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  • エイリアンのガソリンスタンド店員だって人間だもの!『Roadside Research』が描く究極のなりすまし体験

    エイリアンのガソリンスタンド店員だって人間だもの!『Roadside Research』が描く究極のなりすまし体験

    「ガソリンスタンドでアルバイト?まあ、普通の仕事でしょ」— そんな私の認識を完全に覆したのが、この『Roadside Research』でした。最初にゲームを起動した瞬間、紙のお面を顔に貼り付けた奇妙なキャラクターが画面に現れ、「あ、これ普通じゃない…」と直感。しかし実際にプレイしてみると、これがとんでもなく面白い! <

    エイリアンが人間のフリをしてガソリンスタンドを経営する―― 一見バカバカしいコンセプトですが、その裏には緻密なバランス調整と戦略性が潜んでいます。2026年2月12日にアーリーアクセス版がリリースされたこの作品、現在Steam評価86%の高評価を獲得しており、同時接続数も1万人に迫る勢いです。

    正体がバレたら即”処分” — 緊張感こそがすべて!

    このゲームの最大の魅力は、何と言っても「疑惑メーター」システムです。客の前でエイリアン機器を使いすぎたり、怪しい行動を取ったりすると疑惑が溜まっていき、メーターが満タンになると黒スーツの政府関係者(いわゆるMIB)が現れて文字通り“処分”されてしまいます。

    最初は「ちょっと客をスキャンするだけなら…」と軽い気持ちでカメラを向けていましたが、客がこちらを見ているタイミングでやってしまい、一気に疑惑メーターが上昇!慌てて商品補充に戻ったものの、時既に遅し。エージェントが到着して特殊兵器で液体化されました。この瞬間の絶望感たるや!

    でも、この緊張感があるからこそ、普通のレジ打ちや給油作業でさえもスリリングに感じられるんです。「今なら安全にスキャンできるかな?」「この客は怪しんでないかな?」と常に気を配りながらの店舗経営は、想像以上にハラハラドキドキします。

    昼は店員、夜は研究者 — 二重生活の巧妙さ

    ゲームの構造は実に良く出来ています。昼間は完全に普通のガソリンスタンド店員として振る舞い、棚への商品補充、レジでの接客、給油サービス、店内清掃(なぜか靴に付けたスポンジで掃除しますが…)を行います。夜になると研究モードに切り替わり、収集したデータの分析や設備のアップグレードを行えるという流れです。

    特に面白いのが「デュアルアップグレードシステム」。ガソリンスタンドの改良(看板設置、商品ラインナップ拡充、ATM設置など)で集客力を向上させる方向と、エイリアン技術の進歩(隠しカメラ、自動スキャン機能付きゴミ箱、ヒプノボードなど)でデータ収集効率を上げる方向の2つに分かれています。

    どちらを優先するかでプレイスタイルが大きく変わるのがポイント。私は最初、エイリアン技術ばかりアップグレードして効率重視でいこうと思ったのですが、客足が悪くて収入が足りず、結局バランス良く投資する必要があることを学びました。

    最大4人協力プレイの本領発揮! でも一人でも十分楽しい

    『Roadside Research』は1〜4人でのプレイに対応していますが、人数によってゲーム体験が大きく変わります。

    ソロプレイでは、すべての業務を一人でこなす必要があるため、時間管理と優先順位付けが重要。レジ対応中に給油待ちの客がイライラしたり、商品補充が追いつかなくなったりと、てんてこ舞いになることも。ただし、2026年2月14日のパッチで難易度調整が入り、ソロでも遊びやすくなりました。

    マルチプレイでは、役割分担の楽しさが際立ちます。「君はレジ担当、僕は給油、彼女は商品補充で」という感じで効率的に作業を分担できる一方、「誰がデータ収集やるの?」「疑惑メーター上がってない?」といった連携プレイが必要になります。

    フレンドと一緒にプレイした際は、一人が客の注意を引いている隙にもう一人がこっそりスキャンするという絶妙なチームワークが生まれ、まさに映画のスパイアクションのような気分を味わえました!

    エイリアンなのに妙に人間くさいキャラクターたち

    キャラクターのビジュアルも秀逸です。エイリアンたちは子供の落書きレベルの似顔絵を紙に描いて顔に貼り付けているだけという、あまりにもお粗末な変装。しかも手足はぶよぶよと揺れ、歩き方もフラフラと不安定で、見ているだけで笑えてきます。

    でも不思議と愛着が湧くんですよね。1つから4つまで選べる足指の本数(なぜそこを選択式にした?)や、様々なカスタマイズオプションで、自分だけのエイリアンを作り上げる楽しさもあります。

    バランス調整と今後の展開に期待大

    現在はアーリーアクセス版ですが、開発チームのCybernetic Walrusは積極的にプレイヤーフィードバックに対応しています。リリース直後は「難易度が高すぎる」「疑惑メーターの上昇が厳しい」という声が多かったのですが、すぐにバランス調整パッチが配信され、遊びやすさが向上しました。

    約1年間の早期アクセス期間中には、新NPCの追加、新機能やインタラクション、ガソリンスタンドの拡張などが予定されており、3〜4ヶ月ごとの大規模アップデートも計画されているとのこと。Discord コミュニティも活発で、すでに5,000人を超えるメンバーが集まっています。

    一見バカゲーだけど実は奥が深い傑作シム

    『Roadside Research』は、「エイリアンがガソリンスタンド経営」という突拍子もない設定でありながら、緻密に練り込まれたゲームシステムと、絶妙な緊張感のバランスが光る良作です。普通のシミュレーションゲームに物足りなさを感じている方、フレンドとのマルチプレイで新鮮な体験を求めている方には、ぜひともオススメしたい一作。

    正体を隠しながらの店舗経営というユニークな体験は、他では味わえない特別なものです。2月27日までリリース記念の10%オフセールも実施中(1,349円)なので、この機会にエイリアン店員デビューしてみてはいかがでしょうか?

    基本情報

    ゲーム名: Roadside Research
    開発者: Cybernetic Walrus
    パブリッシャー: Oro Interactive
    リリース日: 2026年2月12日(早期アクセス)
    対応プラットフォーム: PC (Steam)、Xbox Series X|S、Xbox Game Pass
    価格: 1,499円(2月27日まで10%オフ:1,349円)
    プレイ人数: 1〜4人(オンライン協力プレイ対応)
    言語: 日本語対応
    Steam評価: 非常に好評(506件中86%が好評)

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  • ギルド探求団へようこそ!  1000日の記憶を解き明かす、推理パズルの新境地

    ギルド探求団へようこそ! 1000日の記憶を解き明かす、推理パズルの新境地

    「これって…一体何の記録だったんだろう?」

    ゲームを起動して最初に感じたのは、まさにこの困惑だった。目の前に広がるのは、断片的なニュース記事、曖昧な冒険者たちの写真、そして不完全なパーティ情報。『ギルド探求団へようこそ!』は、そんな混沌とした情報の海から真実を掘り起こす、まったく新しいタイプの推理パズルゲームなのだ。

    「記録係」になるって、こういうことなのか

    本作は、創立から1000日を迎えたファンタジー世界の冒険者ギルドを舞台にしている。プレイヤーは、何らかの理由で失われてしまったギルドの記録を復旧させる記録係として、78人の冒険者が20のパーティのどこに所属していたのか、そしてどのような結末を迎えたのかを推理していく。

    「可愛いアシスタントと一緒に膨大な資料と記憶を探索する記録の旅」というキャッチコピーに惹かれてプレイを始めたが、いざ始まってみると想像以上に奥深い。単純なパズルゲームではなく、『Return of the Obra Dinn』のような推理要素と『鏡のマジョリティア』的な情報解読の要素が見事に融合した作品だった。

    パルソニック氏の新境地がここに

    開発者のパルソニック氏といえば、フリーゲーム『鏡のマジョリティア』で一躍有名になった才能ある個人開発者だ。専門用語だらけのカードゲームのルールを推理しながらバトルする、あの革新的な作品の作者による新作ということで期待していたが、今回も期待を見事に上回ってくれた。

    『鏡のマジョリティア』では「ルール解読」が主軸だったが、本作では「記録復旧」という新たなアプローチで推理ゲームの可能性を広げている。テキストから情報を読み取るだけでなく、写真の服装やアクセサリー、時系列の矛盾、メタ的なルールまで、ありとあらゆる情報源を駆使する必要がある。

    情報の断片から浮かび上がる人間ドラマ

    ゲーム開始時は、冒険者たちの顔と名前すら一致しない状況からスタートする。しかし、ニュース記事の小さな記述、パーティ紹介の曖昧な表現、写真に写った装飾品の違いなど、様々な手がかりを組み合わせていくうちに、次第に一人ひとりの個性と関係性が見えてきる。

    特に印象的だったのは、単なるパズルを解いているだけなのに、気づけばこのギルドの人々に愛着を感じていることだった。「オネットのせいでAランクと勘違いしてて…」「インタビュー時は変態感凄かったのに最終的にはちびっ子を守る最強長髪残念イケメンと化した」など、プレイヤーたちの感想を見ても、キャラクターへの愛情が滲み出ている。

    11時間の格闘 – 想定以上の歯ごたえ

    作者の想定クリア時間は5時間ほどとされているが、実際にプレイしたユーザーからは「11時間かかった」「普通に5時間で解いたら天才だと思う」といった声が多数上がっている。筆者も実際にプレイしてみたが、確かにこの難易度は侮れない。

    論理パズルの苦手な人は特に苦労するかもしれないが、だからこそ解けた時の「アハ体験」は格別だ。一つの情報が確定すると、芋づる式に他の謎が解けていく瞬間の快感は、まさに推理ゲームの醍醐味といえる。

    これは「テキスト推理」の新たな可能性

    本作の最大の魅力は、テキストベースの推理ゲームの新たな可能性を示したことだろう。グラフィックや演出に頼らず、純粋に「情報の整理と推理」で勝負している。しかも、単なる論理パズルではなく、そこに人間ドラマが織り込まれているため、最後まで飽きることなくプレイできる。

    『Type help』のような過去記事探索要素、『Return of the Obra Dinn』のような状況推理、そして『鏡のマジョリティア』の系譜である情報解読。これらの要素が見事に融合した、推理ゲームの新境地といっても過言ではない。

    基本情報

    ゲーム概要

    • 開発・発売: ぱるそに工房
    • プラットフォーム: PC (Steam)
    • 価格: 470円(税込)
    • プレイ時間: 5~11時間(個人差あり)
    • 難易度: ★★★★☆(論理思考力が必要)
    • ジャンル: 推理パズル
    • リリース日: 2026年2月6日

    おすすめ度

    • 推理ゲーム好き: ★★★★★
    • パズルゲーム好き: ★★★★☆
    • ストーリー重視: ★★★★☆
    • カジュアル層: ★★★☆☆

    購入リンク・関連情報

    購入先

    関連情報

    • 開発者: ぱるそに工房(パルソニック氏)
    • 前作: 『鏡のマジョリティア』(フリーゲーム)
    • 公式サイト
  • ゾンビの荒野で人類の意地を見せつけろ!『HumanitZ』ついに正式リリース。生存本能を刺激する本格サバイバルの真価とは

    ゾンビの荒野で人類の意地を見せつけろ!『HumanitZ』ついに正式リリース。生存本能を刺激する本格サバイバルの真価とは

    待ちに待った1.0がついに降臨

    2年以上の長いアーリーアクセス期間を経て、ついに『HumanitZ』が正式版1.0として生まれ変わった。開発元のYodubzz Studios(イギリス)とパブリッシャーのindie.ioがタッグを組んだこの作品、実は筆者も早期アクセス時代からちょくちょく触れていたのだが、当時は「まあ、よくあるゾンビゲーかな」程度の印象だった。

    しかし今回の1.0アップデートで様子が一変。コミュニティからのフィードバックを徹底的に反映した結果、まさに「これぞサバイバル」と言わんばかりの作品に仕上がっている。40%オフセール(2月20日まで)も実施中ということで、改めて腰を据えてプレイしてみることにした。

    ゾンビサバイバルだけど、なぜか他とは違う

    『HumanitZ』の第一印象は確かに『Project Zomboid』ライクな見下ろし視点のゾンビサバイバル。でも実際にプレイしてみると、この作品独特の魅力がじわじわと見えてくる。

    まず驚かされるのが、チュートリアルの段階で「誰も信じるな」と釘を刺されること。これ、単なるフレーバーテキストではない。実際にNPCとの取引や交渉で痛い目を見ることが多々ある。信頼関係の構築が生存の鍵を握るという、ありそうでなかった要素だ。

    ゲーム世界では「Zeek」と呼ばれるゾンビたちが闊歩しているが、これがまた多種多様。警官のZeekは高いHPと装甲を持ち、バイオスーツ姿のやつは予想外の攻撃を仕掛けてくる。騒音を立てれば立てるほど群れが寄ってくるという仕組みも、緊張感を煽る良いスパイスになっている。

    拠点作りこそがすべて!でも立地選びが命取り

    サバイバルゲームの醍醐味といえば拠点建設だが、『HumanitZ』では「どこに」建てるかが生死を分ける。都市部に建てれば物資は豊富だが、Zeekの群れに囲まれるリスクも高い。逆に郊外なら安全だが、必要な素材を集めるのに時間がかかる。

    筆者は最初、「安全第一」とばかりに人里離れた森の奥に拠点を構えた。確かに平和だったが、いざという時の物資調達で死にそうになった。結局、適度に文明の利器にアクセスできる郊外に引っ越し、電気フェンスとバリケードで武装した要塞を作り上げることに。

    しかし、この拠点作りが楽しいのなんの。単純に壁を張り巡らせるだけではなく、電気フェンス、コンクリートバリケード、さらには車両の改造まで含めた総合的な防御システムが構築できる。愛車を装甲化して荒野を駆け抜ける時の爽快感は、まさに映画『マッドマックス』の世界そのものだ。

    マルチプレイの絶妙なバランス

    『HumanitZ』の真価は、やはりマルチプレイにある。最大4人での協力プレイはもちろん、PvPとPvEが混在した専用サーバーでの生存競争は格別だ。

    特に印象的だったのが、他のプレイヤーとの微妙な距離感。完全に敵対するわけでもなく、かといって無条件に信頼できるわけでもない。物資の取引、情報の共有、時には裏切りも含めた複雑な人間関係が、ゾンビの脅威以上にスリリングな体験を生み出している。

    最近のアップデートで導入されたリアルタイム感染システムも秀逸。感染したプレイヤーは迅速な判断を迫られ、適切な処置を行わないと恐ろしい怪物に変貌してしまう。この緊張感が、チームワークの重要性を一層際立たせている。

    圧倒的な自由度と個性的な職業システム

    1.0アップデートで大幅に刷新されたスキルツリーと職業システムが、本作の戦略性を大きく押し上げている。無職を選べば25%の経験値ボーナスが得られるし、泥棒なら警報システムを無効化できる。それぞれの職業に明確なメリット・デメリットが設定されており、マルチクラス運用も可能だ。

    パーマデスモードも用意されており、死んだらキャラロストという極限状況でのプレイも楽しめる。筆者は怖くてまだ手を出していないが、この緊張感がたまらないという声も多い。

    唯一の不満点は「慣れ」が必要なこと

    正直に言えば、『HumanitZ』は万人向けではない。特に序盤は操作性に癖があり、インベントリ管理やUI周りで戸惑うことも多い。Steamレビューでも「バグが多い」「操作が不安定」といった指摘があるのも事実だ。

    しかし、これらの粗さを乗り越えた先に待っているのは、他では味わえない濃密なサバイバル体験。開発チームも活発にアップデートを続けており、今後のさらなる改善に期待が持てる。

    結論:代替品なき唯一無二の体験

    『HumanitZ』は完璧な作品ではない。しかし、この手のゾンビサバイバルジャンルで「他に代わりがない」独特の魅力を持った作品であることは間違いない。

    コミュニティ主導で成長してきた2年間の蓄積、プレイヤーの声を真摯に聞き続ける開発姿勢、そして何よりもその先に見える「究極のサバイバル体験」への情熱。これらが組み合わさった時、粗削りながらも唯一無二の魅力を放つ作品が生まれる。

    40%オフの今が絶好の機会。ただし、ソロプレイよりもフレンドと一緒に挑戦することを強くお勧めしたい。人類最後の希望として、終末世界を生き抜いてみてはいかがだろうか。


    基本情報

    ゲームタイトル: HumanitZ
    開発: Yodubzz Studios
    パブリッシャー: indie.io
    プラットフォーム: PC (Steam)
    価格: 2,300円(通常価格)
    セール価格: 1,380円(40%オフ、2月21日まで)
    プレイ人数: 1-4人(シングルプレイ・マルチプレイ対応)
    日本語対応: あり
    発売日: 2026年2月6日(正式リリース)

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  •  いったい何があった? 薬物に溺れた殺し屋が地獄のラスベガスでマフィアを一掃する『Jackal』がヤバすぎる

     いったい何があった? 薬物に溺れた殺し屋が地獄のラスベガスでマフィアを一掃する『Jackal』がヤバすぎる

     最近、Steamストアを徘徊していて思うことがある。インディーズゲームの世界には、メジャーなタイトルでは絶対に実現しそうもない狂った発想のゲームが次から次へと現れ、我々プレイヤーを混乱と快楽の渦に叩き込んでくれることだ。

     そんな中、2026年2月5日にTranshuman Designから突如として現れた『Jackal』は、まさにそんな「なんでこんなゲーム作ったの?」という疑問を抱かずにはいられない、とんでもないタイトルである。

     薬物に溺れたドラッグキメキメの殺し屋が、1970年代のラスベガスでマフィアを片っ端から血祭りに上げまくるという、まるでタランティーノ映画とジョン・ウィック、そしてHotline Miamiを混ぜてドラッグでキメたような狂気の見下ろし型アクションなのだ。

    何もかもが一撃死の殺戮劇場!

     最初にプレイして驚愕したのは、とにかく全てがワンショットキル仕様だということ。敵も主人公も、基本的に一発食らえば即死という、極限まで緊張感を高めたゲームバランスになっている。

     筆者も最初の数分で何度死んだかわからない。「えっ、もう死ぬの?」「マジで? 今のでアウト?」みたいな感じで、あまりの理不尽さに思わず苦笑いしてしまうほどだ。

     だが、この殺伐としたゲームバランスこそが『Jackal』の魅力である。一瞬の判断ミスが即座に死につながる緊張感は、まさに薬物でハイになった殺し屋の感覚を追体験しているかのようだった。

    エジプト神話のアヌビスが相棒という狂気

     ここで更に頭がおかしいのが、主人公の相棒として登場するアヌビス(エジプトの死神)の存在だ。スーツを着こなした紫色のアヌビスが、なぜか主人公にアドバイスをくれるのである。

     「今は女にうつつを抜かしている場合じゃない、殺しに集中しろ」みたいなことを平然と言ってくるこのキャラクターが、妙にクールで魅力的なのだ。しかも、このアヌビスから魔法の力を借りることができ、時を止めたり、敵を混乱させたりといった超自然的な能力を使えるのも面白い。

     一体どういう経緯でドラッグ中毒の殺し屋とエジプトの死神が組むことになったのか、そのバックストーリーが気になって仕方がない。

    物理演算がもたらす爽快感

     戦闘システムで特に印象的なのは、環境を活用した戦い方だ。テーブルや椅子を蹴り飛ばして敵にぶつけたり、ドアを勢いよく開けて敵をスタンさせたりと、物理演算を活かした多彩なアクションが楽しめる。

     筆者が特に気に入ったのは、敵を蹴り倒して武器を奪い、その武器で他の敵を倒した後、武器を投げつけて最初の敵を仕留めるという一連の流れだ。まるで映画のワンシーンのような華麗な殺戮劇を自分の手で演出できるのは、本当に爽快である。

    プロシージャル生成で無限のリプレイ性

     死んでもモチベーションが下がらない理由の一つが、プロシージャル生成システムだ。各レベルの敵配置や部屋の構造がランダムに変化するため、同じステージでも毎回異なる戦略が求められる。

     「さっきは正面突破で行ったから、今度は迂回ルートを試してみよう」といった具合に、毎回新鮮な気持ちでプレイできるのが素晴らしい。しかも、ゲーム時間自体はそれほど長くないので、「もう一回やってみるか」という気持ちになりやすいのも良い設計だと思う。

    サイケデリックな70年代の雰囲気が最高

     ビジュアル面では、1970年代のラスベガスを舞台にしたサイケデリックな演出が印象的だ。ネオンが煌めくカジノホテルの廊下を血まみれになりながら駆け抜ける様子は、まさに悪夢と快楽が混在したような独特の美学を感じさせる。

     また、ドラッグによる幻覚表現も秀逸で、画面が歪んだり色彩が変化したりする演出が、プレイヤーを主人公と同じ感覚に引きずり込んでくる。

    基本情報

    Steam評価: 非常に好評(90%、201件のレビュー)
    開発・発売: Transhuman Design
    リリース日: 2026年2月5日
    価格: 1,700円
    プラットフォーム: Windows、Mac、Linux
    日本語対応: あり
    ジャンル: 見下ろし型アクション、シューティング
    プレイ時間: 約3-4時間(メインストーリー)
    難易度: 高(一撃死システム)

    購入情報

    Steam

    公式情報

    • 開発者:Michał Marcinkowski(『Soldat』『King Arthur’s Gold』の作者)
    • 対応言語:29言語
    • Steam Deck:検証済み
  • 薄暗いキャビンで運命のダイスを振れ!『Pirate’s Gambit』は恐怖とスリルが絶妙にブレンドされたローグライク・ダイスビルダー

    薄暗いキャビンで運命のダイスを振れ!『Pirate’s Gambit』は恐怖とスリルが絶妙にブレンドされたローグライク・ダイスビルダー

    ダイスの目が運命を左右する。そんなスリルを味わえる新作インディーゲームが登場した。2026年2月5日にSteamでリリースされた『Pirate’s Gambit』は、デッキ構築とヨット・ダイス・メカニクスを融合させた、これまでにないローグライク体験を提供してくれる作品だ。

    最初に本作をプレイしたとき、「また海賊ゲームか」と思っていた私の考えは、薄暗いキャビンでダイスを振った瞬間に一変した。これは単なる海賊アドベンチャーゲームではない。運命そのものとの駆け引きを楽しむ、独創的な恐怖体験なのだ。

    ダイスに支配されるのか、それともダイスを支配するのか

    本作の魅力は、なんといってもダイスとカードが織りなす絶妙なシナジーシステムにある。プレイヤーはキャプテン・キッドが残した不気味な賭けに足を踏み入れ、薄暗いキャビンでダイスを振りながらデッキを構築していく。

    ダイスの出目によってカードの効果が決まり、カードによってダイスの価値が変化する——この相互作用が生み出すコンボの可能性は無限大だ。Balatroのようなシナジーの快感と、『Inscryption』を彷彿とさせる不気味な雰囲気が見事に融合している。

    実際にプレイしてみると、「このダイスの目なら、あのカードと組み合わせて…」という思考が止まらなくなる。運任せかと思いきや、実は戦略性が非常に高い。ダイスという不確定要素を計算に入れながら最適解を探る過程は、まさに知的パズルそのものだった。

    「バラトロ以来の中毒性」Steam高評価の理由

    Steam上で94%の「非常に好評」を獲得している理由が、プレイして数時間で理解できた。ユーザーレビューでは「バラトロの代替として完璧」「目が疲れにくく、雰囲気が最高」「常に『もう一回だけ』と思わせる中毒性」といった声が多数寄せられている。

    特に印象的だったのは、マップ移動が独自のリソース管理パズルになっている点だ。ランダムに進むか、限られたツールを消費して確実なルートを選ぶか——この選択が戦略の幅を大きく広げている。

    プレイヤーの一人は「コンパスとニルヴァナカードのコンボで無双していたのに、ラスボスの呪いで戦略が破綻した時は本当に悔しかった」とコメント。このような予想外の展開が、プレイヤーを夢中にさせる要因の一つなのだろう。

    計算されたバランスと継続的なアップデート

    開発チームの丁寧な調整も本作の魅力だ。バージョン1.0.2では、深淵の契約カードの効果強化やリフォージカードのコイン獲得量増加など、プレイヤーフィードバックに基づいた改良が施されている。

    モーフダイスやカオスダイスの効果表示改善、カードスロット上限時の自動シュレッダー出現など、細かな配慮も光る。「公正な海風を」という開発チームからのメッセージからは、長期的なサポートへの意気込みが感じられた。

    難易度については「イージーすぎず、ハードすぎず」という絶妙なバランス。最初は戸惑うものの、システムを理解すれば着実に進歩を実感できる設計だ。実際、3桁の時間をプレイすることになりそうな予感がしている。

    ダークで不気味な海洋冒険

    ビジュアル面では、海賊テーマのメニュー、スタイリッシュなオープニングシーケンス、陰鬱な雰囲気が完璧にマッチしている。灼熱の火山から凍てつく荒野まで、多彩な環境を航海しながら、船に隠された長年の秘密を徐々に明かしていく展開は圧巻だ。

    チャレンジモード、実績システム、中断可能なセーブ機能など、現代的なローグライクに求められる要素もしっかりと搭載。プレイヤーが最後のイベント地点から再開できる親切設計は、忙しい現代人にも優しい。

    「果たして自分がダイスをコントロールしているのか、それともダイスのゲームの単なる駒なのか?」——本作が投げかけるこの問いは、プレイし続けるほどに深みを増していく。

    まとめ:2026年の隠れた傑作

    『Pirate’s Gambit』は、ダイスビルダーというニッチなジャンルに新たな可能性をもたらした作品だ。『Slay the Spire』や『Inscryption』といった名作の影響を受けながらも、独自のアイデンティティを確立している。

    現在Steamで15%オフの1,020円で販売中。2026年初頭の隠れた傑作として、強く推奨したい一作だ。


    基本情報

    • 開発者: Domestic Black Cat
    • パブリッシャー: Studio Amateur
    • プラットフォーム: PC (Windows/Mac)
    • リリース日: 2026年2月5日
    • 価格: 1,200円(現在15%オフで1,020円)
    • 日本語対応: あり
    • プレイ時間: 1プレイ約1-2時間
    • 難易度: 中程度(学習曲線あり)

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  • 社畜から軍閥へ!リソース管理が命の宇宙戦略ローグライト『銀河の暗い隅』の魅力が予想以上にハード

    社畜から軍閥へ!リソース管理が命の宇宙戦略ローグライト『銀河の暗い隅』の魅力が予想以上にハード

    「撤退は戦略」。このメッセージが一番印象に残るゲームって、これまであっただろうか。

    2月4日にSteamで正式リリースされたBrick-Up Studio開発、2P Games配信の『銀河の暗い隅』(Nonentity Galaxy)を触ってみて最初に感じたのは、「なるほど、これは確実に破産する」という妙な安心感だった。

    最初はタイトルの「銀河の暗い隅」という響きから、どこかもの悲しいSFストーリーを想像していた。実際に始めてみると、確かに陰鬱な世界観なのだが、プレイヤーが体験するのは予想以上にシビアなリソース管理と、「負けを認める勇気」を育むハードコアな戦略ゲームだった。

    宇宙企業の外注エージェント=現代の社畜

    本作の設定は実にユニーク且つ現実的だ。プレイヤーは巨大な宇宙企業「The Company」の外注エージェントとして、艦隊を指揮して各種契約をこなしていく。

    ここで重要なのは、プレイヤーが英雄でも軍の司令官でもないということ。あくまで「会社員」なのだ。任務から帰還すれば会社への報告書を書かされ、損失があれば当然給与から天引きされる。勝利しても手数料は引かれ、負ければボーナスカットは免れない。

    このブラックユーモア満載の企業体質が、ゲーム全体に独特の味付けをしている。「時々、戦闘に勝ったと思ったら、収益が手元に届く前にスライスされるのを見る」という公式の説明が、このゲームの本質を完璧に表している。

    フリート戦術こそがすべて!

    戦闘システムは一見シンプルに見えるが、実は相当奥が深い。プレイヤーは艦隊全体を指揮し、AIに任せるか手動で細かく制御するかを選択できる。

    重要なのは陣形と配置だ。艦隊の並び方ひとつで、ダメージカバレッジと生存率が劇的に変わる。敵の攻撃を集中させるのか分散させるのか、前衛を盾にするのか機動力で翻弄するのか。ターゲット優先度を変えるだけで戦闘のテンポまで変わってしまう。

    そして何より印象的なのが「撤退システム」だ。多くのゲームでは撤退は敗北を意味するが、本作では立派な戦略選択肢として機能する。損害を最小限に抑えて基地に帰還し、損失を計算して次回に備える。この判断力こそが、本作で最も重要なスキルかもしれない。

    モジュール交換がゲームチェンジャー

    本作の真髄は、戦闘中にリアルタイムでモジュールを交換できるシステムにある。レアなモジュールを入手した瞬間、艦隊の性能が劇的に向上する。この「即座に実感できるパワースパイク」が、プレイヤーを夢中にさせる要因だ。

    ルート選択も戦略的で、安全なパスを選んで安定した収益を確保するか、リスキーなルートでレアモジュールと高額報酬を狙うか。この判断が毎回プレイヤーを悩ませる。そして何度も言うが、全てが回収できるとは限らない。

    システムに組み込まれたブラックユーモア

    特筆すべきは、このダークユーモアがただの演出ではなく、ゲームシステム自体に組み込まれている点だ。「一時停止したつもりが別の手続きを発動してコストが発生する」「戦闘に勝っても収益が手元に届く前に削られる」など、プレイヤーの行動に対する皮肉な仕掛けが随所に散りばめられている。

    敵は敵の銃撃だけでなく、「ルール」でもある。この構造が、単なる戦略ゲームを超えた風刺作品として機能させている。

    Steam評価95%の理由

    現時点でSteamレビューは192件中95%が好評という高評価を獲得している。プレイヤーからは「戦闘システムは簡単に覚えられるが、十分な深さと複雑さがある」「非常によく作られた、信じられないほど中毒性のあるゲーム」といった声が寄せられている。

    興味深いのは、UIや在庫管理に関する改善要望も多く寄せられているが、開発チームが迅速にアップデートで対応している点だ。リリース当日にプレイヤーからのフィードバックを反映したアップデートが配信されるなど、積極的な改善姿勢が評価されている。

    誰におすすめか

    タクティカルローグライトが好きな人、艦隊最適化を楽しめる人、そして健全な量のダークユーモアを楽しめる人には間違いなくおすすめできる。ただし、本作は時として厳しく、時として処罰的になることもある。プレイヤーの決断の重要性が高いゲームなので、運に頼りたい人には向かないかもしれない。

    逆に言えば、じっくりと戦略を練り、リスクとリターンを天秤にかけながらプレイするのが好きな人には、これ以上ない体験を提供してくれるはずだ。

    基本情報

    • タイトル: 銀河の暗い隅(Nonentity Galaxy)
    • 開発元: Brick-Up Studio
    • パブリッシャー: 2P Games
    • プラットフォーム: Steam(PC)
    • 発売日: 2026年2月4日
    • 価格: 1,200円(税込)※発売記念10%オフセール実施中(2月18日まで)
    • 対応言語: 日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語
    • Steam評価: 非常に好評(192レビュー中95%が好評)
    • ジャンル: ストラテジー、タクティカル、ローグライト、リソース管理

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  • 空を舞う爽快感が癖になる!『Hoverflow』はサーフィン系プラットフォーマーのお手本だ

    空を舞う爽快感が癖になる!『Hoverflow』はサーフィン系プラットフォーマーのお手本だ

    なぜか地獄に呼ばれた巡礼者、その行く末は?

    Counter-Strikeの名MOD「surf」から着想を得たゲームと聞いて、筆者はどこかで見覚えがあるような気がしていた。PC向けFPSタイトルでマップの勾配を利用して、まるで波に乗るサーファーのように軽やか移動するあのテクニック。それをスタンドアローンゲームにしたらどうなるのか……?

    そんな疑問を抱えつつ、PC(Steam)向けゲーム『Hoverflow』に飛び込んでみると、そこには想像以上に洗練された「流れ」の世界が広がっていた。

    「あなたはこの世界からさらわれ、ごくわずかな人しか達成したことのない困難な巡礼の旅に参加することになりました」という謎めいたストーリーから始まる本作。プレイヤーは巡礼者として、美しい水彩画のような世界を舞台に、サーフィン、ジャンプ、クライミングを駆使してゴールを目指していく。

    フローこそがすべて! 掴めば手放せない浮遊感

    実際にプレイしてみると、本作の魅力は一言で表現できる。それは「フロー」だ。

    ゲームの核となるのは、勾配のあるスロープを滑り降りながら生まれる「勢い」を利用した移動システム。Counter-Strike surfのエッセンスを見事に再現しており、スロープに対して適切な角度でアプローチすることで、重力に逆らうような浮遊感を味わえる。

    最初はコツが掴めず、思うように滑れずにもどかしい思いをしていた筆者。だが、チュートリアルに従って基本的な操作を覚えていくうちに、徐々にその感覚が分かってきた。

    キーは「タイミング」と「角度」。スロープの傾斜に合わせてマウスを動かし、適切なタイミングでジャンプを組み合わせることで、まるで空中に浮いているかのような滑らかな移動が可能になる。さらに、十分な速度があればバニーホップまで繰り出せるのが嬉しい。

    美しく神秘的な世界での巡礼体験

    ゲームプレイだけでなく、本作の世界観にも注目したい。水彩画風のテクスチャで描かれた環境は、どこか懐かしくも神秘的な雰囲気を醸し出している。35分にもおよぶ穏やかなサウンドトラックも、プレイ中の集中力を高めてくれる。

    30以上の手作りステージは、それぞれが異なる特徴を持っている。基本的なスロープから始まり、複雑な立体構造、隠された秘密エリアまで、バラエティに富んだ設計になっている。各ステージには「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」のメダルが用意されており、タイム短縮を目指すやりこみ要素も充実している。

    さらに興味深いのが、マップ内に散りばめられた「秘密」の存在だ。開発者は「注意深く探索してください。中には逃げ出そうとするものもあります」と謎めいたヒントを残している。この世界に隠された物語を想像しながらプレイするのも、また一つの楽しみ方だろう。

    ソロ開発者が込めた情熱

    本作を手がけたのは、フランスのソロ開発者Simon In Motion氏。何年もゲーム制作に情熱を注いできた同氏にとって、『Hoverflow』は初の大型プロジェクトとなる。

    実際、2026年2月4日についに正式版として1.0リリースを迎えた本作は、長い早期アクセス期間を経て完成度を高めてきた作品だ。Steam上では118件のレビューのうち96%が好評という高い評価を獲得している。プレイヤーからは「リラックスできる」「簡単に学べるが奥が深い」といった声が寄せられており、開発者の意図が正しく伝わっていることが分かる。

    試してみる価値は十二分にある

    『Hoverflow』は、一見すると地味に見えるかもしれないが、実際にプレイしてみると驚くほど中毒性がある。サーフィンの感覚を掴む瞬間、完璧なラインを見つけてタイムを更新する瞬間、隠された秘密を発見する瞬間……どれもが特別な達成感をもたらしてくれる。

    Counter-Strike surfの経験者なら懐かしさを感じるだろうし、初心者でも直感的に操作を覚えられるよう配慮されている。何より、ゲームを通じて「フロー状態」に入る体験は、日常のストレスから解放される貴重な時間となるはずだ。

    現在Steam上で1,700円で販売中の本作。サーフィン系プラットフォーマーの完成形ともいえる作品を、この機会にぜひ体験してみてほしい。


    基本情報

    タイトル: Hoverflow
    開発: Simon In Motion
    販売: Simon In Motion
    配信日: 2026年2月4日
    早期アクセス開始: 2021年4月30日
    言語: 日本語対応
    価格: 1,700円(Steam)
    プラットフォーム: PC (Windows, Linux), Steam Deck対応

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  • もしもRPGがカードゲームだったら?『Dawncaster | The RPG Cardventure』でファンタジー世界を冒険しよう

    もしもRPGがカードゲームだったら?『Dawncaster | The RPG Cardventure』でファンタジー世界を冒険しよう

    正直、最初は困惑した

    「RPGとカードゲームの融合」と聞いて、最初に頭に浮かんだのは「またSlay the Spireのようなローグライクか?」という疑問だった。だが、『Dawncaster | The RPG Cardventure』のSteamストアページを見て驚いた。1100枚を超える手作りカード、100以上のユニークなチャレンジ、そして何より「ストーリー主導のRPGとカードゲームの戦略性を融合」という開発者の野心的な試みが見えたからだ。

    これは本当にただのデッキ構築ゲームなのか?それとも新しいジャンルの誕生なのか?

    闇に堕ちた王国での冒険が始まる

    物語の舞台は、アエトスの王国。ここは光と闇の争いに巻き込まれた世界だ。伝説の英雄「ドーンブリンガー」が行方不明となり、希望を失った人々の前に立ちはだかるのは、復活を目論む悪魔の脅威。

    プレイヤーは高貴な騎士、止められない戦士、狡猾なローグなど、複数のクラスから一つを選んで冒険に挑む。これだけ聞けば典型的なダークファンタジーRPGだが、戦闘はすべてカードで行われる。最初は「なぜカード?」と思ったが、プレイしてみるとその理由がよくわかる。

    カードで紡ぐ物語がすべて!

    本作の最大の魅力は、カード一枚一枚に込められた戦略性だ。戦闘中、プレイヤーは手札のカードを駆使して敵と戦う。だが、ただカードを出すだけではない。進行に合わせてカードを「追加」「変更」「コピー」「アップグレード」「削除」できるのだ。

    例えば、序盤で役立った攻撃カードも、中盤以降は足手まといになることがある。そんな時は思い切って削除し、より強力なカードに入れ替える。この判断がゲームの行方を大きく左右する。

    初回プレイでは、手当たり次第にカードを取得していた筆者だが、これが大きな間違いだった。デッキが肥大化し、欲しいカードが手札に来ない状況が多発。敗北を重ねながら、「選択と集中」の重要性を痛感した。

    クラスごとの個性がハンパない

    各クラスの違いは想像以上に大きい。騎士は装甲と耐久力に特化し、正々堂々とした戦いを得意とする。一方、ローグは機動力と奇襲に長け、相手の隙を突く戦術が基本となる。

    特に印象的だったのは、同じ敵でもクラスによって全く異なるアプローチが必要になることだ。騎士なら正面突破で攻略できる敵も、ローグでは回避とトリックを駆使しなければならない。これにより、クラスを変えるだけで全く違うゲーム体験が味わえる。

    Steamでの評価も上々

    Steam上での評価は非常に好調で、66レビュー中83%が好評という数字を記録している。特に「リプレイ性が異常に高い」「各クラスに豊富な戦術がある」といった声が目立つ。価格も現在2,300円と、このボリュームを考えれば十分リーズナブルだ。

    元々モバイル向けに開発され、25万人のユーザーに愛されてきた本作が、ついにSteamに登場。PCプラットフォームでの最適化も施され、より快適にプレイできるようになっている。

    真のローグライクが待っている

    本作は「真のローグライク体験」を謳っており、実際にプレイ回数を重ねても飽きることがない。ランダムに生成される遭遇、選択によって変化するストーリー、そして膨大なカードの組み合わせ。これらすべてが合わさって、まさに無限のリプレイ性を実現している。

    さらに「サンフォージ」と呼ばれるハイペースなボスラッシュモード、ウィークリーチャレンジ、そして上級者向けの「インフェルナル・インベージョン」モードまで用意されており、やり込み要素も十分だ。

    基本情報

    ゲーム名: Dawncaster | The RPG Cardventure
    開発者: Wanderlost Interactive
    パブリッシャー: Wanderlost Interactive
    プラットフォーム: Steam(Windows、macOS、Linux)
    価格:2,300円※発売記念10%OFF実施中
    リリース日: 2026年2月6日
    言語: 日本語対応
    ジャンル: デッキ構築、ローグライク、RPG

    購入リンク

    Steam: https://store.steampowered.com/app/3966890/Dawncaster__The_RPG_Cardventure/

    公式リンク

    公式サイト: https://dawncaster.wanderlost.games/
    Discord: https://discord.com/invite/pfeMG9c

  • あなただけの宇宙船で銀河を旅せよ!『The Last Starship』正式リリースで見せた”設計の自由度”という名の魔力

    あなただけの宇宙船で銀河を旅せよ!『The Last Starship』正式リリースで見せた”設計の自由度”という名の魔力

    正直に言うと、最初にThe Last Starshipのスクリーンショットを見たとき、「また宇宙モノか…」なんて思ってしまった。でも、そんな先入観は開始10分で粉々に砕け散った。

    このゲーム、ただの宇宙ゲームじゃない。これはエンジニアとしての魂を試される、究極のシステム構築ゲームなのだ。

    2月3日にIntroversion Softwareから正式リリースされた『The Last Starship』は、3年間のアーリーアクセスを経て、ついに完成版として世に送り出された。『Prison Architect』を手がけたあの伝説的スタジオの最新作とあって、期待値は天井知らずだったが、実際にプレイしてみると、その期待をさらに上回る完成度だった。

    「動かない」から始まる、本物のエンジニアリング体験

    The Last Starshipの真の恐ろしさ(いい意味で)は、何もかもを一から作らなければならないことだ。配管、電気系統、酸素循環システム、武器システム…すべてが現実的なロジックで動いている。

    最初の宇宙船設計で、私は派手な武器をたくさん搭載した「俺の夢の戦艦」を作ろうとした。しかし現実は甘くない。電力不足でレーダーが動かず、酸素供給が追いつかず、クルーが次々と倒れていく。まるで現実のエンジニアリングプロジェクトで直面する問題そのものだった。

    「なぜエンジンが動かないんだ!?」と叫びながら配線図を見直していると、冷却水のパイプを繋ぎ忘れていることが判明。そんな細かなミスが命取りになる、そんなリアリティがこのゲームの魅力だ。

    海賊ハンターか、それとも宇宙のタクシー運転手か?

    ゲームが始まると、あなたは自分の道を選ばなければならない。海賊を狩って賞金を稼ぐか、貨物を運んで地道に稼ぐか、はたまた小惑星を採掘して資源を集めるか。それぞれの職業に応じて、船の設計も大きく変わってくる。

    私が最初に選んだのは「貨物運送業」だった。地味だが堅実、そんな選択のはずだった。しかし実際は、貨物スペースを確保するために武器を減らし、燃費を良くするためにエンジンを調整し、長距離航行に備えて居住区を拡充するなど、想像以上に複雑な設計が必要だった。

    一方で、海賊ハンターとして生きる道を選んだフレンドは、「装甲こそすべて!」と言わんばかりの重武装船を設計。しかし、その結果として燃費が悪化し、修理コストが膨大になって、結局は破産寸前まで追い込まれていた。

    このゲームでは、どんな道を選んでも「バランス」が重要なのだ。

    Steamワークショップが生む、無限の創造性

    The Last Starshipの本当の魅力は、プレイヤーコミュニティにある。Steamワークショップには既に2,200隻を超える宇宙船設計が投稿されており、その創造性には目を見張るものがある。

    スタートレックのエンタープライズ号そっくりの船から、まったく見たことのないオリジナルデザインまで、プレイヤーたちの創造力は留まるところを知らない。更新21では船のサイズ制限が撤廃されたこともあり、巨大な母艦から超小型偵察艇まで、あらゆる規模の船が作られている。

    特に印象的だったのは、ある日本人プレイヤーが作った「宇宙居酒屋船」だった。戦闘能力はほぼゼロだが、巨大な酒場とクルー用の娯楽施設を備えた、まさに「宇宙のオアシス」のような船だった。こんな発想、公式では絶対に出てこない。

    正式版リリースで何が変わったのか?

    3年間のアーリーアクセスを経た正式版では、主にUIの改善とバグ修正が行われた。一部のファンからは「もっと大きな新機能が欲しかった」という声もあるが、それは贅沢な悩みというものだろう。

    実際、私がアーリーアクセス版をプレイしていた頃と比べて、ゲームの安定性は格段に向上している。以前は頻繁に発生していたドローンのスタック問題も解決され、快適にプレイできるようになった。

    Steam評価は77%の「やや好評」を獲得。これは決して低い数字ではないが、Prison Architectのような圧倒的な支持を得るまでには至っていない。しかし、「このゲームにハマる人は、本当にハマる」という性質のゲームなのは間違いない。

    宇宙に夢を見る、すべてのエンジニアたちへ

    The Last Starshipは、確実に「人を選ぶ」ゲームだ。お手軽アクション要素を求める人には向いていない。しかし、システム設計の複雑さを楽しめる人、「なぜ動かないのか」を考えることにワクワクできる人には、これほど魅力的なゲームもないだろう。

    私はこのゲームをプレイしながら、大学時代の工学実習を思い出していた。理論通りにいかない現実、想定外のトラブル、そしてついに動いたときの感動。そのすべてが、この小さな画面の中に詰まっている。

    宇宙船設計という夢を、リアルなエンジニアリング体験として楽しめる。それがThe Last Starshipの真の価値なのだ。

    あなたも今日から、銀河一のエンジニアを目指してみないか?

    基本情報

    タイトル: The Last Starship
    開発: Introversion Software
    販売: Introversion Software
    リリース日: 2026年2月3日(正式版)
    価格: ¥2,300(Steam、15%オフセール実施中 現在1,955円)
    プラットフォーム: PC(Steam)
    対応言語: 日本語、英語他18言語対応
    プレイ人数: 1人(シングルプレイ)
    ジャンル: シミュレーション、ストラテジー、基地建設

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  • 戦術の奥深さに震えろ!『Underboard』が見せる”真のオートバトラー”の形

    戦術の奥深さに震えろ!『Underboard』が見せる”真のオートバトラー”の形

    オートバトラーってこんなに頭使うゲームだったっけ?

    正直に言うと、最初にSteamで『Underboard』を見かけた時は「また別のオートバトラーか…」なんて思ってしまった。TeamfightTacticsやDota Auto Chessの後に続々と登場したジャンルの一つ、くらいの認識だったのだ。

    ところがどっこい。実際にプレイしてみると、これまでのオートバトラーとは明らかに違う手応えがある。キャラクターの配置一つとっても、敵の動きを読み、シナジーを考え、魔法のタイミングを見計らい…。気がつけば3時間があっという間に過ぎていた。

    開発はHeadless、パブリッシャーは2 Left Thumbsによる本作『Underboard』は、2026年2月6日にSteamでリリースされたばかりの戦術的ローグライクオートバトラーだ。現在Steam評価は81%の好評価を獲得している。

    「見てるだけ」じゃない!プレイヤーの判断が勝敗を分ける

    多くのオートバトラーは、チーム編成をして「あとは見守るだけ」というのが基本だった。しかし『Underboard』は違う。戦闘中にリアルタイムで魔法を唱えることができるのだ。

    これが想像以上に戦略性を高めている。マナを使って積極的にチームをサポートするか、それとも温存してパッシブボーナスに期待するか。一瞬の判断が勝敗を分けることも珍しくない。

    プレイヤーは戦闘中に魔法を発動して戦闘に介入することができます。積極的に魔法を使ってチームをサポートするか、マナを温存してパッシブ効果に期待するか、プレイヤーの戦術が問われますと日本のゲームメディアでも紹介されている通りだ。

    実際にプレイしてみると、この「介入」システムが本当に絶妙で、完全に受け身ではないオートバトラーの新境地を感じさせてくれる。

    シナジーの構築が楽しすぎる件について

    『Underboard』の真骨頂は、何といってもキャラクターの特性(Trait)システムにある。同じ特性を持つキャラクターを複数配置することで、チーム全体にボーナスが発生するのだが、この組み合わせが本当に無数にある。

    例えば「Ninja」特性を3体揃えると、攻撃速度とクリティカル率が大幅に上昇する。一方で「Guardian」特性は防御に特化したシナジーを生み出す。どの特性を軸にチームを構築するかで、プレイスタイルが劇的に変わるのだ。

    さらに面白いのは、アイテムや装備品によってキャラクターの性能を大幅に変えられること。同じキャラクターでも装備次第で全く違う役割を担えるため、「今回はこの子を魔法使いにしてみよう」「次は近接アタッカーで」といった具合に、無限に近い可能性を感じさせてくれる。

    4つのゾーンで待ち受ける、それぞれ異なる挑戦

    本作の構成も見事だ。最初は「Shadow Woods」という比較的優しいエリアからスタートするが、勝利すると次のゾーンがアンロックされる仕組み。全4つのゾーンがあり、それぞれに独自の挑戦と強力なピナクルボスが待ち受けている。

    各ゾーンには独自のモンスターやギミックが用意されており、前のゾーンで通用した戦略がまったく通用しないことも。この「学習→適応→突破」のサイクルが本当に病みつきになる。

    特に印象的だったのは、第1ゾーンのボスとの戦い。多くのプレイヤーが第1ゾーンのボスに苦戦しているという報告があるが、確かに最初は歯が立たなかった。しかし、キャラクターの配置を見直し、シナジーを組み直し、魔法のタイミングを調整することで、ついに勝利できたときの達成感は格別だった。

    完璧じゃないからこそ愛おしい

    現在Steam評価81%ということは、約2割のプレイヤーが不満を持っているということでもある。確かに、一部のスキル説明が分かりにくかったり、バランス調整が完璧ではなかったりする部分もある。

    しかし、それ以上に「オートバトラーの新しい可能性」を感じさせてくれる作品であることは間違いない。「このゲームは非常に中毒性があり、試すことができる多くのコンボユニットがある」というプレイヤーレビューが的確に本作の魅力を表現している。

    まとめ:戦術ゲーム好きなら絶対に触るべき1作

    『Underboard』は、オートバトラーというジャンルに新しい風を吹き込んだ意欲作だ。「見てるだけ」から「参加する」へのシフト、深いシナジーシステム、そして4つの異なるゾーンが提供する多様な体験。どれをとっても、戦術ゲーム好きなら見逃せない要素ばかりだ。

    現在1,700円で配信中で、リリース記念セールも実施されているということなので、気になった方はこの機会にぜひ。きっと「オートバトラーってこんなに面白いものだったんだ」と新しい発見があるはずだ。


    基本情報

    ゲーム名: Underboard
    開発元: Headless
    パブリッシャー: 2 Left Thumbs
    リリース日: 2026年2月6日
    プラットフォーム: Steam(PC)
    価格: 1,700円(※リリース記念セール中は20%OFF)
    ジャンル: 戦術的ローグライクオートバトラー
    プレイ人数: 1人
    日本語対応: ○
    Steam評価: 非常に好評(81%)

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