カテゴリー: パーティーゲーム

  • 「マネージャー解雇システム」が最高すぎる。ハム工場が大混乱の協力ゲーム『HAM: The Game』

    「マネージャー解雇システム」が最高すぎる。ハム工場が大混乱の協力ゲーム『HAM: The Game』

    ハムを運ぶだけ……のはずだった

    「ハム工場の経営シミュレーション」と聞いて、筆者が想像したのは、のんびりと生産ラインを眺めながら効率化を楽しむ癒し系ゲームだった。しかし、『HAM: The Game』は違った。このゲーム、終わってる。良い意味で。

    本作は最大4人でプレイできる協力型の工場管理ゲームで、2026年3月3日にLittle Bird Studiosが開発、Cathedral Studiosから正式リリースされた。Steam Next Festでデモ版が話題を呼び、リリース直後からSteam評価100%を記録している注目作だ。

    プレイヤーたちは絶え間なく流れてくる「HAM注文」を処理するため、工場スタッフまたはマネージャーとして協力する。一見シンプルに思えるこのコンセプトが、プレイしてみると想像を遥かに超えるカオスを生み出すのだ。

    物理演算が生み出す美しき混沌

    本作最大の特徴は、徹底した物理演算システムだ。HAMの缶詰は「物体」として存在し、コンベアベルトから転がり落ちれば床に散乱し、プレイヤーが走れば蹴飛ばし、壁にぶつければバウンドする。

    この物理演算が、ゲームプレイに緊張感と笑いをもたらす。筆者がプレイした初日、仲間が慌てて運んでいたHAMの山を誤って蹴り飛ばし、工場中に缶詰が散乱。その光景はまるでピタゴラスイッチの失敗版のようで、全員が「うわあああああ!」と叫びながら拾い集める羽目になった。

    さらに悪夢的なのが「バナナの皮」だ。工場内のあちこちに落ちているバナナの皮を踏むと、見事に滑って転倒する。HAMを抱えているときに滑れば、当然すべてぶちまける。この仕様のせいで、緊張感のある配送シーンが一瞬にしてコントのような展開になるのだ。

    マネージャーと労働者の微妙な関係

    本作のユニークなシステムが「マネージャー/スタッフ」の役割分担だ。マネージャーは専用オフィスから工場全体を見渡し、コンベアベルトやHAMホッパーを操作する。一方、スタッフは工場フロアで実際にHAMを運び、壊れた機械を修理する。

    この役割分担が絶妙に機能する。マネージャーが的確に指示を出せば効率的に作業が進むが、判断ミスをすれば現場は大混乱。そしてここからが本作の真骨頂で、1日の終わりにスタッフたちはマネージャーを「解雇」できるのだ。

    この民主主義システムが最高におもしろい。無能なマネージャーに苦しめられたスタッフたちが投票で追放し、新たなマネージャーを選出する。筆者のプレイセッションでは、友人が初日でクビになり「俺は悪くない! お前らが遅いんだ!」と弁明する姿が見られた。ゲーム内の人間関係がリアルに影響するこのシステム、やばい(褒め言葉)。

    近接ボイスチャット機能も秀逸で、マネージャーはインターホン越しに指示を出せる。現場の悲鳴がリアルタイムで聞こえる中、オフィスから叫ぶマネージャーの図は、まさに現代の企業風刺そのものだ。

    エスカレートする狂気

    初日は数件の注文を処理するだけで済むが、日を追うごとに難易度は急上昇する。注文数が増え、納期が短くなり、新しい設備が導入され、そして機械が次々と壊れ始める

    コンベアベルトが停止し、HAMホッパーが溢れ、配送トラックは待ってくれない(一部は待ってくれるが)。このプレッシャーの中で、チームは連携を求められる。「セクション3のコンベアが止まった!」「ホッパーが満タンだ!」「トラック出発まで30秒!」といった叫びが飛び交う工場フロアは、まさに戦場だ。

    さらに、各ステージには独自のギミックが用意されている。新しい工場レイアウト、複数のローディングベイ、色分けされた機械など、プレイヤーを飽きさせない工夫が満載だ。

    企業の冷酷さを体験せよ

    本作には「利益/損失」システムも搭載されている。HAMコンテナを無駄にすれば叱責され、日々の利益が減少する。破損品、無駄な製品、非効率な運営——すべてが収益に影響する。

    この経営的視点が、ゲームにもう一層の深みを与えている。スピードを優先するか安全性を取るか、その判断が問われる。筆者のチームは「速度至上主義」を貫いた結果、利益がマイナスに転落し、全員で頭を抱えることになった。

    終わらない地獄、最高の娯楽

    本作の真の恐怖は「注文が止まらない」ことだ。『HAM: The Game』には明確なゴールがない。どこまで耐えられるか、何日間この狂気の生産ラインを維持できるか——それがすべてだ。

    プレスリリースには「HAMが引き起こす大惨事の前に、あなたのキャリアが燃え尽きるまで」という不穏な一文があるが、まさにその通り。このゲームは勝利を目指すものではなく、崩壊するまでの時間を楽しむものなのだ。

    初日は笑いながらプレイしていたが、5日目には全員が無言で機械的にHAMを運んでいた。そして10日目、ついにチームは崩壊し、工場はHAMの海に沈んだ。このやるせなさと達成感が同居する感覚、たまらない。

    Steam評価100%(14件のレビュー)という驚異的な支持率も納得だ。現在は発売記念セールで通常価格920円が20%オフの736円(3月18日まで)となっており、今が買い時だ。

    『HAM: The Game』は、協力ゲームとしての楽しさ、物理演算の面白さ、そして人間関係の試練が見事に融合した作品だ。友人と笑いながらカオスを楽しみたい人、パーティーゲームを探している人、そして職場のストレスを別の形で発散したい人に強くオススメしたい。

    ただし注意してほしい。このゲームをプレイした後、リアルの職場で「マネージャー解雇投票」を実施したくなっても、筆者は一切責任を負わない。

    基本情報

    開発: Little Bird Studios
    販売: Cathedral Studios
    リリース日: 2026年3月3日
    価格: 通常価格920円が20%オフの736円(3月18日まで)
    プラットフォーム: PC (Steam)
    プレイ人数: 1-4人(オンライン協力プレイ対応)
    言語: 英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語など8言語対応
    ジャンル: 協力型工場管理、パーティーゲーム、物理演算アクション
    Steam評価: 圧倒的に好評 (100% – 14件のレビュー)

    購入リンク

    Steam: https://store.steampowered.com/app/4019090/HAM_The_Game/

    公式リンク

    公式Discord: https://discord.gg/9QuAcnTYQR

  • 友情を破壊するエイリアン頭脳爆発カードゲーム『Bogos Binted?』──月面で繰り広げられる嘘と策略のパーティーゲーム

    友情を破壊するエイリアン頭脳爆発カードゲーム『Bogos Binted?』──月面で繰り広げられる嘘と策略のパーティーゲーム

    Steamを漁っていたら、またしても奇妙なタイトルに遭遇してしまった。その名も『Bogos Binted?』。何だこのタイトル……と思いながらストアページを開くと、そこには大きな目をしたエイリアンたちが月面のテーブルを囲み、カードゲームに興じている様子が映し出されていた。

    本作は、最大4人で遊べるオンラインマルチプレイヤーのパーティーゲームだ。プレイヤーは月面に降り立ったエイリアンとなり、4種類のユニークなテーブルゲームモードで勝利を目指す。そして最大の特徴は、負けると文字通り「頭が爆発する」という、なんともシュールな設定である。

    嘘つきエイリアンの月面カードバトル

    『Bogos Binted?』には現在4つのゲームモードが収録されている。基本となる「Zogblorp」モードでは、プレイヤーは数字カードと特殊カードからなるデッキを持ち、順番にカードを出して合計値を調整していく。目標数値を超えてしまうと、プレイヤーの頭部に接続されたコンプレッサーが作動し、頭が膨張。複数回の失敗で文字通り頭が爆発し、そのラウンドから脱落となる。

    「Zinky Zoogle」は嘘つきゲームの一種で、各ラウンドでテーブルに選ばれたカードと同じカードを伏せて出していく。ここでプレイヤーは嘘をついてもよい。疑われて嘘がバレれば頭が膨らむが、うまく嘘をつき通せば相手を出し抜ける。ブラフと心理戦が重要な、まさに友情破壊ゲームだ。

    「Beeble Meep」と「Vorp」もそれぞれ独自のルールを持ち、どのモードも一筋縄ではいかない。特に「Vorp」は、ランダムに選ばれた単語を知らない「VORP」役のプレイヤーを見つけ出すゲームで、議論と投票を通じて裏切り者を暴き出す、マフィアゲーム的な要素が楽しめる。

    奇妙な魅力とコミュニティの熱狂

    開発はインディースタジオのunderbadgerが担当。当初はゲームジャムのサイドプロジェクトとして始まった本作だが、2025年7月のアーリーアクセス開始から正式リリースまでの半年で10万本の販売を達成している。Steamでの評価は「非常に好評」(92%)で、プレイヤーからは「友達と遊ぶと最高に面白い」「笑いが止まらない」といったレビューが寄せられている。

    本作の大きな魅力は、そのシンプルながら奥深いゲーム性にある。ルール自体は簡単で誰でもすぐに理解できるが、プレイヤー同士の駆け引きや心理戦が加わることで、毎回異なる展開が生まれる。特殊カードを使ったトリッキーなプレイや、最後の最後で形勢が逆転する瞬間は、プレイヤーを興奮させる。

    一人称視点で描かれるエイリアンたちの表情やリアクションも秀逸だ。互いに睨み合い、身振り手振りで疑いをかけ、時には絶望の表情を浮かべる──このコミュニケーションの妙が、本作を単なるカードゲームから「体験」へと昇華させている。

    気軽に楽しめる価格設定と今後の展開

    現在、本作は642円(税込)で販売中だ。この価格帯で4つのゲームモードを楽しめ、しかもオンラインマルチプレイに対応しているのは非常にコストパフォーマンスが高い。開発チームは今後も新しいテーブルゲームモードやカスタマイズ要素の追加を予定しており、長く遊べる作品になりそうだ。

    週1回のアップデートも精力的に行われており、クイックモードの追加やバランス調整、バグ修正など、コミュニティの声に真摯に耳を傾ける姿勢が見られる。小規模な開発チームながら、プレイヤーとの距離が近いインディーゲームならではの良さが感じられる。


    『Bogos Binted?』は、友人と集まってワイワイ遊ぶのに最適なパーティーゲームだ。真面目なゲームに疲れたとき、気軽に笑いたいとき、あるいは友情を試したいとき(?)──そんな瞬間にぴったりの一本である。月面でエイリアンになって、頭を爆発させながらカードゲームに興じる。なんともシュールだが、それがこのゲームの最大の魅力なのだ。

    基本情報

    • タイトル: Bogos Binted?
    • 開発: underbadger
    • 販売: GameDev.ist, underbadger
    • プラットフォーム: PC(Steam)
    • リリース日: 2026年1月28日(アーリーアクセス: 2025年7月24日)
    • 価格:642円(税込)
    • プレイ人数: 1~4人(オンラインマルチプレイ対応)
    • 日本語対応: あり(12言語対応)
    • Steam評価: 非常に好評(92%、879件のレビュー)

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  • たかがゴルフ、されどゴルフ――『Super Battle Golf』は友情を破壊する最高のパーティーゲームだった

    たかがゴルフ、されどゴルフ――『Super Battle Golf』は友情を破壊する最高のパーティーゲームだった

    「これはゴルフではない」そう思った瞬間、カートに轢かれた

    ゴルフゲームと聞いて、何を想像するだろうか。静かなグリーン、丁寧なパッティング、紳士的なマナー。そんな常識は、『Super Battle Golf』では一切通用しない。なぜなら、このゲームにおいて「ゴルフ」とは、あくまでベースとなるルールに過ぎないからだ。

    筆者が初めてこのゲームをプレイしたとき、まず驚いたのは「打順」という概念が存在しないことだった。通常のゴルフゲームであれば、一人ずつ順番にショットを打ち、スコアを競う。しかし本作は違う。全員が同時にティーショットを放ち、同時にカップを目指して走り出す。そう、「走る」のだ。

    ボールを打った後、プレイヤーキャラクターは全速力でボールを追いかける。その姿はまるでマラソンランナーのようで、優雅さのかけらもない。そして次の瞬間、筆者は仲間の一人が運転するゴルフカートに轢かれた。

    「え、待って、これゴルフだよね?」

    そう呟く間もなく、別のプレイヤーが地雷を設置し、さらに別のプレイヤーが軌道上レーザーを発射した。コース上は完全な戦場と化していた。

    カップインよりも先に、友達を妨害せよ

    『Super Battle Golf』の目的は、誰よりも早くカップインすることだ。打数は関係ない。スコアカードに記録されるのは、到達順位によるポイントのみ。1位になれば最大ポイント、最下位なら0ポイント。極めてシンプルなルールだが、ここに「アイテムシステム」が加わることで、ゲームは一気にカオスへと変貌する。

    コース上には10種類のアイテムが配置されており、プレイヤーはこれらを拾って使用できる。ロケットランチャーでライバルを吹き飛ばし、地雷を設置して進路を妨害し、エレファントガンで複数の敵を同時に攻撃する。さらには、ゴルフカートに乗って他のプレイヤーを轢き殺すことさえ可能だ。

    筆者が特に気に入ったのは「軌道上レーザー」である。マップの反対側にいる敵を、ピンポイントで狙撃できるこのアイテムは、まさにチート級の性能を誇る。ただし、発射までに若干のタイムラグがあるため、動き回る相手には当てにくい。そのため、地雷やエアホーンで相手の動きを止めてから発射する、という連携プレイが有効だった。

    アイテムの使用タイミングは、戦略の核心だ。序盤で使い切ってしまうと、終盤で逆転のチャンスを失う。かといって温存しすぎると、他のプレイヤーに先行を許してしまう。このバランス感覚が、本作の面白さを際立たせている。

    27コース、3バイオーム――多様性が生む戦術の幅

    本作には27のコースが用意されており、それらは3つのバイオームに分かれている。各バイオームには9ホールずつ存在し、それぞれ異なる地形やハザードが設置されている。

    砂場に入ればボールの速度が落ち、水に落ちれば大幅なタイムロスとなる。さらに、植物や岩などの障害物も配置されており、正確なショットが求められる場面も多い。だが、正確性よりも重要なのは「速さ」である。多少コースアウトしても、他のプレイヤーを妨害して遅らせれば、十分に勝機はある。

    開発元のBrimstoneによれば、今後のアップデートで新バイオームが追加される予定だという。さらに、「風」の要素も実装予定とのことで、戦術の幅はさらに広がるだろう。

    ボイスチャットが生む、笑いと叫びの連鎖

    『Super Battle Golf』の魅力を語る上で、ボイスチャット機能は欠かせない。本作には標準でボイスチャットが実装されており、マッチ中の会話がゲーム体験を大きく左右する。

    仲間がゴルフカートで轢かれた瞬間の悲鳴、地雷を踏んだときの絶叫、軌道上レーザーで狙撃されたときの罵声。これらすべてが、ゲームの一部として機能する。特に、仲の良い友人同士でプレイすると、その盛り上がりは尋常ではない。

    筆者が最も印象に残っているのは、ある友人が最終ホールで1位を独走していたときのことだ。あと少しでカップイン、というタイミングで、筆者が設置した地雷を踏んでしまった。その瞬間、ボイスチャット越しに聞こえた絶叫は、今でも脳裏に焼き付いている。

    もちろん、その後しばらく口を利いてもらえなかったが、それもまた『Super Battle Golf』の醍醐味である。

    キャラクターカスタマイズで、個性を主張せよ

    本作には豊富なキャラクターカスタマイズ要素が用意されている。帽子、眼鏡、髪型、表情、ゴルフクラブなど、多種多様なアイテムを組み合わせることで、自分だけのゴルファーを作り上げることができる。

    特にユニークなのは、ゴルフクラブの代わりに「チキンレッグ」や「魚」を装備できる点だ。見た目は完全にふざけているが、性能に差はないため、純粋に個性の表現として楽しめる。

    筆者は、ピンク色の髪に巨大なサングラス、そしてチキンレッグを装備したキャラクターを作成した。見た目のインパクトは抜群で、マッチ中に何度も「そのキャラ、何なの?」と笑われた。

    たった4.5ヶ月で生まれた傑作

    『Super Battle Golf』は、開発期間わずか4.5ヶ月で完成したという。これは驚異的な速さだが、それ以上に驚くべきは、そのクオリティの高さだ。

    開発元のBrimstoneは、ヨーロッパと東南アジアに拠点を置くリモートワーク型のインディーチーム。過去には『Overthrown』などのマルチプレイゲームを手がけてきた実績があり、その経験が本作にも活かされている。

    本作は2026年2月19日にリリースされ、わずか48時間で10万本を売り上げた。1週間後には40万本に到達し、Steamのユーザーレビューでは「圧倒的に好評」(95%好評)を獲得している。この成功を受けて、開発チームはSteam Workshopの実装や、コンソール版のリリースも計画しているという。

    友情を破壊する、最高のパーティーゲーム

    『Super Battle Golf』は、間違いなく2026年序盤のインディーゲーム界における大ヒット作だ。そのシンプルなルール、混沌としたゲームプレイ、そして笑いと叫びが絶えないマルチプレイ体験は、多くのプレイヤーを虜にしている。

    ただし、一つだけ注意がある。このゲームは、確実に友情を破壊する。地雷で仲間を吹き飛ばし、ゴルフカートで轢き殺し、軌道上レーザーで狙撃する。これらすべてが、友人関係に亀裂を生む可能性がある。

    だが、それでも筆者は自信を持って言える。『Super Battle Golf』は、最高のパーティーゲームだと。なぜなら、このゲームで失われる友情よりも、得られる笑いと楽しさの方が、圧倒的に大きいからだ。

    もし、あなたが仲の良い友人グループを持っているなら、ぜひこのゲームをプレイしてほしい。そして、友情が破壊される瞬間を、存分に楽しんでほしい。


    基本情報

    タイトル: Super Battle Golf
    開発元: Brimstone
    パブリッシャー: Oro Interactive
    リリース日: 2026年2月19日
    プラットフォーム: PC (Steam)
    価格: ¥950(通常価格)
    プレイ人数: 1-8人(オンラインマルチプレイ)
    対応言語: 日本語対応
    Steam評価: 圧倒的に好評 (95% / 2,500件以上のレビュー)

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  • 丸太の上でバランスを取るだけ?いや、これがめちゃくちゃ難しい!『Log Riders』は友情破壊ゲームの新星

    丸太の上でバランスを取るだけ?いや、これがめちゃくちゃ難しい!『Log Riders』は友情破壊ゲームの新星

    2人の木こりが丸太の上に乗って冒険するだけ——説明を聞けばシンプルに思えるが、実際にプレイすると「なんでこんなに難しいんだ!」と叫びたくなる。Bluespy Studiosが2026年2月12日にSteamでリリースした『Log Riders』は、協力プレイの名を借りた友情破壊ゲームだ。

    本作は2人協力プレイの物理演算プラットフォーマーで、最大の特徴は「2人が1本の丸太を共有する」という一点に尽きる。プレイヤーは木こりを前後に動かして丸太を転がすのだが、2人が同じ方向に動けば丸太はレースカーのように加速し、逆方向に動けばブレーキになる。この絶妙なバランス感覚が求められるゲームデザインが、本作最大の魅力であり悪夢でもある。

    「ちょっと待って!」が口癖になる協力プレイ

    『Log Riders』の魔力は、シンプルなルールと複雑な実行のギャップにある。画面には2人の木こりと1本の丸太、そして行く手を阻む障害物だけ。やることは「前に進む」だけなのに、実際にプレイすると驚くほど難しい。

    1人が「よし、行くぞ!」と前に踏み出せば丸太は転がり始める。だが、もう1人が同じタイミングで動けば丸太は急加速し、2人とも吹っ飛ぶ。逆に慎重になりすぎれば動きが止まり、バランスを崩して落下する。この「進みたいけど進めない」ジレンマが、本作の核心だ。

    特に狭い橋や揺れる足場では、息を合わせないと即座に奈落の底だ。「もうちょっと右!」「いや左だって!」と声を掛け合いながら、何度も何度もリトライする。この繰り返しが不思議と楽しく、気づけば数時間が経過している。

    ラグドール物理が生み出す予測不能なカオス

    本作の大きな特徴は、リアルな物理演算とラグドール物理の組み合わせだ。木こりたちは衝突や落下に対してリアルに反応し、その動きは予測不能。障害物にぶつかれば手足が派手に跳ね、落下すれば人形のようにグニャグニャと転がっていく。

    この物理演算が生み出すカオスが、本作を単なる協力ゲームから「笑いが止まらない体験」へと昇華させている。真剣にプレイしていても、木こりたちの滑稽な動きについつい笑ってしまう。失敗すら楽しめるゲームデザインは、『Gang Beasts』や『Human: Fall Flat』といった物理演算ゲームの系譜を継ぐものだ。

    特に印象的なのが、丸太が急加速したときの2人の反応だ。片方が必死にバランスを取ろうと踏ん張る一方、もう片方は既に吹っ飛んでいる——そんな光景が頻繁に訪れる。この「協力しているはずなのにバラバラ」な状況が、本作の醍醐味と言える。

    Chained Togetherの木こり版?いや、これは別物だ

    本作は「Chained Together」との比較でよく語られる。確かに2人協力の物理パズルプラットフォーマーという点では共通しているが、プレイ感覚はまったく異なる。

    Chained Togetherが「2人を鎖で繋ぐ」ことで物理的な制約を作り出すのに対し、Log Ridersは「1本の丸太を共有する」ことで心理的な駆け引きを生み出す。鎖で繋がれていないからこそ、相手の動きを予測し、タイミングを合わせる必要がある。この「見えない協力」が本作独自の魅力だ。

    また、本作はチェックポイントシステムを採用しており、難易度も3段階から選べる。特に2025年のアップデートで追加されたEasyモードは、Normalモードより50%多くチェックポイントが配置されており、初心者でも楽しめる配慮がなされている。この「挑戦したいけど挫折したくない」というバランス感覚が、本作の間口の広さに繋がっている。

    1人でも遊べるが、2人で遊ぶべきゲーム

    本作はソロプレイにも対応しているが、真価を発揮するのは間違いなく2人協力プレイだ。ローカル協力プレイでは同じキーボードで2人がプレイでき、オンライン協力プレイではSteam Remote Play Togetherにも対応している。ボイスチャット機能も搭載されており、Discordなしでも快適にコミュニケーションが取れる。

    特に注目すべきは、本作が「パーティーゲーム」としても優秀な点だ。ルールはシンプルで誰でも理解でき、失敗しても笑って済ませられる。配信者にとっても、視聴者と一緒に盛り上がれる要素が満載だ。実際、リリース直後から多くの配信者がプレイし、そのカオスな光景が話題を呼んでいる。

    キャラクターカスタマイズ要素も充実している。ステージ内で集めたコインを使って、ハンドルバー髭をはじめとする様々な見た目アイテムを購入できる。「木こりはハンドルバー髭が大好き」という開発者のユーモアセンスも、本作の魅力の1つだ。

    グローバルランキングで腕試し

    本作にはグローバルランキングシステムが搭載されており、世界中のプレイヤーと最短クリアタイムを競える。単なる「クリアして終わり」ではなく、タイムアタックという新たな挑戦が用意されているのだ。

    難易度別のランキングも実装予定とされており、プレイヤーからは「難易度ごとの分離ランキングが欲しい」という声も上がっている。開発者のBluespy Studiosはコミュニティの意見を積極的に取り入れており、リリース後もアップデートで改善を続けている姿勢が評価されている。

    また、本作はWindows、macOS、Linuxに対応しており、幅広い環境でプレイ可能だ。2025年のアップデートでmacOSとLinuxサポートが追加され、より多くのプレイヤーが楽しめるようになった。

    プレイヤーの反応——81%が「面白い」と評価

    Steamでの評価は「非常に好評」で、98件のレビューのうち81%が肯定的だ。プレイヤーからは「友達と遊ぶと最高に楽しい」「物理演算が毎回違う展開を生んで飽きない」「簡単そうに見えて難しいのがハマる」といった声が寄せられている。

    特に印象的なのは「リラックスできて笑えるゲーム」という評価だ。協力ゲームでありながら、失敗を責め合うのではなく笑い合える空気感が、本作の最大の魅力と言える。ストレスフルな現代において、こうした「笑って遊べるゲーム」の価値は計り知れない。

    一方で「音楽がメインメニューしかない」「コントローラー接続時に文字入力ができない」といった改善要望も挙がっており、開発チームはDiscordやSteamコミュニティを通じてフィードバックを受け付けている。

    こんな人におすすめ

    『Log Riders』は、以下のような人に特におすすめしたい:

    • 友達や家族と笑いながら遊びたい人
    • 物理演算ゲームが好きな人
    • 配信映えするゲームを探している人
    • 短時間でサクッと遊べるゲームが欲しい人
    • Chained TogetherやGang Beastsが好きな人

    逆に、ソロプレイメインやストーリー重視のゲームを求める人には向かないかもしれない。本作の本質は「2人で笑いながら失敗を繰り返す」体験にあるからだ。

    まとめ——丸太1本が生み出す無限の笑い

    『Log Riders』は、シンプルなルールと深いゲームプレイの絶妙なバランスを実現した協力プレイゲームだ。2人が1本の丸太を共有するという一点のアイデアから、これほど豊かな体験を生み出せることに驚かされる。

    物理演算が生み出すカオス、息を合わせる協力プレイの楽しさ、そして失敗すら笑いに変える雰囲気——本作にはパーティーゲームの要素がすべて詰まっている。Steamで599円(税込)で販売中の今、友達を誘ってプレイする絶好のチャンスだ。

    丸太の上でバランスを取るだけのゲーム。でも、その「だけ」の中に無限の笑いが詰まっている。さあ、友達を誘って木こりになろう。そして、友情が試される丸太の旅に出発しよう。


    基本情報

    タイトル: Log Riders
    開発元: Bluespy Studios
    パブリッシャー: Bluespy Studios
    リリース日: 2026年2月12日
    価格: 599円(税込)
    プラットフォーム: Steam(Windows / macOS / Linux対応)
    プレイ人数: 1-2人(ローカル協力プレイ / オンライン協力プレイ対応)
    対応言語: 日本語含む11言語対応
    Steam評価: 非常に好評(81% positive / 98 reviews)
    ジャンル: 協力プレイ / 物理演算 / プラットフォーマー / パズル / カジュアル

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  • ひよこたちが大暴れ!最大8人で盛り上がるカオスパーティー『Feather Party』。Fall Guysキラーの呼び声高い注目作の魅力を徹底解説

    ひよこたちが大暴れ!最大8人で盛り上がるカオスパーティー『Feather Party』。Fall Guysキラーの呼び声高い注目作の魅力を徹底解説

    ひよこ、再び熱狂を作る。

    Steamで話題沸騰中の『Feather Party』をご存知だろうか。トルコのインディースタジオthreeWが手掛ける最大8人オンラインマルチプレイのパーティーゲームで、現在早期アクセス中ながら「非常に好評(90%)」という高評価を獲得している注目作だ。

    正直、最初にストアページを見たときは「またひよこゲームか…」と思っていた。エスケープ フロム ダ○コフに始まり、最近は「ひよこ」題材のゲームが飽和していたからだ。しかし、実際にプレイしてみると、そのカジュアルな見た目に隠された奥深いゲームプレイと、友達と遊んだときの盛り上がりっぷりに完全にハマってしまった。

    22種類のミニゲームが織りなすカオスな祭典

    『Feather Party』の魅力は、なんといってもバラエティ豊かな22種類のミニゲームだ。サッカー、レース、パルクール、ピンボールなど、ジャンルを問わず様々なゲームが用意されており、どれも物理演算を活かしたカオスな展開が楽しめる。

    特に印象的なのがサッカーゲーム。通常のサッカーとは全く違う、ひよこたちがボールに群がってワチャワチャする光景は見ているだけで笑えてくる。ゴールを決めるよりも、相手プレイヤーを妨害することに夢中になってしまう展開も珍しくない。

    レースゲームでも同様で、コースを走るというよりは他のプレイヤーを邪魔しながら、なんとか1位を目指すというデタラメな展開が待っている。純粋な技術力よりも、運と立ち回りが重要になってくるのが『Feather Party』らしいところだ。

    Fall Guysとは一味違う8人マルチの醍醐味

    よく「Fall Guysみたいなゲーム」と言われることが多い本作だが、実際にプレイしてみると全く違う魅力がある。Fall Guysが最大60人の大規模バトルロイヤルなのに対し、『Feather Party』は最大8人という絶妙な人数設定だ。

    この8人という人数が絶妙で、全員の動きが把握できるのに十分カオス。誰が誰を邪魔しているかもよくわかるため、「さっき俺を落とした奴め!」といった因縁の対決も生まれやすい。まさに友達を無くす系パーティーゲームの真骨頂である。

    また、ボードゲームモードも搭載されており、すごろくのようなマップで各マスのミニゲームをクリアしながら進んでいく。このモードでは戦略性も重要になってくるため、単純なアクションゲームとは一味違った楽しさがある。

    かわいいだけじゃない!奥深いカスタマイズ要素

    『Feather Party』のひよこたちは、見た目以上に表情豊かだ。ゲーム中の様々な場面で感情を表現し、時にはドヤ顔を決めたり、負けて悔しがったりする姿が何とも愛らしい。

    キャラクターカスタマイズ要素も充実しており、様々な帽子やアクセサリーでひよこを着飾ることができる。シンプルながら愛着の湧くデザインで、自分だけのひよこを作り上げる楽しみもある。

    ロビーアイランドでは他のプレイヤーとのコミュニケーションも楽しめる。ゲーム開始前の雑談や、ミニゲームの練習もここで行える。意外にも、このロビーでダラダラ過ごしている時間も楽しかったりする。

    早期アクセスならではの課題と今後への期待

    現在早期アクセス中の『Feather Party』だが、正式リリースは2026年1月を予定している。1000円という手頃な価格設定も魅力的だ。

    ただし、現状では日本語プレイヤーが少なく、マッチングに時間がかかる場合がある。また、ローカルマルチプレイに対応していないのも惜しいポイントだ。友達の家に集まってワイワイ遊ぶというシチュエーションには対応できないのが残念である。

    サーバーの安定性についても、ピーク時には接続問題が発生することもある。しかし、これは早期アクセスゲームでは珍しいことではないし、開発チームも積極的にアップデートを続けているため、今後の改善に期待したい。

    コスパ最強!友達と盛り上がりたい全ての人へ

    『Feather Party』は間違いなく今年注目すべきパーティーゲームの一つだ。1000円という価格で22種類ものミニゲームが楽しめるコストパフォーマンスは圧巻である。

    特に友達グループでDiscordを繋ぎながら遊ぶと、その真価を発揮する。「なんで俺だけ落ちるんだよ!」「さっきのは完全に狙っただろ!」といった罵声が飛び交い、気づけば何時間も遊び続けてしまっている。

    Steam Deckでも快適に動作するため、外出先での友達との対戦にも最適だ。操作も簡単で、ゲーム初心者でもすぐに楽しめるのも大きな魅力といえるだろう。

    海外では既に配信者の間でも話題になっており、フランスの人気配信者が5万人の視聴者を集めてプレイするなど、バイラル性も十分だ。日本でも今後プレイヤー人口の増加が期待される。

    Fall GuysやParty Animalsが好きな方、友達と気軽に盛り上がれるゲームを探している方には、ぜひ一度試してもらいたい。ひよこたちのカオスな戦いに、きっとハマること間違いなしだ。


    基本情報

    タイトル: Feather Party
    開発: threeW
    販売: threeW
    リリース日: 2026年1月19日
    プラットフォーム: Steam
    価格: 1,000円
    プレイ人数: 1-8人(オンラインマルチプレイ)
    日本語対応:
    Steam評価: 非常に好評(90%)
    ジャンル: パーティーゲーム / オンラインマルチプレイ

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