。

      基本情報

      ゲーム名: Lost Rift
      開発: People Can Fly
      パブリッシャー: People Can Fly
      プラットフォーム: PC (Steam)
      早期アクセス開始日: 2025年9月25日
      価格:通常価格 2,995円(20%オフ現在2,396円、10月10日まで)
      プレイ人数: 1-5人(協力プレイ)
      対応言語: 日本語対応済み
      ジャンル: サバイバル・抽出シューター・ベースビルディング
      プレイ時間: 20-30時間以上(クエストのみ)

      Steam: https://store.steampowered.com/app/3494520/Lost_Rift/
      公式サイト: https://lostrift.com
      公式Discord: http://lostrift.com/discord

    • 12ゲージショットガンで挑む地獄のギャンブル『Buckshot Roulette』。命を賭けたロシアンルーレットが恐ろしくも中毒的

      12ゲージショットガンで挑む地獄のギャンブル『Buckshot Roulette』。命を賭けたロシアンルーレットが恐ろしくも中毒的

      ショットガンでロシアンルーレット!正気じゃないぞ。

      地下ナイトクラブの奥で行われる命懸けのギャンブル。相手は正体不明の「ディーラー」で、武器は12ゲージのショットガン。PC(Steam)向けゲーム『Buckshot Roulette』は、従来のロシアンルーレットを革命的に再構築した心理戦ホラーだ。

      Steamストアページで初めて見たときは「またバイオレンス系のゲームか」と思っていた。しかし実際にプレイしてみると、これはただのホラーゲームではない。運と戦略が絶妙に絡み合う、極限の心理戦が待っていた。

      なにこれ、心臓がもたない……

      ゲームが始まると、薄暗い地下クラブの一室で巨大な口を持つ不気味なディーラーと対峙することになる。ルールは単純だ。ショットガンには実弾と空弾がランダムに装填され、自分か相手のどちらかを撃つ。空弾で自分を撃てばもう1ターン、実弾なら相手のターンに移る。3ラウンド制で、相手のライフをゼロにすれば勝利だ。

      「なんだ簡単じゃん」と思ったのも束の間。実際にプレイしてみると、この単純なルールの奥深さに驚愕した。

      最初のラウンドこそ運任せだが、2ラウンド目からは様々なアイテムが配布される。虫眼鏡で次の弾を確認できたり、のこぎりでダメージを倍増できたり、ビール缶で弾を排出できたりと、戦略の幅が一気に広がる。

      特に興味深いのが「携帯電話」というアイテム。使用すると、ショットガン内のランダムな弾の種類と位置を教えてくれる。「4番目の弾は実弾」という情報を元に、相手の行動を予測し、自分の戦略を立てる必要がある。

      ディーラーのAIが恐ろしく賢い(そして時々バカ)

      このゲームで最も印象的なのは、ディーラーのAIだ。基本的にはかなり賢く、確実に勝てる状況では容赦なく攻撃してくる。虫眼鏡で弾を確認してから確実に実弾で撃ってきたり、のこぎりでダメージを倍増してから攻撃してきたりと、油断していると一瞬で形勢が逆転する。

      しかし面白いことに、このAIは完全に確率計算をしているわけではない。実弾が3発、空弾が2発残っていても、平気で自分に向けて撃つことがある。この「人間らしい不完璧さ」が、逆にゲームを面白くしている。完璧すぎるAIだと勝ち目がなくなるが、時々のミスがプレイヤーに希望を与えてくれる。

      緊張感がハンパじゃない

      最も印象的だったのは、最終ラウンドの「サドンデス」モード。通常は除細動器でライフを回復できるのだが、最終ラウンドでは一度死んだら本当にゲームオーバーだ。手錠でディーラーの行動を封じたり、アドレナリンで相手のアイテムを奪ったりと、あらゆる手段を駆使して勝利を目指す。

      実弾が1発しか残っていない状況で、ディーラーがのこぎりを使ってダメージを倍増させた瞬間の絶望感は筆舌に尽くしがたい。しかも相手は虫眼鏡も持っている。「詰んだ……」と思った瞬間、ディーラーが何を思ったか自分に向けて撃ち、空弾だった時の安堵感ときたら……。

      短時間で濃密な体験

      1プレイは15~20分程度と短いが、その短時間に凝縮された緊張感は他のゲームでは味わえない。クリア後に解放される「ダブル・オア・ナッシング」モードでは、連勝すればするほど賞金が倍増していくが、一度でも負ければすべてを失う。まさにギャンブルの醍醐味だ。

      また、最大4人でプレイできるマルチプレイヤーモードも実装されており、友人同士での心理戦を楽しめる。フレンドと一緒にプレイすれば、きっと友情に亀裂が入ること間違いなしだ(いい意味で)。

      工業的な雰囲気が恐怖を演出

      ビジュアル面では、暗い地下クラブの工業的な雰囲気が印象的だ。錆びた金属、薄暗い照明、そして絶え間なく鳴り響くテクノミュージック。これらすべてが、命を賭けたギャンブルという異常な状況を演出している。

      開発者のMike Klubnika氏が作曲したサウントラックも秀逸で、緊張感を高めるインダストリアルなビートが、プレイヤーの心拍数を確実に上げてくる。

      Steam Deckでも快適プレイ

      Steam Deckでのプレイも問題なく、通勤中や寝る前の短時間プレイに最適だ。バッテリー消費は若干多めだが、1プレイが短いため実用上は問題ない。

      操作はD-padでの選択が基本となるため、Steam Deckのコントロールとも相性が良い。ただし、慣れるまではジョイスティックを使いたくなってしまうかもしれない。

      400万本売れた理由がわかる

      『Buckshot Roulette』は、2023年12月のitch.io版リリース以来、TwitchやTikTokで爆発的な人気を博し、Steam版は発売2週間で100万本を突破。現在までに400万本以上を売り上げている。

      この成功の理由は明確だ。シンプルなルール、短時間プレイ、そして極限の緊張感。さらに配信映えする要素も多く、視聴者と一緒に楽しめる作りになっている。

      Steam評価も96%と圧倒的に好評で、「中毒性がやばい」「友達と一緒にプレイしたら修羅場になった」といったレビューが並んでいる。

      基本情報

      タイトル: Buckshot Roulette
      開発: Mike Klubnika
      パブリッシャー: CRITICAL REFLEX
      配信日: 2024年4月4日(Steam版)
      定価: 350円(Steam)
      プラットフォーム: PC(Steam)、itch.io
      プレイ人数: 1人(シングルプレイ)、最大4人(マルチプレイ)
      プレイ時間: 15-20分/1プレイ
      日本語: 対応
      Steam評価: 圧倒的に好評(96%)

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    • まさか火星でこんなにハマるとは……『Mars First Logistics』で発見した物理エンジンローバー建造の奥深い世界

      まさか火星でこんなにハマるとは……『Mars First Logistics』で発見した物理エンジンローバー建造の奥深い世界

      正直に言おう。最初に見たときは超困惑した。

      「火星で配達?ローバー建造?しかもLEGO風?」Steam のストアページで『Mars First Logistics』を見つけたとき、筆者の頭には疑問符が踊っていた。一見すると子ども向けの組み立てゲームのような印象で、Steam評価96%という数字がどうにも信じられなかった。

      だが、実際にプレイしてみると……この判断がいかに浅はかだったかを思い知らされることになる。

      「ただの配達ゲーム」じゃない、真剣勝負なエンジニアリング体験

      『Mars First Logistics』は Shape Shop が開発し、2023年6月から早期アクセスを開始、2025年9月に正式リリースされた物理シミュレーションゲームだ。プレイヤーは火星のコロニー建設を支援する配達人となり、各地に散らばる奇形な荷物を指定された場所まで運ぶことが目的となる。

      しかし、このゲームの真価は「配達」ではなく「ローバー設計」にある。

      荷物一つとっても、その特性は千差万別だ。重くて崩れやすい建材、風に舞い上がってしまう軽量素材、壊れやすいガラス製品、さらには生きた魚まで——それぞれに最適化されたローバーを一から設計する必要がある。しかも火星の低重力環境と起伏の激しい地形が、プレイヤーの設計力を容赦なく試してくる。

      最初のうちは単純な四輪車から始まるが、すぐにその限界に直面する。坂道でひっくり返る、荷物が転がり落ちる、そもそも重すぎて動かない——そんな失敗の連続に、「もうちょっとだけ改良してみよう」と夢中になってしまうのだ。

      100種類以上のパーツが生み出す無限の可能性

      本作の魅力は、なんといっても豊富なカスタマイズ要素にある。サーボモーター、油圧シリンダー、スプリング、さらにはロケットエンジンまで、100種類を超えるパーツを自由に組み合わせることができる。これらのパーツは単なる装飾ではなく、すべてが物理法則に従って動作する。

      例えば、高い場所に荷物を運ぶ任務では、アーム付きのクレーンローバーを設計する。しかし重いアームを持ち上げるには強力なモーターが必要で、それを支えるためには頑丈な車体が必要で、重い車体を動かすには大きなエンジンが……と、すべてが連鎖的に関係し合っている。この絶妙なバランス感覚こそが、本作最大の醍醐味だ。

      筆者が最も印象に残っているのは、巨大な望遠鏡の鏡を急勾配の山道まで運ぶ任務だった。通常の四輪車では到底不可能なこの配送に、筆者は6輪の低重心ローバーにロケットブースターを取り付けた特殊仕様で挑んだ。しかし登坂中にバランスを崩し、せっかくの鏡が谷底に転がっていく光景は……まさに悪夢そのものだった。

      その後30分かけて設計を見直し、やっとの思いで配送を成功させたときの達成感は、他では得られない特別なものだった。

      協力プレイで広がる創造の輪

      本作は最大4人での協力プレイに対応しており、友人と一緒にプレイするとさらに楽しさが増す。それぞれが異なる役割を担ったローバーを設計し、連携して大型配送に挑むのは格別だ。

      また、Steam Workshop との連携により、世界中のプレイヤーが作成した傑作ローバーをダウンロードして使用することも可能。時には自分では思いつかないような創意工夫に満ちた設計を目にして、「なるほど、そういう発想があったのか!」と感嘆することもしばしばだ。

      正式リリースで完成度がさらに向上

      2025年9月の正式リリースでは、日本語を含む多言語対応、新エリア「フォボス」の追加、10の新契約、そして多数の新パーツが実装された。特にジャイロスコープや自動化回路パーツの追加により、より高度な自動制御システムの構築が可能になっている。

      ゲームの進行に合わせて段階的にパーツがアンロックされる仕組みも秀逸で、常に新しい挑戦が待っている。道路や鉄道といったインフラも建設できるようになり、火星のコロニー発展を実感できるのも嬉しいポイントだ。

      Steam Deck でも快適、どこでもローバー設計

      本作は Steam Deck での動作も良好で、通勤中や移動中にもローバー設計に没頭できる。直感的な操作系統とわかりやすいUI設計のおかげで、コントローラーでも十分に楽しめるのは大きな魅力だ。

      Dan Golding(『Untitled Goose Game』の作曲家)が手掛けたサウンドトラックも素晴らしく、火星の荒野をゆっくりと走行する際の瞑想的な音楽は、思考を整理するのに最適だ。

      エンジニアリングパズルの傑作

      『Mars First Logistics』は、一見すると単純な配達ゲームに見えるが、実際には非常に奥深いエンジニアリングパズルゲームだ。物理法則を理解し、創意工夫で問題を解決する喜びを教えてくれる。

      失敗を重ねながらも少しずつ理想のローバーに近づけていく過程は、まさに現実のエンジニアリングそのもの。「もう一回だけ改良を試してみよう」という気持ちが止まらなくなり、気がつくと数時間が経過している……そんな中毒性を持った作品だ。

      物理エンジンゲームや建造系ゲームが好きな方はもちろん、『Kerbal Space Program』や『Besiege』のようなエンジニアリング要素を楽しめる方には心からオススメしたい。低重力の火星で、あなただけの最強ローバーを設計してみてはいかがだろうか。

      基本情報

      ゲーム名: Mars First Logistics
      開発者: Shape Shop
      パブリッシャー: Shape Shop, Outersloth
      プラットフォーム: Steam(Windows)
      リリース日: 2025年9月25日(正式版)
      価格: 通常価格 ¥2,300(現在40%オフセール中 ¥1,380、10月10日まで)
      プレイ人数: 1-4人(オンライン協力プレイ対応)
      対応言語: 日本語、英語ほか多数言語対応
      Steam評価: 圧倒的に好評(96%、1,280件のレビュー)

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    • 悪名高きコンビが作った血みどろホテル『HOTEL BARCELONA』。SUDA51×SWERYの夢の共演は、期待通りジャンクでカオスだった

      悪名高きコンビが作った血みどろホテル『HOTEL BARCELONA』。SUDA51×SWERYの夢の共演は、期待通りジャンクでカオスだった

      まさかこの2人がタッグを組むとは……!

      Steamのストアページで初めて見たときは、その開発者の名前に驚いた。SUDA51とSWERY──この2つの名前が並んでいるのを見た瞬間、筆者の頭には「面白そう!」よりも「大丈夫なの?」という不安の方が強かった。

      カルトクラシック『デッドリープレモニション』で知られるSWERYと、『ノーモア★ヒーローズ』シリーズで一世を風靡したSUDA51。どちらも独特すぎるセンスで熱狂的なファンを持つ一方、「完成度よりもアイデアと勢いで押し切る」タイプの開発者として知られている。そんな2人がコラボして作ったローグライク・アクション『HOTEL BARCELONA』は、果たしてどんな仕上がりなのか……?

      そんな疑問と期待を胸に、筆者は呪われたホテルの扉を叩くことにした。

      設定だけで既にヤバい匂いが……

      『HOTEL BARCELONA』の舞台は、ペンシルベニア州とウェストバージニア州の州境にある謎のホテル。プレイヤーは連邦保安官のジャスティン・ベルンシュタインとなって、このホテルに巣食う連続殺人犯たちを殲滅する……のだが、話はそう単純ではない。

      ジャスティンの心の中には、もう1人の人格「Dr.カーニバル」という狂気の殺人鬼が宿っているのだ。復讐に燃える正義の保安官と、血に飢えた狂人──相反する2つの人格が1つの身体を共有しながら戦うという、まさにSUDA51とSWERY的な設定である。

      しかも舞台となるホテルは、『シャイニング』のオーバールックホテルを思わせる不気味な雰囲気。バーテンダーはもはやロイド・ザ・バーテンダーの親戚としか思えない見た目で、館内の各エリアは80年代ホラー映画の様々なサブジャンルをオマージュしている。「お前ら絶対ホラー映画好きだろ」と言わんばかりの露骨な映画愛が炸裂しまくっている。

      2.5Dアクションは想像以上にジャンク

      いざプレイしてみると、ゲーム性は2.5D見下ろし型のローグライクアクション。各ステージは複数の部屋で構成されており、扉を選んで進みながら最終的にボスを倒すというシンプルな構成だ。

      が、操作してみて即座に感じたのは、「あ、これは例のアレだ」という既視感。SUDA51とSWERYのゲームではおなじみの、「アイデアは最高だけど操作感がちょっと……」というアレである。

      ジャスティンの動きは全体的にもっさりしており、攻撃のタイミングも独特。コンボの入力受付がやけにシビアで、ちょっとでもタイミングがずれると入力を食われてしまう。「ローグライクは軽快さが命」という常識を真正面から無視したかのような重厚感(?)に、最初は戸惑いを隠せなかった。

      しかし、これはバグではない。仕様である。

      実際、筆者も最初の数時間は「なんだこの操作性……」とイライラしていたのだが、不思議なことに慣れてくると妙にクセになってくる。スキルツリーで移動速度やコンボ性能を上げていけば、徐々に快適になっていくのだ。

      特に面白いのが「スラッシャー・ファントム」システム。死ぬたびに過去の自分の「幻影」が生まれ、次の周回では最大4体まで一緒に戦ってくれるのだ。この幻影は前回の動きを完全にトレースするため、戦略的に動けばボス戦で強力な支援になる。逆に適当に動いていると、幻影も適当に動いて全然役に立たない。

      血みどろゲージが戦況を左右

      もう1つユニークなのが「血飛沫ゲージ」システム。敵を倒すたびにジャスティンの身体に血が付着し、ゲージが溜まっていく。満タンになると「カーニバル・アウェイクニング」という必殺技が発動できるようになり、画面内の敵を一掃できる。

      この必殺技発動時の演出が、またいかにもSUDA51らしい派手でバイオレンスなものになっている。ジャスティンの中に眠るDr.カーニバルが覚醒し、一時的に制御不能の殺戮マシーンと化すのだ。演出も相まって、プレイしていて「うわ、やべぇモノが目覚めた……」という背徳感を味わえる。

      ただし、このシステムにも癖がある。血飛沫ゲージは死んでもリセットされないのだが、次の周回で同じ必殺技を使うタイミングがなかなか合わないのだ。「前回この場所で使ったから、今回も……」と思っても、敵の配置が微妙に変わっているため、結局温存したまま死んでしまうことがしばしば。

      協力プレイで狂気は倍増する

      『HOTEL BARCELONA』には最大3人までの協力プレイモードも用意されている。友達と一緒にホテルの悪夢を体験できるのは良いのだが……正直、ソロでも十分カオスなこのゲームを複数人でプレイすると、もはや何が起こっているのかわからなくなる。

      画面内にスラッシャー・ファントムが大量発生し、血飛沫が飛び交い、プレイヤー同士で連携しようにも操作性の問題で思うように動けない。結果として生まれるのは、「計画された混沌」ではなく「偶然の混沌」である。でも、それがまた妙に楽しい。

      PvPモードでは他のプレイヤーのゲームに「侵入」して邪魔することもできる。侵入者を倒せば「ブラッディ・マーシャル・バッジ」という称号がもらえるのだが、そもそも通常プレイでも死にまくるゲームなのに、人間のプレイヤーに襲われたらもう手がつけられない。

      ストーリーは薄味だが、キャラは濃い

      正直に言うと、ストーリー面では物足りなさを感じる。SWERYの代名詞とも言える濃密なキャラクター描写や、SUDA51お得意の映画的な演出は、本作では控えめだ。

      カットシーンも必要最小限で、ジャスティンとDr.カーニバルの内なる対話も思っていたより少ない。ローグライクという性質上、繰り返しプレイが前提なので、毎回長いストーリーシーンがあると邪魔になるからだろうが、この2人の才能をもう少し活かしてほしかったというのが本音だ。

      ただし、ホテルの住人たちは相変わらず個性的。クローゼットに住む怪物のティムや、耳をコレクションしているバーテンダーなど、短い登場シーンながらも印象に残るキャラクターが多い。特にティムとの会話は、SWERYらしいシュールなユーモアが炸裂していて思わずニヤリとしてしまう。

      それでも、これは「らしい」作品だ

      『HOTEL BARCELONA』は決して完璧なゲームではない。操作性は癖が強く、フレームレートの問題もある。ストーリーは期待していたほど深くなく、全体的にB級感が漂っている。

      しかし、だからこそ「SUDA51とSWERYらしい」作品になっているとも言える。完成度よりもアイデアと勢いで突っ走る姿勢、ジャンルの境界線を平気で踏み越える大胆さ、そして何より「他では絶対に体験できない」独特の世界観──これらはまさに2人の真骨頂だ。

      プレイしていて「なんじゃこりゃ」と思う場面が山ほどあるが、同時に「こんなゲーム他にないよな……」とも思う。良くも悪くも、唯一無二の体験を提供してくれる作品だ。

      6-7時間で完走できるが、繰り返しが前提

      本作は普通にプレイすれば6-7時間程度でクリアできる。ローグライクとしてはボリューム不足に感じるかもしれないが、スラッシャー・ファントムシステムを活用した戦略的なプレイや、様々なビルド構成の実験など、繰り返しプレイすることで真価を発揮するデザインになっている。

      価格も約4,000円と手頃で、現在Steamでは20%オフのセールも実施中だ。SUDA51やSWERYの過去作が好きな人、B級ホラーやカルト映画が好きな人、そして何より「変なゲーム」を求めている人には、ぜひ一度体験してほしい。

      完璧を求める人には勧められないが、「ジャンクでカオスで、それでいて愛らしい」ゲームを求めているなら、このホテルの扉を叩いてみる価値は十分にある。

      チェックアウトはいつでもできるが、きっとまた戻ってきたくなるはずだ。

      基本情報

      タイトル: HOTEL BARCELONA
      開発: White Owls Inc.
      パブリッシャー: Cult Games
      プラットフォーム: Steam (PC), PlayStation 5, Xbox Series X/S
      リリース日: 2025年9月26日
      プレイ人数: 1-3人 (協力プレイ), 1-4人 (PvP)
      プレイ時間: 6-7時間 (メインストーリー)
      難易度: 初心者~上級者 (難易度設定あり)
      Steam評価: やや好評 (83%)
      価格: 3,990円 (Steam) ※セール時20%オフ
      日本語: 対応 (字幕・UI)

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    • パタポンが帰ってきた!『Ratatan』でクラウドファンディング1億円突破の熱狂を体感せよ。「ラタ・タタ・ラタタン!」の魔力は健在だった

      パタポンが帰ってきた!『Ratatan』でクラウドファンディング1億円突破の熱狂を体感せよ。「ラタ・タタ・ラタタン!」の魔力は健在だった

      あの興奮が、ついに戻ってきたぞ!

      ○○○ <「ラタ・タタ・ラタタン!」

      …PSPで多くのゲーマーを虜にした『パタポン』から18年。リズムに合わせてボタンを叩き、愛らしいキャラクターたちを指揮する独特なゲーム体験は、今も多くの人の心に刻まれているはずだ。

      そんな伝説的ゲームの精神的続編として、2025年9月18日にSteam早期アクセスで配信開始されたのが『Ratatan』である。開発は『パタポン』の生みの親である小谷浩之氏が設立したTVT Co. Ltd.とRatata Artsが手掛け、クラウドファンディングでは48時間で1億円を突破するという驚異的な支持を集めた。

      Steam早期アクセス版の評価は「非常に好評」(88%)、同時接続プレイヤー数も4,467人を記録し、Steamグローバル売上ランキングでトップ20入りを果たすなど、リリース直後から圧倒的な存在感を示している。

      筆者も体験版の時点から本作に注目していたが、正式な早期アクセス版をプレイしてみて改めて確信した。これは間違いなく『パタポン』の正統な進化形であり、しかも現代のゲーマーが求める要素を見事に融合させた傑作になる可能性を秘めている。

      リズム×ローグライク=新たな中毒性の誕生

      『Ratatan』の最大の特徴は、『パタポン』のリズムアクションにローグライク要素を組み合わせた点だ。基本的なゲーム性は馴染み深いもので、4拍子のリズムに合わせて3つのボタン(X・Y・B)を組み合わせて入力し、コブン(小さな戦士たち)に指示を出していく。

      「せいれつ」は「X・X・X・○」、「ガード」は「B・○・B・B」といった具合に、シンプルながら覚えがいのあるコマンド体系は『パタポン』を彷彿とさせる。ただし、ボタンの組み合わせは4つから3つに簡略化され、より遊びやすくなった印象だ。

      しかし、ここからが『Ratatan』独自の進化ポイント。プレイヤーキャラクターであるラタタンは、リズムコマンドとは独立して自由に動き回れるのだ。コブンたちに攻撃指示を出しつつ、自分は敵の攻撃をすり抜けて安全な位置に移動したり、戦況に応じて的確な指示を出すポジションを取ったりと、従来の『パタポン』にはない戦術的な駆け引きが生まれる。

      さらに、ステージ開始時とバトル終了後にパワーアップカードを選択してデッキを構築していくローグライク要素が加わることで、毎回異なる戦略での挑戦が可能になっている。「今回は攻撃力重視で一気に畳み掛けよう」「次は防御を固めて持久戦で行こう」といったビルドの多様性が、リプレイ性を大幅に向上させている。

      100体以上のキャラクターが織りなす「ワラワラ感」

      本作でもう一つ印象的なのが、画面狭しと暴れまわる大量のキャラクターたちだ。公式によると100体以上のキャラクターが登場し、それぞれが生き生きとした2Dアニメーションで動き回る。

      この「ワラワラ感」こそが『パタポン』シリーズの魅力の一つだったが、『Ratatan』ではそれがさらにパワーアップ。味方のコブンたちはもちろん、敵キャラクターたちも個性的で愛嬌があり、戦闘中でもついつい見入ってしまう。

      特にフィーバーモードに突入した際の盛り上がりは圧巻だ。リズムを正確に刻み続けることで発動するフィーバーモードでは、BGMがよりダイナミックに変化し、キャラクターたちが狂乱の踊りを繰り広げる。この瞬間の高揚感は、『パタポン』を愛した人なら間違いなく心に響くはずだ。

      最大4人協力プレイで広がる新たな楽しみ

      『Ratatan』で大きく進化した点の一つが、最大4人でのオンライン協力プレイに対応したことだ。それぞれがラタタンとなってコブンの軍団を率い、協力して強大な敵に立ち向かう体験は、まさに新時代のリズムアクションと言える。

      4人が同時にリズムコマンドを入力する様子は壮観で、全員の息が合った時の爽快感は格別だ。一人がリズムを崩しても他のプレイヤーがカバーできるため、初心者でも安心して参加できるのも嬉しいポイント。

      フレンドと「せーの」でリズムを合わせ、「ラタ・タタ・ラタタン!」の掛け声と共に敵を蹴散らしていく体験は、単なる懐かしさを超えた新鮮な喜びを提供してくれる。

      Steam Deckでも快適な「いつでもラタタン」

      Steam版の『Ratatan』は、Steam Deckでの動作も良好だ。リズムゲームという性質上、入力の遅延が心配されたが、実際にプレイしてみると全く問題なし。電車での移動中や寝る前のちょっとした時間に、手軽に「ラタタン体験」を楽しめる。

      ハンドヘルド機での展開も予定されているが、Steam Deckユーザーなら今すぐにでもポータブルな『Ratatan』を楽しめるのは大きなアドバンテージだ。

      早期アクセスでも十分に楽しめる完成度

      現在の早期アクセス版では、複数のワールド、様々なキャラクター、武器システム、4人協力プレイ、そしてランダム要素を含むローグライク体験が既に実装されており、製品として十分に楽しめるレベルに達している。

      今後のロードマップも公開されており、10月末には「スーパーフィーバー技」やラタタンの成長要素、12月には「ダークラタタン戦」などの新シナリオが追加予定。2026年春頃には新たなワールドと大型ボス戦も実装される予定で、長期的な楽しみも保証されている。

      価格は早期アクセス版が2,800円と手頃で、しかも10%オフのローンチ割引も実施中。この価格でこの完成度とボリューム、そして今後の拡張性を考えれば、間違いなくお買い得と言える。

      クラウドファンディング成功が示した期待の大きさ

      本作が2023年8月にKickstarterで実施したクラウドファンディングは、開始48時間で1億円を突破し、最終的には2億円以上の支援を集めた。この数字は、『パタポン』というIPがいかに愛され続けているか、そして新作への期待がいかに高いかを如実に物語っている。

      また、Steam Next Festでの体験版は27万ダウンロードを記録し、多くのフィードバックを受けて現在の早期アクセス版に反映されている。開発チームがユーザーの声を真摯に聞き、より良い作品に仕上げようという姿勢も評価したい。

      懐かしさと新しさが絶妙に調和した傑作の予感

      『Ratatan』をプレイしていて感じるのは、開発陣の『パタポン』に対する深い愛情と理解だ。単なるリメイクではなく、現代のゲーマーが求める要素を的確に取り入れながらも、オリジナルの魅力を損なわない絶妙なバランス感覚が光っている。

      ローグライク要素によって生まれる戦略性、協力プレイによる新たな楽しみ方、そしてより自由度の高いキャラクター操作。これら全てが『パタポン』の根幹にある「リズムと一体になる快感」を損なうことなく組み込まれているのは見事としか言いようがない。

      Steam早期アクセス版の好調なスタートを見る限り、『Ratatan』は間違いなく2025年を代表するインディーゲームの一つになるだろう。『パタポン』を愛した全ての人に、そして新しいゲーム体験を求める全ての人に、自信を持っておすすめしたい。

      「ラタ・タタ・ラタタン!」の魔法にかかる準備はできているだろうか?

      基本情報

      タイトル: Ratatan
      開発: TVT Co. Ltd., Ratata Arts
      販売: Game Source Entertainment
      プラットフォーム: Steam(早期アクセス中), PlayStation 5, PlayStation 4, Xbox Series X|S, Nintendo Switch(2026年春予定)
      プレイ時間: 1プレイ 30分-1時間程度(ローグライク仕様でリプレイ性高)
      プレイ人数: 1-4人(オンライン協力プレイ対応)
      Steam評価: 非常に好評 (88%)
      早期アクセス開始日: 2025年9月18日
      価格: 2,800円(早期アクセス版・10%割引中)
      ゲームジャンル: リズムローグライクアクション
      日本語: 対応済み

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    • 仲間と深淵へ!まったり採掘が止まらない協力プレイ専用穴掘りゲーム『Keep Digging』

      仲間と深淵へ!まったり採掘が止まらない協力プレイ専用穴掘りゲーム『Keep Digging』

      掘って掘って、ブラジルまで掘りまくれ!

      「ちょっと掘ってみるか」のつもりでフレンドと始めた『Keep Digging』。気がつくと4時間が経過しており、地下500メートルを突破していた。「あと少しで次の層に到達しそう」「レアな鉱石が出た!」「今度はあの隠し部屋を探索しよう」と、終わりの見えない採掘作業に没頭してしまう。

      2025年9月11日にSteamで正式リリースされた『Keep Digging』は、最大8人で協力して地下1000メートルを目指す穴掘りゲームだ。開発は埼玉を拠点とするワイルドドッグ。シンプルな操作と戦闘要素のないピースフルな世界観で、純粋に採掘の楽しさに集中できる作品となっている。

      シンプル操作で奥深い採掘体験

      『Keep Digging』の魅力は、何と言ってもそのシンプルさにある。基本的な操作は「掘る」「鉱石を集める」「装備を強化する」の3ステップのみ。複雑な戦闘システムやパズル要素は一切なく、プレイヤーはひたすら地下世界を掘り進めることに集中できる。

      ゲームを始めると、半裸の逞しい男たちがショベルを手に地面を掘る姿が目に入る。一見すると奇妙な光景だが、この素朴でユーモラスな見た目こそが本作の親しみやすさを表現している。操作に迷うことはほとんどなく、誰でもすぐに採掘作業を始められる設計だ。

      地下世界は全10層に分かれており、各層にはそれぞれ異なるバイオーム、ダンジョン、隠し財宝が存在する。序盤では石炭や鉄といった基本的な鉱石しか採掘できないが、深く掘り進むにつれて金、ダイヤモンド、さらには古代技術といったレアなアイテムが手に入るようになる。

      協力プレイこそが真価を発揮

      本作の最大の特徴は、最大8人でのオンライン協力プレイに対応している点だ。一人でもプレイできるが、複数人で役割分担をすることで採掘効率が劇的に向上する。

      筆者がフレンド3人と遊んだ際は、一人がメイン坑道を掘り進める「掘削担当」、二人が鉱石を回収して地上に運ぶ「運搬担当」、そして筆者は隠し部屋や宝物を探す「探索担当」という分担で進めた。この役割分担により、ソロプレイ時の2倍以上のスピードで深層に到達することができた。

      特に印象的だったのは、深度400メートル付近で発見した巨大な地下神殿での出来事だ。複雑な構造の建物内部を4人で手分けして探索し、それぞれが見つけた古代技術やレア鉱石を共有する瞬間は、まさに協力プレイならではの醍醐味を感じられた。

      「こっちにダイナマイトが必要!」「ワイヤーロープを持ってきて!」といった連携プレイは、ボイスチャットがなくても十分に楽しめる。プレイヤー同士の自然なコミュニケーションが生まれる設計は秀逸だ。

      装備強化でさらなる深淵へ

      採掘した鉱石や財宝は地上で売却し、その資金で装備をアップグレードしていく。強化できる装備は多岐にわたり、ショベルやピッケルといった基本道具から、ダイナマイト、ワイヤーロープ、バッテリー、さらにはNPCの雇用まで可能だ。

      特にユニークなのは、放置中でも採掘を続けてくれるNPCコンパニオンシステムだ。これらのAI採掘者に装備を渡すことで、プレイヤーがオフラインの間も自動的に資源を集めてくれる。朝起きてゲームを確認すると、思わぬ量の鉱石が集まっている喜びは格別だ。

      装備のアップグレードは最大レベル20まで可能で、レベルが上がるにつれて採掘効率が向上し、より深い層へのアクセスが可能になる。バックパックの容量拡張、移動速度の向上、ライトの照射範囲拡大など、地下探索をより快適にする要素が多数用意されている。

      思わず時を忘れる中毒性

      『Keep Digging』の最大の魅力は、その中毒性の高さにある。「あと少しで次の層に到達できそう」「今度こそあの巨大な鉱脈を見つけたい」という気持ちが、プレイヤーを画面に釘付けにする。

      シンプルな「掘る→売る→強化する→掘る」のループは一見単調に思えるが、新しい層での発見、レアアイテムの出現、仲間との協力といった要素が絶妙に組み合わさり、飽きることのない体験を提供している。

      ゲームの進行に関しても、ストレスを感じさせない設計が光る。セーブは自動で行われ、マルチプレイの同期も安定している。2025年9月13日のアップデートでさらに安定性が向上し、8人での同時プレイでも問題なく楽しめるようになった。

      国産インディーゲームの新星

      価格は通常550円(税込)で、現在リリース記念セールにより495円で購入できる。この価格でこれだけのボリュームと完成度を提供している点は驚異的だ。

      開発元のワイルドドッグは、25歳のソフトウェアエンジニア中條博斗氏が2024年10月に設立した2人チームのスタジオ。『Keep Digging』は同チームの初作品だが、その完成度の高さと独自性は今後の活動に大いに期待が持てる。

      リリース後のSNS累計インプレッションは1,000万を超え、Steamウィッシュリストは67,000件を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。これらの数字は、本作の魅力が多くのプレイヤーに響いていることを物語っている。

      まとめ:仲間と共に深淵を目指そう

      『Keep Digging』は、シンプルながら奥深い採掘体験を提供する優れた協力プレイゲームだ。戦闘やストレス要素を排除し、純粋に探索と発見の喜びに焦点を当てた設計は、多忙な現代人にとって理想的なリラックスゲームと言えるだろう。

      一人でのんびり掘り進めるもよし、仲間と協力して効率的に深層を目指すもよし。プレイスタイルを選ばない懐の深さも魅力の一つだ。

      「作業ゲーム」と侮るなかれ。一度プレイを始めれば、きっとあなたも深淵の魅力に取り憑かれるはずだ。フレンドを誘って、未知の地下世界への冒険に出かけてみてはいかがだろうか。

      基本情報

      • タイトル: Keep Digging / キープディギング
      • 開発・販売: Wild Dog(ワイルドドッグ)
      • 配信日: 2025年9月11日
      • プラットフォーム: Steam(Windows)
      • 価格: 550円(税込)※現在495円のセール中
      • プレイ人数: 1-8人(協力プレイ対応)
      • 言語: 日本語対応(機械翻訳レベル)
      • ジャンル: 採掘・探索・協力プレイ
      • steam購入リンク https://store.steampowered.com/app/3585800/Keep_Digging/

    • 一瞬のミスが命取り!特殊部隊の緊張感を味わう戦術シミュレーション『SWAT Commander』。計画は完璧でも現実は甘くない

      一瞬のミスが命取り!特殊部隊の緊張感を味わう戦術シミュレーション『SWAT Commander』。計画は完璧でも現実は甘くない

      SWAT隊員になりきって特殊作戦に参戦だ!

      「SWAT」と聞いて、映画やドラマでよく見るあの黒い装備に身を固めた特殊部隊を思い浮かべる人は多いだろう。扉を蹴破って颯爽と突入し、テロリストを制圧する様子は確かにカッコいい。しかし実際のSWAT作戦は、そんな派手さの裏に緻密な計画と冷静な判断力が求められる、極めて繊細な任務なのだ。

      PC(Steam)向けタクティカルシミュレーション『SWAT Commander』は、まさにそんなSWATの現実を突きつけてくる作品。「特殊部隊になってテロリストをバンバン倒すぜ!」なんて軽い気持ちで始めると、あっという間に隊員が全滅して任務失敗という痛い現実を味わうことになる。

      計画フェーズで勝負は決まる

      本作の大きな特徴は、リアルタイム実行の前に必ず「計画フェーズ」が存在すること。これは『Door Kickers』シリーズでお馴染みの、いわゆる「プラン&ゴー」システムだ。プレイヤーはまず俯瞰視点で建物の構造を確認し、各隊員の進入ルート、使用する装備、突入タイミングなどを詳細に決定する。

      この計画段階が本作の醍醐味であり、同時に最大の難しさでもある。扉をどちら側から開けるか、フラッシュバンを投げるタイミングは何秒後か、狙撃手はどこに配置するか…一つ一つの判断が隊員の生死を分ける。

      「こっちの部屋から回り込んで…いや、待てよ。もしかしたら廊下に敵が待ち伏せしているかもしれない。だったら窓から侵入した方が…」と、プレイヤーは現実のSWAT指揮官さながらに頭を悩ませることになる。

      現実は思い通りにいかない

      計画を練りに練って、「これで完璧!」と意気込んで実行フェーズに移ると…あっさり計画が崩壊する。これが本作の残酷な現実だ。

      敵のAIは予想以上に賢く、時には思いもよらない行動を取る。せっかく静かに侵入したのに、一人の敵に気づかれた瞬間に建物全体にアラームが響き渡る。催涙ガスで敵を無力化したつもりが、ガスマスクを装着した敵に逆襲される。狙撃手が完璧なポジションに着いたと思ったら、別の場所から狙い撃ちされる。

      「なんで計画通りにいかないんだ!」と叫びたくなるが、これこそが現実のSWAT作戦なのだろう。どんなに完璧な計画でも、現場では予期しない事態が次々と発生する。隊員一人一人の判断力と適応力が試される瞬間だ。

      装備選択の重要性

      本作では任務開始前に各隊員の装備を細かく設定できる。突入用のショットガン、中距離戦に適したアサルトライフル、遠距離狙撃用のライフル。防護装備も軽装で機動力を重視するか、重装甲で生存性を高めるかで戦術が大きく変わる。

      特に面白いのが非致死性装備の存在。フラッシュバン、催涙ガス、スタンガンなど、敵を殺さずに制圧する手段が豊富に用意されている。人質がいるシチュエーションでは、これらの装備選択が任務成功の鍵を握る。

      「敵を倒せばいい」という単純な思考では通用しない。民間人の安全確保、証拠保全、被害の最小化…SWAT隊員には多くの制約と責任が課せられているのだ。

      多様なシチュエーション

      銀行強盗、人質事件、麻薬密売組織の摘発、テロリストの制圧…本作には様々なタイプの任務が用意されている。それぞれで要求される戦術が異なるため、一つのパターンに頼ることができない。

      銀行強盗では人質の安全が最優先。慎重な侵入と交渉が鍵となる。一方で麻薬組織の摘発では、証拠隠滅を防ぐための迅速な制圧が求められる。テロリスト相手では、自爆テロの可能性も考慮しなければならない。

      各シナリオをクリアするたびに「今度はもっとうまくやれるはず」という思いが湧いてくる。完璧な作戦を組み立てる楽しさと、それが崩れた時の悔しさ。この繰り返しが本作の中毒性を生んでいる。

      レトロな見た目に隠された本格派

      本作は極めて本格的な戦術シミュレーションだ。弾道計算、視線管理、音響システムなど、リアルな戦闘を再現するための要素がしっかりと組み込まれている。

      この「見た目はシンプル、中身は本格派」というアプローチが功を奏している。純粋に戦術と戦略に集中できるのだ。

      開発チームは明らかに『Door Kickers』や『Rainbow Six』シリーズの影響を受けており、戦術シミュレーションゲームの良いところを上手く取り入れている。特に『Door Kickers』のプラン&ゴーシステムを基に、より現実的なSWAT作戦をシミュレートした点は高く評価できる。

      挫折と達成感のバランス

      正直に言うと、本作は決してとっつきやすいゲームではない。最初のうちは任務失敗を繰り返し、「こんなの無理ゲーだ」と投げ出したくなるかもしれない。しかし、そこで諦めてしまうのは非常にもったいない。

      何度も失敗を重ね、敵の配置パターンや行動を学習し、装備と戦術を最適化していく。そうして迎えた完璧な作戦成功の瞬間は、他のゲームでは味わえない特別な達成感をもたらしてくれる。

      「一人の犠牲者も出さずに全員を救出できた」「敵を一人も殺さずに制圧完了」こうした成功体験は、単に「敵を倒した」という達成感とは質が異なる。本当にSWAT指揮官になったような気分を味わえるのだ。

      本作は確かに難しい。しかし、その難しさの先にある達成感は本物だ。戦術シミュレーションゲームが好きな人、現実的な特殊部隊作戦に興味がある人には強くオススメしたい作品である。

      ただし、サクッと爽快にゲームを楽しみたい人には向かないかもしれない。本作が求めるのは忍耐と思考力。それを提供できる人にとって、『SWAT Commander』は間違いなく傑作と呼べるゲームだ。

      基本情報

      ゲーム名: SWAT Commander
      開発: Red Mountain Games, Ritual Interactive
      販売: Ritual Interactive
      配信日: 2025年7月31日
      価格: 2,300円(Steam)
      言語: 音声以外日本語対応
      ジャンル: 戦術シミュレーション

      Steam購入リンクはこちらhttps://store.steampowered.com/app/1619310/SWAT_Commander/