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  • ハムスターが大量破壊兵器!? 終末世界でペットを育てるタワーディフェンス『MOCHI-O』が予想外に深い

    ハムスターが大量破壊兵器!? 終末世界でペットを育てるタワーディフェンス『MOCHI-O』が予想外に深い

    「ハムスターで国を守る」って言われて、最初は正直ピンとこなかった。可愛いペット育成ゲームかな?それとも単なるネタゲー? でも実際にプレイしてみると、『MOCHI-O』はそのどちらでもなく、むしろペット育成とタワーディフェンスを見事に融合させた、驚くほど中毒性の高いタイトルだったのだ。

    2026年1月19日にSteamでリリースされた本作は、開発者Zxima氏が手がける「やさしい終末(tender post-apocalypse)」シリーズの最新作。リリース直後からSteamで98%という圧倒的好評を獲得し、海外メディアからも「stupid little hamster(バカみたいに小さいハムスター)を大量破壊兵器として使うゲーム」と愛情を込めて紹介されている。

    MOCHI-Oって、一体何者なのか?

    本作の主人公は、見た目はハムスターそのものだが、実は人類を守るために開発された大量破壊兵器という設定の「MOCHI-O(モチオ)」だ。プレイヤーは新人の「飼育係(keeper)」として配属され、MOCHI-Oを育てながら外敵から祖国を守るという任務を遂行していく。

    ゲームの流れはシンプルで、戦闘パート育成パートを交互に繰り返していく構成。戦闘では画面右側から次々と襲来する敵軍に対し、MOCHI-Oを右手に持って照準を合わせ、攻撃ボタンを連打して迎撃する。倒した敵からは「種(seed)」がドロップし、これを集めることで経験値を獲得。レベルアップ時にはランダムで提示されるスキルから好きなものを選択し、MOCHI-Oを強化していくというローグライト要素も搭載されている。

    このバトルシステムが実に絶妙で、シンプルながら戦略性が高い。発射速度、クリティカル率、攻撃範囲、クールダウン短縮など、どのステータスを優先するかでプレイスタイルが大きく変わるのだ。連射重視で弾幕を張るもよし、一撃必殺の重火力ビルドを組むもよし、範囲攻撃で制圧するもよし。プレイを重ねるほど「次はこのビルドを試してみよう」と考える楽しさが増していく。

    育成要素がバトルに直結する設計の妙

    戦闘の合間には、MOCHI-Oの世話をする育成パートが挟まれる。ここでプレイヤーは、MOCHI-Oを撫でたり、種を与えたり、部屋を飾り付けたりして、彼(彼女?)との信頼関係を深めていく。

    この育成パートが単なる箸休めではないのが本作の秀逸なところ。MOCHI-Oとの信頼度(trust level)が上がると、戦闘能力も向上するという仕組みになっているため、「可愛がりたいから世話をする」だけでなく「強くしたいから世話をする」という動機も生まれる。感情的な愛着とゲームメカニクス上の利益が完全に一致しているのだ。

    筆者も最初は「ペット育成要素なんて飾りでしょ」と思っていたが、気づけば戦闘が終わるたびにMOCHI-Oの部屋に直行し、せっせと種を与えて撫で回している自分がいた。この小さなハムスター型兵器に、いつの間にか本気で愛着が湧いていたのである。

    ソロ開発者が紡ぐ「やさしい終末」の世界

    開発を手がけるZxima氏は、2017年から独立開発者として活動を続けるベテランだ。これまでに『Parasite Days』『Post-apocalypse Bakery』『Catastrophe Restaurant』など10作以上のゲームをリリースしており、そのすべてに共通するのが「tender post-apocalypse(やさしい終末)」というテーマ。

    世界が滅びかけているのに、なぜか温かい。登場人物たちは絶望的な状況下でも前向きで、ユーモアを忘れない。『MOCHI-O』もまさにその系譜で、上司である「Director(所長)」とのやり取りや、MOCHI-Oとのコミュニケーションが妙に心温まるのだ。

    Zxima氏自身も本作について「小さくて可愛くて、めちゃくちゃ強いキャラクターで暴れられたら最高じゃない?」とコメントしており、そのコンセプトが見事に形になっている。ちなみに氏の前作『Catastrophe Restaurant』は、Google Play Indie Games Festival 2022でTop 3賞を受賞した実績もある。

    メタ進行とやり込み要素も充実

    各バトルで獲得したお金は、メタ進行システムに投資できる。新しい武器のアンロック、永続的なステータス強化、MCHI-Oの部屋の装飾品購入など、プレイを重ねるほど有利になる要素が盛りだくさん。

    特に武器の種類が豊富で、通常弾からホーミングミサイル、果ては宇宙からのレーザービームまで用意されている。どの武器を選ぶかで戦闘の感触がガラリと変わるため、飽きが来ない。

    また、敵のバリエーションも多彩だ。素早く飛び回る小型機、耐久力の高いタンク、画面を埋め尽くすように迫るロケット弾など、それぞれに対処法が異なるため、ステージごとに適切なビルドを考える戦略性が求められる。

    さらに、爆弾やビームといった全画面攻撃の必殺技も用意されており、ピンチの時に一気に形勢を逆転させられる爽快感がたまらない。

    完璧ではないが、それでも魅力的

    もちろん本作にも課題はある。海外レビューでは「UIの読みづらさ」や「コントローラーサポートの不完全さ」が指摘されており、特にフルスクリーンモードでフォントが小さく表示される問題は改善の余地がある。また、日本語・英語には対応しているものの、メニュー操作がやや直感的でない部分もある。

    それでも、500円前後という価格を考えれば十分すぎるほどのボリュームと完成度を誇っている。1ランあたりのプレイ時間も短く、「もう1回だけ」とついつい続けてしまう中毒性の高さは本物だ。

    IndieGamesのレビューでは「メカニクスはシンプルだが、それがすぐにマスターできる良さにつながっている。ラウンドが時間制限付きなので、1回のプレイが10分も食われることはない。次のラウンドをもう1回やりたくなる、そんな短時間の楽しさが詰まっている」と評価されている。

    こんな人におすすめ

    『MOCHI-O』は以下のような人に強くおすすめできる:

    • ローグライトやタワーディフェンスが好きな人 — ビルド構築の自由度が高く、毎回違った展開を楽しめる
    • ペット育成ゲームが好きな人 — MOCHI-Oへの愛着が自然と湧く設計が秀逸
    • 短時間でサクッと遊びたい人 — 1ランが短く、スキマ時間にも最適
    • ドット絵やレトロ調のビジュアルが好きな人 — 意図的にローポリに寄せたグラフィックが独特の味わい
    • B級映画的なノリを楽しめる人 — 設定の荒唐無稽さとストーリーの温かさのギャップが最高

    逆に、「最新グラフィックで没入感のあるゲームがしたい」「複雑で歯ごたえのある戦略ゲームが好き」という人には向かないかもしれない。本作の魅力は、あくまでシンプルさと中毒性、そしてちょっとした温かさにあるのだから。

    基本情報

    開発: Zxima
    販売: Kodansha
    リリース日: 2026年1月19日
    価格:580円(通常価格) セール中20%オフ 464円
    プラットフォーム: PC(Steam)/ iOS・Android版は後日配信予定
    プレイ人数: 1人
    言語: 日本語・英語対応
    ジャンル: タワーディフェンス / ペット育成 / ローグライト
    Steam評価: 圧倒的に好評(98% – 184件のレビュー)

    購入リンク

    Steam: https://store.steampowered.com/app/3596670/MOCHIO/

  • ドローンで全てを自動化する『Desynced』正式版リリース!魅力から序盤の壁まで徹底解説

    ドローンで全てを自動化する『Desynced』正式版リリース!魅力から序盤の壁まで徹底解説

    「ベルトコンベアのないファクトリーゲームって、どうやって物資を運ぶの?」『Desynced』は違った。2026年3月5日、約2年半のアーリーアクセス期間を経て正式リリースされた本作は、「ドローン」という革新的なシステムで、オートメーションゲームの常識を覆してくる。

    ベルトなんて要らない。ドローンがすべてを運ぶ!

    本作の最大の特徴は、従来のファクトリーゲームで当たり前だった「ベルトコンベア」が一切存在しないことだ。その代わりに登場するのが、完全にカスタマイズ可能な「ドローン」たち。

    これらのドローンはロジスティクスネットワークに接続されており、自動的に物資の運搬オーダーを受け取って移動する。プレイヤーは採掘場を設置し、工場を建て、電力網を広げていくが、その間をつなぐのはすべてドローンだ。ベルトのレイアウトに頭を悩ませる必要はない——必要なのは、ドローンに何をさせるかを考えることだ。

    プログラミング不要……でも、したくなる

    ドローンは標準的な設定でもちゃんと動いてくれるが、本作の真髄はそこからさらに一歩踏み込んだところにある。ドラッグ&ドロップ式のビヘイビアエディタを使えば、ドローンの行動を細かくプログラムできるのだ。

    「採掘が終わったら自動で次の鉱脈に移動」「特定の資源が不足したら優先的に補充」「敵が近づいたら戦闘態勢に移行」といった複雑な動作も設定可能。プログラミング経験がなくても直感的に操作できるが、深く掘り下げればかなり高度な自動化が実現できる。

    開発者のStage Games Inc.は東京に拠点を置くスタジオで、本作には日本のゲーム開発の丁寧さと、海外インディーシーンの革新性が見事に融合している。

    RTSとオートメーションの融合

    本作は単なるファクトリーゲームではない。ストラテジー要素も色濃く、プレイヤーは未知の惑星で資源を集め、基地を拡張し、時には敵対的な生命体と戦わなければならない。

    戦闘ユニットとしてもドローンは機能し、装備を変更すれば採掘用から戦闘用へと変貌する。この柔軟性こそが『Desynced』の醍醐味だ。状況に応じてユニットの役割を変え、効率的な運用を追求する——それはまるでリアルタイムストラテジーとファクトリーゲームが融合した新ジャンルのようだ。

    ストーリーモードでは、AIのELAINに導かれながら謎めいた惑星を探索していく。プレイヤーの目的は損傷した宇宙船を修理するための設備を建設することだが、その過程で「自我の境界線にいるAI」という本作のテーマが徐々に明らかになっていく。

    学習曲線は急だが、登る価値がある

    正直に言おう。本作は決して「万人向け」ではない。Steamのレビューを見ても、「最初の数時間は何をすればいいのかわからなかった」「ビヘイビアシステムが複雑すぎる」といった声が散見される。

    実際、筆者も最初のプレイでは戸惑った。ドローンに指示を出すために必要な「レジスタ」の概念、ロジスティクスネットワークの仕組み、ビヘイビアコントローラーの使い方——覚えることが多い。

    しかし、一度システムを理解すれば、その面白さは爆発的に広がる。自分で設計したビヘイビアがうまく動いたときの達成感、完璧に自動化された生産ラインを眺める至福の時間。それは他のファクトリーゲームでは味わえない、『Desynced』ならではの体験だ。

    開発陣もこの学習曲線の問題は認識しており、アーリーアクセス期間中に大幅なチュートリアル改善が行われた。それでも「難しい」という評価は残っているが、それは本作の深さの裏返しでもある。

    Steam評価82%の実力

    2023年8月のアーリーアクセス開始から約2年半、本作は着実にアップデートを重ねてきた。その結果、Steamでの評価は全体で82%(Very Positive)、直近30日でも77%(Mostly Positive)と高い水準を維持している。

    レビューでは「Factorioのハイテク版」「RTSとオートメーションの完璧な融合」「プログラミング好きには最高」といった賞賛の声が多い。一方で「UIがわかりにくい」「最適化が不十分」といった指摘もあるが、正式版リリースでこれらの多くは改善されている。

    価格は通常2,980円だが、現在40%オフの1,788円で販売中(セール期間は要確認)。100時間以上遊べるボリュームを考えれば、非常にコストパフォーマンスが高い。

    マルチプレイにも対応しており、友人と協力してコロニーを発展させたり、PvPで競い合うこともできる。Steam Workshopのサポートもあり、コミュニティ制作のMODで遊びの幅がさらに広がる。

    基本情報

    開発: Stage Games Inc.

    販売: Forklift Interactive

    リリース日: 2026年3月5日(正式版)

    価格: 3,400円(通常)

    プラットフォーム: PC(Steam)

    プレイ人数: 1人(シングルプレイ)、オンラインCo-op、PvP対応 言語: 日本語完全対応(インターフェース、字幕)

    ジャンル: ストラテジー、オートメーション、シミュレーション Steam評価: Very Positive(82% – 1,414件のレビュー)

    購入リンク

    Steam: https://store.steampowered.com/app/1450900/Desynced/

    公式リンク

    公式X: https://twitter.com/desyncedgame

    開発元X:https://twitter.com/forkliftgames

  • 植物エイリアンが地を這う恐怖! RTSと基地建設の融合『カリクス』が早期アクセス開始。Dune 2とC&Cのファンが待ち望んだ新時代のストラテジー

    植物エイリアンが地を這う恐怖! RTSと基地建設の融合『カリクス』が早期アクセス開始。Dune 2とC&Cのファンが待ち望んだ新時代のストラテジー

    「植物と戦うRTS? なんだそれ……」

    しかし実際にプレイしてみると、これがとんでもなく奥深い。Studio 568が開発する『Calyx』(カリクス)は、2026年1月29日にSteamで早期アクセスを開始したRTS×基地建設ゲームだ。プレイヤーは宇宙採掘基地の管理者となり、凶暴な植物型エイリアン「カリクス」との生存競争に挑む。

    敵は通常のRTSのようにユニットを生産するのではない。植物のように地を這い、刻一刻と領域を拡大し、あなたの電力網を侵食する。放置すれば、数分でマップ全体が緑の悪夢に覆い尽くされる。

    電力管理こそがすべて! ── 一瞬のミスが基地崩壊を招く緊張感

    『カリクス』最大の特徴は、電力ネットワークの構築と維持だ。

    プレイヤーは採掘基地を運営し、鉱石を掘って資金を稼ぎ、防衛施設や軍事ユニットを建造する。ここまでは一般的なRTSと同じだが、本作にはすべての建物に「電力供給」が必要という致命的なルールがある。

    ソーラーパネルで発電し、電力ポールで基地全体にエネルギーを送る。タレットも壁も、電力が途切れれば瞬時に機能停止する。そしてカリクスは、この電力網を優先的に狙ってくる。

    電力ポールが1本破壊されただけで、防衛ラインの半分が沈黙する。そこから雪崩のようにカリクスの根が押し寄せ、気づけば基地が緑の蔓に飲み込まれている──こんな悪夢が日常茶飯事だ。

    筆者も何度、「あと1分あれば勝てたのに!」と悔しい思いをしたかわからない。電力管理という一見地味な要素が、これほど緊張感と戦略性を生み出すとは思わなかった。

    カリクスは「ボス」であり「地形」でもある ── 前例のない敵デザイン

    本作の敵、カリクスは従来のRTSの常識を覆す存在だ。

    通常のRTSでは、敵は拠点から定期的にユニットを生産し、プレイヤーを攻撃してくる。しかしカリクスは違う。マップ上の複数地点に存在する「幹」から根と蔓を伸ばし、まるで生きた地形のように拡散していく。

    放置すればするほど、カリクスは強力になる。レベルアップした根は防御力が上がり、密集した植生は通常兵器では焼き切れない。あるSteamレビューでは「マップ5でカリクスが基本ユニットを一撃で倒すようになった」との報告もあるほどだ。

    つまり、プレイヤーは経済を回しながらも、常にカリクスの拡大を抑制し続けなければならない。のんびり内政に専念している暇はない。タンクと砲兵を編成し、積極的に前線を押し上げ、幹そのものを破壊しなければ勝利はない。

    筆者も最初は防衛重視で戦っていたが、それでは勝てないことに気づいた。カリクスとの戦いは、攻撃こそが最大の防御なのだ。

    テックツリーが戦局を変える ── ゴーリアス戦車と軌道レーザーの破壊力

    本作には充実した研究システムがある。

    データアーカイブを保護してリサーチポイントを獲得し、テックツリーで新技術をアンロックする。特に重要なのが「インフェルノ火炎放射器」と「ゴーリアス戦車」だ。

    インフェルノは植物に特効を持つ兵器で、カリクスの密集地帯を一気に焼き払える。ゴーリアスは複数の砲塔を持つ巨大戦車で、1台で戦況を変えるほどの火力を誇る。さらにホバー技術を研究すれば、その機動力も飛躍的に向上する。

    そして極めつけが「軌道レーザー」だ。宇宙から放たれる光の柱は、カリクスの広範囲を一掃する。初めて使ったときの爽快感は、言葉では表現できない。

    「They Are Billions」や「Creeper World」と比較されることも多い本作だが、カリクスはより攻撃的なプレイを要求してくる。壁に籠もるだけでは勝てない。テクノロジーを駆使し、戦線を押し上げ、敵の幹を一つずつ破壊していく──このダイナミックな攻防が、本作最大の魅力だ。

    早期アクセスでも充実のボリューム ── キャンペーン16マップ+スカーミッシュ&チャレンジ

    『カリクス』の早期アクセス版は、すでに驚くほど充実している。

    キャンペーンモードにはチュートリアルを含む16マップが用意され、Avaris社の採掘船に乗って惑星に降り立った主人公が、謎のAIとともにカリクスと戦う物語が展開される。マップごとに異なるバイオームや戦略が求められ、飽きることがない。

    スカーミッシュモードでは7つのマップで自由に難易度やシード値を設定してプレイできる。フレンドとシード値を共有し、同じ条件でスコアを競うこともできる。

    チャレンジモードにはさらに9つの特殊マップがあり、制限時間内にクリアを目指す高難度ステージが揃っている。

    Steamレビューでは現在「非常に好評」を獲得しており、90%が肯定的な評価だ。「Dune 2とC&Cを足して植物と戦わせた感じ」という評価も多く、クラシックRTSファンから熱烈な支持を受けている。

    3人のベテラン開発者が贈る、英国発の意欲作

    Studio 568は、ロンドンを拠点とする小規模インディースタジオだ。チームはPhil Clandillon氏、John Duffill氏、Mark Sheehan氏の3名で構成されており、彼らは長年『Calyx』の開発に取り組んできた。

    2023年に設立されたStudio 568にとって、本作はデビュー作となる。しかしその完成度は、新規スタジオとは思えないほど高い。彼らは2025年を通じてプレイテストとアンケートを繰り返し、コミュニティの声を積極的に取り入れてきた。

    公式Discordでは開発陣が直接プレイヤーと対話し、バランス調整やバグ修正を迅速に行っている。早期アクセス開始から2週間で、すでに複数のアップデートが配信されている。

    開発チームは「完成版では、さらに多くのユニット、敵のバリエーション、環境バイオームを追加する」と述べており、今後6〜12ヶ月での正式リリースを目指している。

    マイクロマネジメント必須? それとも戦略重視? ── プレイヤーの意見は分かれる

    本作には賛否両論もある。

    一部のプレイヤーは「ユニットのAIが弱く、手動で標的を指定しないと効率が悪い」と指摘する。特に砲兵ユニットは、放置すると苔ばかり撃って肝心の幹を狙わない。そのため、効率的に戦うにはある程度のマイクロマネジメントが必要だ。

    一方で、「基本ユニット4台だけでクリアできた」というプレイヤーもおり、戦略次第では最小限の兵力でも勝利できる設計になっている。防衛施設を適切に配置し、電力網を保護し、カリクスの拡大ポイントを見極めれば、物量作戦に頼らずとも勝てる。

    この「プレイヤーの腕前と戦略次第で難易度が大きく変わる」点こそ、本作の奥深さだと筆者は感じている。初見では圧倒されるが、システムを理解すれば驚くほどスムーズにプレイできるようになる。その学習曲線が、実に心地よい。

    『カリクス』は、古典的RTSの進化系だ

    「植物と戦うRTS」という一見奇抜な設定だが、その実態は正統派のストラテジーゲームだ。

    電力管理、資源採掘、テックツリー、ユニット編成、前線の押し上げ──これらすべてが絶妙にバランスされ、プレイヤーに常に判断を迫る。カリクスという特異な敵デザインが、従来のRTSにはない緊張感と新鮮さをもたらしている。

    Dune 2やCommand & Conquerを愛したプレイヤーなら、間違いなく楽しめる。They Are BillionsやCreeper Worldのファンにも強く推薦したい。そして何より、「最近のRTSは同じようなものばかり」と感じている人にこそ、この緑の悪夢との戦いを体験してほしい。

    カリクスの根は、あなたの基地を今も侵食しようと這いずり回っている。


    基本情報

    • タイトル: Calyx(カリクス)
    • 開発: Studio 568
    • パブリッシャー: Studio 568
    • 配信日: 2026年1月29日(早期アクセス)
    • 価格: 2,800円
    • 対応プラットフォーム: PC(Steam)
    • 言語: 日本語対応
    • 公式サイト: https://studio568.co.uk
    • 公式Discord: https://discord.gg/EdNejFX8kn

    購入リンク

    公式リンク