カテゴリー: アクション

  • 植物エイリアンが地を這う恐怖! RTSと基地建設の融合『カリクス』が早期アクセス開始。Dune 2とC&Cのファンが待ち望んだ新時代のストラテジー

    植物エイリアンが地を這う恐怖! RTSと基地建設の融合『カリクス』が早期アクセス開始。Dune 2とC&Cのファンが待ち望んだ新時代のストラテジー

    「植物と戦うRTS? なんだそれ……」

    しかし実際にプレイしてみると、これがとんでもなく奥深い。Studio 568が開発する『Calyx』(カリクス)は、2026年1月29日にSteamで早期アクセスを開始したRTS×基地建設ゲームだ。プレイヤーは宇宙採掘基地の管理者となり、凶暴な植物型エイリアン「カリクス」との生存競争に挑む。

    敵は通常のRTSのようにユニットを生産するのではない。植物のように地を這い、刻一刻と領域を拡大し、あなたの電力網を侵食する。放置すれば、数分でマップ全体が緑の悪夢に覆い尽くされる。

    電力管理こそがすべて! ── 一瞬のミスが基地崩壊を招く緊張感

    『カリクス』最大の特徴は、電力ネットワークの構築と維持だ。

    プレイヤーは採掘基地を運営し、鉱石を掘って資金を稼ぎ、防衛施設や軍事ユニットを建造する。ここまでは一般的なRTSと同じだが、本作にはすべての建物に「電力供給」が必要という致命的なルールがある。

    ソーラーパネルで発電し、電力ポールで基地全体にエネルギーを送る。タレットも壁も、電力が途切れれば瞬時に機能停止する。そしてカリクスは、この電力網を優先的に狙ってくる。

    電力ポールが1本破壊されただけで、防衛ラインの半分が沈黙する。そこから雪崩のようにカリクスの根が押し寄せ、気づけば基地が緑の蔓に飲み込まれている──こんな悪夢が日常茶飯事だ。

    筆者も何度、「あと1分あれば勝てたのに!」と悔しい思いをしたかわからない。電力管理という一見地味な要素が、これほど緊張感と戦略性を生み出すとは思わなかった。

    カリクスは「ボス」であり「地形」でもある ── 前例のない敵デザイン

    本作の敵、カリクスは従来のRTSの常識を覆す存在だ。

    通常のRTSでは、敵は拠点から定期的にユニットを生産し、プレイヤーを攻撃してくる。しかしカリクスは違う。マップ上の複数地点に存在する「幹」から根と蔓を伸ばし、まるで生きた地形のように拡散していく。

    放置すればするほど、カリクスは強力になる。レベルアップした根は防御力が上がり、密集した植生は通常兵器では焼き切れない。あるSteamレビューでは「マップ5でカリクスが基本ユニットを一撃で倒すようになった」との報告もあるほどだ。

    つまり、プレイヤーは経済を回しながらも、常にカリクスの拡大を抑制し続けなければならない。のんびり内政に専念している暇はない。タンクと砲兵を編成し、積極的に前線を押し上げ、幹そのものを破壊しなければ勝利はない。

    筆者も最初は防衛重視で戦っていたが、それでは勝てないことに気づいた。カリクスとの戦いは、攻撃こそが最大の防御なのだ。

    テックツリーが戦局を変える ── ゴーリアス戦車と軌道レーザーの破壊力

    本作には充実した研究システムがある。

    データアーカイブを保護してリサーチポイントを獲得し、テックツリーで新技術をアンロックする。特に重要なのが「インフェルノ火炎放射器」と「ゴーリアス戦車」だ。

    インフェルノは植物に特効を持つ兵器で、カリクスの密集地帯を一気に焼き払える。ゴーリアスは複数の砲塔を持つ巨大戦車で、1台で戦況を変えるほどの火力を誇る。さらにホバー技術を研究すれば、その機動力も飛躍的に向上する。

    そして極めつけが「軌道レーザー」だ。宇宙から放たれる光の柱は、カリクスの広範囲を一掃する。初めて使ったときの爽快感は、言葉では表現できない。

    「They Are Billions」や「Creeper World」と比較されることも多い本作だが、カリクスはより攻撃的なプレイを要求してくる。壁に籠もるだけでは勝てない。テクノロジーを駆使し、戦線を押し上げ、敵の幹を一つずつ破壊していく──このダイナミックな攻防が、本作最大の魅力だ。

    早期アクセスでも充実のボリューム ── キャンペーン16マップ+スカーミッシュ&チャレンジ

    『カリクス』の早期アクセス版は、すでに驚くほど充実している。

    キャンペーンモードにはチュートリアルを含む16マップが用意され、Avaris社の採掘船に乗って惑星に降り立った主人公が、謎のAIとともにカリクスと戦う物語が展開される。マップごとに異なるバイオームや戦略が求められ、飽きることがない。

    スカーミッシュモードでは7つのマップで自由に難易度やシード値を設定してプレイできる。フレンドとシード値を共有し、同じ条件でスコアを競うこともできる。

    チャレンジモードにはさらに9つの特殊マップがあり、制限時間内にクリアを目指す高難度ステージが揃っている。

    Steamレビューでは現在「非常に好評」を獲得しており、90%が肯定的な評価だ。「Dune 2とC&Cを足して植物と戦わせた感じ」という評価も多く、クラシックRTSファンから熱烈な支持を受けている。

    3人のベテラン開発者が贈る、英国発の意欲作

    Studio 568は、ロンドンを拠点とする小規模インディースタジオだ。チームはPhil Clandillon氏、John Duffill氏、Mark Sheehan氏の3名で構成されており、彼らは長年『Calyx』の開発に取り組んできた。

    2023年に設立されたStudio 568にとって、本作はデビュー作となる。しかしその完成度は、新規スタジオとは思えないほど高い。彼らは2025年を通じてプレイテストとアンケートを繰り返し、コミュニティの声を積極的に取り入れてきた。

    公式Discordでは開発陣が直接プレイヤーと対話し、バランス調整やバグ修正を迅速に行っている。早期アクセス開始から2週間で、すでに複数のアップデートが配信されている。

    開発チームは「完成版では、さらに多くのユニット、敵のバリエーション、環境バイオームを追加する」と述べており、今後6〜12ヶ月での正式リリースを目指している。

    マイクロマネジメント必須? それとも戦略重視? ── プレイヤーの意見は分かれる

    本作には賛否両論もある。

    一部のプレイヤーは「ユニットのAIが弱く、手動で標的を指定しないと効率が悪い」と指摘する。特に砲兵ユニットは、放置すると苔ばかり撃って肝心の幹を狙わない。そのため、効率的に戦うにはある程度のマイクロマネジメントが必要だ。

    一方で、「基本ユニット4台だけでクリアできた」というプレイヤーもおり、戦略次第では最小限の兵力でも勝利できる設計になっている。防衛施設を適切に配置し、電力網を保護し、カリクスの拡大ポイントを見極めれば、物量作戦に頼らずとも勝てる。

    この「プレイヤーの腕前と戦略次第で難易度が大きく変わる」点こそ、本作の奥深さだと筆者は感じている。初見では圧倒されるが、システムを理解すれば驚くほどスムーズにプレイできるようになる。その学習曲線が、実に心地よい。

    『カリクス』は、古典的RTSの進化系だ

    「植物と戦うRTS」という一見奇抜な設定だが、その実態は正統派のストラテジーゲームだ。

    電力管理、資源採掘、テックツリー、ユニット編成、前線の押し上げ──これらすべてが絶妙にバランスされ、プレイヤーに常に判断を迫る。カリクスという特異な敵デザインが、従来のRTSにはない緊張感と新鮮さをもたらしている。

    Dune 2やCommand & Conquerを愛したプレイヤーなら、間違いなく楽しめる。They Are BillionsやCreeper Worldのファンにも強く推薦したい。そして何より、「最近のRTSは同じようなものばかり」と感じている人にこそ、この緑の悪夢との戦いを体験してほしい。

    カリクスの根は、あなたの基地を今も侵食しようと這いずり回っている。


    基本情報

    • タイトル: Calyx(カリクス)
    • 開発: Studio 568
    • パブリッシャー: Studio 568
    • 配信日: 2026年1月29日(早期アクセス)
    • 価格: 2,800円
    • 対応プラットフォーム: PC(Steam)
    • 言語: 日本語対応
    • 公式サイト: https://studio568.co.uk
    • 公式Discord: https://discord.gg/EdNejFX8kn

    購入リンク

    公式リンク

  • たかがゴルフ、されどゴルフ――『Super Battle Golf』は友情を破壊する最高のパーティーゲームだった

    たかがゴルフ、されどゴルフ――『Super Battle Golf』は友情を破壊する最高のパーティーゲームだった

    「これはゴルフではない」そう思った瞬間、カートに轢かれた

    ゴルフゲームと聞いて、何を想像するだろうか。静かなグリーン、丁寧なパッティング、紳士的なマナー。そんな常識は、『Super Battle Golf』では一切通用しない。なぜなら、このゲームにおいて「ゴルフ」とは、あくまでベースとなるルールに過ぎないからだ。

    筆者が初めてこのゲームをプレイしたとき、まず驚いたのは「打順」という概念が存在しないことだった。通常のゴルフゲームであれば、一人ずつ順番にショットを打ち、スコアを競う。しかし本作は違う。全員が同時にティーショットを放ち、同時にカップを目指して走り出す。そう、「走る」のだ。

    ボールを打った後、プレイヤーキャラクターは全速力でボールを追いかける。その姿はまるでマラソンランナーのようで、優雅さのかけらもない。そして次の瞬間、筆者は仲間の一人が運転するゴルフカートに轢かれた。

    「え、待って、これゴルフだよね?」

    そう呟く間もなく、別のプレイヤーが地雷を設置し、さらに別のプレイヤーが軌道上レーザーを発射した。コース上は完全な戦場と化していた。

    カップインよりも先に、友達を妨害せよ

    『Super Battle Golf』の目的は、誰よりも早くカップインすることだ。打数は関係ない。スコアカードに記録されるのは、到達順位によるポイントのみ。1位になれば最大ポイント、最下位なら0ポイント。極めてシンプルなルールだが、ここに「アイテムシステム」が加わることで、ゲームは一気にカオスへと変貌する。

    コース上には10種類のアイテムが配置されており、プレイヤーはこれらを拾って使用できる。ロケットランチャーでライバルを吹き飛ばし、地雷を設置して進路を妨害し、エレファントガンで複数の敵を同時に攻撃する。さらには、ゴルフカートに乗って他のプレイヤーを轢き殺すことさえ可能だ。

    筆者が特に気に入ったのは「軌道上レーザー」である。マップの反対側にいる敵を、ピンポイントで狙撃できるこのアイテムは、まさにチート級の性能を誇る。ただし、発射までに若干のタイムラグがあるため、動き回る相手には当てにくい。そのため、地雷やエアホーンで相手の動きを止めてから発射する、という連携プレイが有効だった。

    アイテムの使用タイミングは、戦略の核心だ。序盤で使い切ってしまうと、終盤で逆転のチャンスを失う。かといって温存しすぎると、他のプレイヤーに先行を許してしまう。このバランス感覚が、本作の面白さを際立たせている。

    27コース、3バイオーム――多様性が生む戦術の幅

    本作には27のコースが用意されており、それらは3つのバイオームに分かれている。各バイオームには9ホールずつ存在し、それぞれ異なる地形やハザードが設置されている。

    砂場に入ればボールの速度が落ち、水に落ちれば大幅なタイムロスとなる。さらに、植物や岩などの障害物も配置されており、正確なショットが求められる場面も多い。だが、正確性よりも重要なのは「速さ」である。多少コースアウトしても、他のプレイヤーを妨害して遅らせれば、十分に勝機はある。

    開発元のBrimstoneによれば、今後のアップデートで新バイオームが追加される予定だという。さらに、「風」の要素も実装予定とのことで、戦術の幅はさらに広がるだろう。

    ボイスチャットが生む、笑いと叫びの連鎖

    『Super Battle Golf』の魅力を語る上で、ボイスチャット機能は欠かせない。本作には標準でボイスチャットが実装されており、マッチ中の会話がゲーム体験を大きく左右する。

    仲間がゴルフカートで轢かれた瞬間の悲鳴、地雷を踏んだときの絶叫、軌道上レーザーで狙撃されたときの罵声。これらすべてが、ゲームの一部として機能する。特に、仲の良い友人同士でプレイすると、その盛り上がりは尋常ではない。

    筆者が最も印象に残っているのは、ある友人が最終ホールで1位を独走していたときのことだ。あと少しでカップイン、というタイミングで、筆者が設置した地雷を踏んでしまった。その瞬間、ボイスチャット越しに聞こえた絶叫は、今でも脳裏に焼き付いている。

    もちろん、その後しばらく口を利いてもらえなかったが、それもまた『Super Battle Golf』の醍醐味である。

    キャラクターカスタマイズで、個性を主張せよ

    本作には豊富なキャラクターカスタマイズ要素が用意されている。帽子、眼鏡、髪型、表情、ゴルフクラブなど、多種多様なアイテムを組み合わせることで、自分だけのゴルファーを作り上げることができる。

    特にユニークなのは、ゴルフクラブの代わりに「チキンレッグ」や「魚」を装備できる点だ。見た目は完全にふざけているが、性能に差はないため、純粋に個性の表現として楽しめる。

    筆者は、ピンク色の髪に巨大なサングラス、そしてチキンレッグを装備したキャラクターを作成した。見た目のインパクトは抜群で、マッチ中に何度も「そのキャラ、何なの?」と笑われた。

    たった4.5ヶ月で生まれた傑作

    『Super Battle Golf』は、開発期間わずか4.5ヶ月で完成したという。これは驚異的な速さだが、それ以上に驚くべきは、そのクオリティの高さだ。

    開発元のBrimstoneは、ヨーロッパと東南アジアに拠点を置くリモートワーク型のインディーチーム。過去には『Overthrown』などのマルチプレイゲームを手がけてきた実績があり、その経験が本作にも活かされている。

    本作は2026年2月19日にリリースされ、わずか48時間で10万本を売り上げた。1週間後には40万本に到達し、Steamのユーザーレビューでは「圧倒的に好評」(95%好評)を獲得している。この成功を受けて、開発チームはSteam Workshopの実装や、コンソール版のリリースも計画しているという。

    友情を破壊する、最高のパーティーゲーム

    『Super Battle Golf』は、間違いなく2026年序盤のインディーゲーム界における大ヒット作だ。そのシンプルなルール、混沌としたゲームプレイ、そして笑いと叫びが絶えないマルチプレイ体験は、多くのプレイヤーを虜にしている。

    ただし、一つだけ注意がある。このゲームは、確実に友情を破壊する。地雷で仲間を吹き飛ばし、ゴルフカートで轢き殺し、軌道上レーザーで狙撃する。これらすべてが、友人関係に亀裂を生む可能性がある。

    だが、それでも筆者は自信を持って言える。『Super Battle Golf』は、最高のパーティーゲームだと。なぜなら、このゲームで失われる友情よりも、得られる笑いと楽しさの方が、圧倒的に大きいからだ。

    もし、あなたが仲の良い友人グループを持っているなら、ぜひこのゲームをプレイしてほしい。そして、友情が破壊される瞬間を、存分に楽しんでほしい。


    基本情報

    タイトル: Super Battle Golf
    開発元: Brimstone
    パブリッシャー: Oro Interactive
    リリース日: 2026年2月19日
    プラットフォーム: PC (Steam)
    価格: ¥950(通常価格)
    プレイ人数: 1-8人(オンラインマルチプレイ)
    対応言語: 日本語対応
    Steam評価: 圧倒的に好評 (95% / 2,500件以上のレビュー)

    購入リンク

    公式リンク

  • 人喰いエレベーターに乗って地下へ。最大6人協力プレイの協力型ホラー『人喰ノ檻 ーKLETKA』正式リリース

    人喰いエレベーターに乗って地下へ。最大6人協力プレイの協力型ホラー『人喰ノ檻 ーKLETKA』正式リリース

    Steam で漁っていたら、なんとも不思議なタイトルに出会った。『人喰ノ檻 – KLETKA』。人喰い……エレベーター? その組み合わせだけで十分に好奇心をそそられる。Callback と ln404 が手掛けた本作は、最大6人で協力してギガストラクチャーと呼ばれる巨大建造物を探索する、一風変わった協力型ホラーゲームだ。

    2024年12月13日に早期アクセスが開始され、2026年2月19日に正式版がリリースされた本作は、Steam で「非常に好評」(91%)という高評価を獲得している。ホラーゲームといえば一人でプレイするイメージが強いが、本作は仲間と協力しながら進める点が最大の特徴だ。ただし、その仲間が「良き友」になるか「良き燃料」になるかは……プレイヤー次第である。

    生きたエレベーターに餌を与え続けろ

    プレイヤーは犯罪者として KLETKAに送られ、「ギガストラクチャー」と呼ばれる無限に拡張を続ける建造物の深層へ降りていく刑罰を受ける。移動手段は生きたエレベーター「クレトカ」だけ。このエレベーターは常に空腹で、燃料だろうが肉だろうが、ましてやモンスターだろうが何でも食べる雑食性。

    クレトカに餌を与え続けなければ、今度はプレイヤー自身が食べられてしまう。各フロアを探索して燃料や素材を集め、エレベーターを満たしながら下へ下へと進んでいく。フロアは危険なトラップや異常な通路で構成されており、一歩間違えればそのフロアが最後になる可能性もある緊張感が常につきまとう。

    さらに恐ろしいのが「サモスボル」と呼ばれる謎の異常現象。サイレンが鳴り響いたら、すべてを捨ててエレベーターに駆け込むしかない。この現象から生き延びた者はこれまで一人もおらず、唯一の避難場所が皮肉にも人喰いエレベーターというのが本作の皮肉な設定だ。

    協力と裏切りが隣り合わせ

    本作は最大6人までの協力プレイに対応している。仲間と役割を分担し、資源を集め、互いに支え合いながら進むのが基本戦略だ。しかし、極限状態では仲間同士が「燃料」になる可能性もあるという、緊張感あふれる設計が特徴的。

    ソロプレイも可能だが、難易度はかなり高め。仲間がいれば、トラップの解除、モンスターとの戦闘、資源の収集などを分担できるため、生存率が格段に上がる。ただし、信頼できる仲間と組むか、それとも裏切りのリスクを抱えながら進むかは、プレイヤーの判断に委ねられる。

    公式サイトには「君たちが支え合えば、良き友となるが… 仲間は良い燃料にもなる」という不穏なフレーズが記されており、協力と裏切りが常に隣り合わせであることを示唆している。

    レトロなビジュアルが恐怖を演出

    本作の大きな特徴の一つが、PlayStation 1 を思わせるレトロなドット絵グラフィックスだ。粗いピクセルアートと不気味なサウンドデザインが相まって、独特の雰囲気を醸し出している。

    開発者の Callback と ln404 は、ポストソビエトの廃墟的な世界観を表現するために、あえて低解像度のビジュアルを採用。暗い通路、錆びついた機械、不気味な影が動くフロアなど、レトロなグラフィックスだからこそ生まれる恐怖感が味わえる。

    また、音楽もこだわりのポイント。トレーラーではレイブのような激しい音楽が流れる一方、探索中は Minecraft のようなアンビエント系の BGM が流れ、プレイヤーを不安にさせる。カセットテープを集めることで、様々な音楽を楽しめるコレクション要素も用意されている。

    早期アクセスから好評を獲得

    2024年12月13日に早期アクセスが開始されて以来、本作は継続的にアップデートを重ねてきた。正式版リリースに向けて、新バイオーム「Prison Sector(監獄セクター)」の追加、クイックプレイ機能の改善、ボイスチャット対応、ワードローブ機能、新アチーブメント、新スキンなど、多数のコンテンツが追加されている。

    現在、Steam ユーザーレビューでは約4,500件中91%が好評という「非常に好評」ステータスを獲得。『Lethal Company』に似た感触であるとして定評を得ており、特に人喰いエレベーターを含むコンセプトや世界観が持ち味となっている。

    また、本作はクロスプラットフォームプレイにも対応。Steam、Epic Games Store、Xbox、PlayStation 4/5 間でフレンドと一緒にプレイできる(Nintendo Switch 版は後日配信予定)。PC とコンソール間でプレイする場合は「crossplay-stable」ブランチに切り替える必要があるが、Steam と EGS 間では制限なくプレイ可能だ。

    独自の世界観とゲームプレイ

    本作が他の協力型ホラーと一線を画すのは、そのユニークな設定にある。単なるモンスターからの逃走ではなく、「生きたエレベーター」という存在が常にプレイヤーと共にあり、脅威でもあり保護者でもあるという二面性を持つ。

    ギガストラクチャーは無限に拡張を続ける建造物という設定も興味深い。プレイヤーが降りれば降りるほど、新たな謎と危険が待ち受けている。一体、この建造物の最深部には何があるのか。そして、なぜ生きたエレベーターが必要だったのか。ストーリーを進めることで、徐々に明かされていく世界観も魅力の一つだ。

    『人喰ノ檻 – KLETKA』は、協力型ホラーゲームに新たな風を吹き込む作品として注目に値する。レトロなビジュアル、独特の世界観、そして協力と裏切りが交錯するゲームプレイ。フレンドと一緒にスリリングな体験を求めるなら、ぜひチェックしてほしい一作だ。

    基本情報

    タイトル: 人喰ノ檻 – KLETKA
    開発元: Callback, ln404
    パブリッシャー: Callback, ln404
    早期アクセス開始日: 2024年12月13日
    正式リリース日: 2026年2月19日
    対応プラットフォーム: PC (Steam / Epic Games Store), PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, Nintendo Switch(後日配信)
    価格: Steam 版 1,200円(税込)
    日本語対応: あり
    プレイ人数: 1〜6人(協力プレイ対応)

    購入リンク:

  • Black Mesa開発チームが贈る本格派Co-opシューター!『Rogue Point』早期アクセス開始。チームワークこそが生存の鍵だ

    Black Mesa開発チームが贈る本格派Co-opシューター!『Rogue Point』早期アクセス開始。チームワークこそが生存の鍵だ

    2026年2月13日、Team17とCrowbar Collectiveは、最大4人協力プレイ対応のタクティカルFPS『Rogue Point』の早期アクセス版をSteamで配信開始した。価格は1,900円で、2月27日まで15%オフの1,615円で購入できる。

    本作は、名作Half-Lifeリメイク『Black Mesa』を手掛けたCrowbar Collectiveの完全新作だ。『Black Mesa』が約11万件のレビューで95%という圧倒的好評を獲得したチームが、今度はオリジナルの世界観でタクティカルシューターに挑戦する。

    企業間戦争に挑む特殊部隊

    世界で最も裕福なCEOが死去した。その遺産を巡り、冷酷な企業グループが熾烈な争奪戦を繰り広げている。彼らは「MERXアプリ」を使って傭兵部隊を注文し、まるでフードデリバリーのように私兵を召喚する。完璧な企業戦争の兵士だ。

    そんな狂気の企業間戦争に立ち向かうのが、独立自警部隊「Rogue Point」。プレイヤーは最大4人でチームを組み、高リスクなミッションに挑む。インテリジェンスを集め、目標を達成し、動的に変化するミッションを戦い抜く。最終目標は5つ星評価を受けた最強の傭兵「ファイブスター・マーク」との対決だ。

    Rainbow Six VegasとPayday 2の融合

    本作の最大の特徴は、徹底したチームプレイの要求だ。Steamレビューでは71%が好評価をつけており、「Tom Clancy’s Rainbow Six Vegas 1&2のテロリストハントモードに似ている」という声が多数上がっている。

    ミッション開始前には詳細な作戦計画フェーズがある。チームメンバー全員が同じマップに書き込みながら、侵入ルートや戦術を練る。インテルポイントを使えば、マップ上の医療ステーションの位置を事前に表示することも可能だ。

    装備購入システムはCounter-Strikeスタイルだ。各ミッション開始時に$1,000の所持金からスタートし、武器や装備を購入する。アサルトライフル、サブマシンガン、ショットガン、拳銃、非致死性武器、グレネード、回復アイテムなど選択肢は豊富だ。

    運試しをしたいなら「Dead Drop」システムもある。所持金を賭けてルーレットを回せば、ランダムな武器が手に入る。拳銃からAK、グレネードランチャーまで何が出るかはわからない。高リスク・ハイリターンの選択だ。

    毎回違う戦場、毎回違う戦略

    ステージは空港、ショッピングモール、オフィス、石油リグの4つのロケーションで展開される。しかし同じ場所でも毎回違う体験が待っている。

    その秘密が「パラメトリック・デザイン・システム」だ。各マップはプレイごとに再構成され、新たな戦略的チャレンジを提供する。このシステムにより、何度プレイしても新鮮な緊張感が保たれる。

    敵となるMERX傭兵は6種類のクラスに分かれており、それぞれ独自のAI戦術を持つ。

    ソルジャー – 環境を利用し、チームで連携してくる基本兵士。決して侮れない。

    バーサーカー – 薬物で強化され、命知らず。マチェーテで接近戦を仕掛けてくる混沌の化身だ。

    スナイパー – 遠距離からチームをピン留めし、重要エリアへの侵入を阻止する。レーザーサイトと爆発する仲間の頭が唯一の手がかりだ。

    ヘビー – 巨大で鈍重だが防御力抜群。全弾叩き込んでも効果がない。逃げるか、唯一の弱点を探すしかない。

    ルックアウト – 警戒担当で、見つかると後退して増援を呼ぶ。

    5スター傭兵 – アプリで最高評価を受けた伝説の傭兵。チームの実力が試される。

    ローグライト要素とカスタマイズ

    ミッション完了ごとにスキルポイントを獲得し、パフォーマンスアップを選択できる。移動速度、回復能力、ヘッドショットダメージなど、選択肢は3つから選ぶ形式だ。10-20%のバフで、重複はない。

    稼いだ資金で武器のアタッチメントや戦術装備をアンロックしていく。20種類以上の武器、40種類以上のアタッチメントと戦術アイテム、60種類以上のカスタマイズアイテムが用意されている。

    スキンやアタッチメント、衣装はすべてゲーム内で獲得可能で、サポーターエディション限定のHECU海兵隊コスチューム以外は課金要素がない。プレイヤーの財布にも優しい設計だ。

    早期アクセスの現状と課題

    Steamの早期アクセスレビューを見ると、本作のポテンシャルと同時に改善点も見えてくる。

    好評な点:

    • グラフィックスとライティングが非常によくできている
    • UIがシンプルでわかりやすい
    • チュートリアルで基本を学べる
    • すべてがゲームプレイで獲得可能(課金なし)
    • 銃撃感が心地よく、武器アニメーションが素晴らしい
    • 容量が8GBと軽量(昨今の50-100GBが当たり前の時代に)
    • P2P接続によりサーバー問題がない
    • 1,900円という良心的な価格

    改善が必要な点:

    • パフォーマンス問題 – 射撃時のフレームドロップ、空港マップで30FPS以下に
    • AI挙動 – エイムボット級の精度と脳死行動の間で揺れる
    • タイマーシステム – すべてにタイマーがあり、ステルスプレイの余地がない
    • 音響設計 – 人質の声がマップ全体に響く、敵の足音が聞こえにくい
    • ビジュアルクラッター – 弾痕のパーティクルが視界を遮り、パフォーマンスを低下させる
    • ローグライト要素の薄さ – バフ選択が単調で、リロールもない
    • マップがない – 迷路のような構造なのに、ミッション中にマップを表示できない

    開発チームは早期アクセス期間中、コミュニティのフィードバックを積極的に取り入れると表明している。実際、リリース直後にホットフィックスを配信し、衝突判定やZ-fighting、敵のパスファインディング問題などを修正した。

    カジュアルにもハードコアにも

    開発者のAdam Engels氏は「友達と遊んでハングアウトできる4人Co-opシューターを作りたかった。カジュアルなハングアウトにもできるし、本気でやり込んでチャレンジすることもできる」と語っている。

    実際、ソロプレイも可能だが、本作は協力プレイで真価を発揮する。一人が死んでもチームが全滅しなければミッションは続行できる。ただし死んだプレイヤーは装備をすべて失い、次のミッションから再スタートとなる。

    キャンペーンは分割して進められるので、時間がないときは1セグメントだけプレイして、次回オンラインになったときに続きから再開できる。社会人フレンドとのプレイにも配慮された設計だ。 <image>

    Rainbow Six Vegasの後継者を求める人へ

    レビューで繰り返し登場するのが「Rainbow Six Vegasのテロリストハントモードの後継」という評価だ。実際、作戦立案フェーズ、ブリーチング、人質救出、爆弾解除といった要素は往年のタクティカルシューターファンの心を掴んでいる。

    PC Gamerの記者は「私のような協力シューターをたくさんプレイする人間でも、チームとして機能するのは難しい。ほとんどの協力シューターは各自が好き勝手できる余地が多すぎる。私には制限が必要で、そこにRogue Pointが登場した」とコメントしている。

    現状は粗削りだが、『Black Mesa』で証明された開発力を持つCrowbar Collectiveなら、早期アクセス期間で大きく改善できるはずだ。

    タクティカルFPSファン、協力プレイが好きな方、『Black Mesa』を楽しんだ方にオススメしたい。『Rogue Point』は現在Steamで早期アクセス中だ。チームを組んで、企業間戦争に飛び込もう。


    基本情報

    タイトル: Rogue Point
    開発: Crowbar Collective
    販売: Team17
    早期アクセス日: 2026年2月13日
    正式リリース予定: 未定
    言語: 日本語対応
    定価: 1,900円(Steam)
    ローンチ割引: 1,615円(15%オフ、2月27日まで)

    プラットフォーム:

    • Steam

    公式リンク:

  • 須田剛一が放つ「狂気」こそが最高のエンタメだった――『ROMEO IS A DEAD MAN』は予測不可能なブラッディアクションの傑作

    須田剛一が放つ「狂気」こそが最高のエンタメだった――『ROMEO IS A DEAD MAN』は予測不可能なブラッディアクションの傑作

    最初はワケがわからなかった。でも、それがいい

    正直に告白すると、プレイ開始から30分くらいは「何が起こってるんだ……?」という困惑しかなかった。

    主人公ロミオは恋人ジュリエットとデートの約束をしていたのに、突然「ホワイトデビル」なる謎の生物に襲われ、顔面半分と右腕をもぎ取られる。瀕死の状態から祖父ベンジャミンの手で「デッドギア」というマスクを装着され、生と死の境界に立つサイボーグ「デッドマン」として蘇生。時空そのものが崩壊した世界で、FBI時空警察の捜査官として時空犯罪者を追うことになる――しかもその犯罪者の中に、失踪した恋人ジュリエットの姿があるという。

    「え、ちょっと待って。シェイクスピア? 時空警察? サイボーグ? 全部盛り?」

    そう、『ROMEO IS A DEAD MAN』は須田剛一(SUDA51)率いるグラスホッパー・マニファクチュアが5年ぶりに送り出す完全新作で、彼らの「やりたい放題」が全開の作品なのだ。

    でも不思議なことに、この混沌とした設定が進むにつれて、むしろ「これでいいんだ」と思えてくる。なぜなら、この予測不能さこそが『ROMEO IS A DEAD MAN』最大の魅力だからだ。

    刀と銃を使い分ける「ブラッディアクション」が最高に気持ちいい

    ゲームの基本は、第三人称視点のアクションバトル。ロミオは近接武器4種(刀、大剣、ナックル、スタッフ)と遠距離武器4種(ピストル、ショットガン、マシンガン、ロケットランチャー)を使い分けて、時空に巣食う「ロッター」と呼ばれるゾンビのような敵を倒していく。

    この戦闘システムが、シンプルながら驚くほど爽快なのだ。

    近接攻撃で敵の血を吸収し、それをエネルギーに変換して「ブラッディサマー」という必殺技を放つ。画面全体が血と薔薇の花びらで覆い尽くされ、敵が爆発四散する瞬間の快感は、まさに「ブラッディアクション」の名にふさわしい。

    武器ごとに性能が大きく異なるのも面白い。私は序盤から刀とマシンガンの組み合わせにハマった。刀の素早い連撃で敵の懐に入り込み、距離を取られたらマシンガンで制圧する。この立ち回りを覚えると、どんな敵の群れが来ても冷静に対処できるようになる。

    さらに、戦闘中に植えた「バスタード」という植物型スキルが戦況を大きく変える。敵を凍らせるもの、範囲ダメージを与えるもの、体力を回復するもの――最大4つまで装備できるこのシステムが、戦略の幅を広げてくれる。特にロケットランチャーのような単発高火力武器を使う場合、凍結バスタードで敵を固めてから一網打尽にする戦法が病みつきになった。

    難易度は「チョコレート」で選ぶ。この発想がもう須田ゲー

    難易度選択の方法がまた独特だ。普通のゲームなら「イージー」「ノーマル」「ハード」と表示されるところを、本作では美しいチョコレートボックスから好きなチョコレートを選ぶ。

    最も簡単な難易度は甘いミルクチョコレート、最も難しいのはビターなオレンジチョコレート。見た目の美しさとゲームの難易度をこんな形で表現するセンスに、思わず笑ってしまった。

    そして実際、オレンジチョコレート(最高難易度)は容赦ない。敵の攻撃を2〜4発受けるだけで死ぬ。ボス戦では一撃必殺の攻撃を完璧なタイミングで回避しなければならず、少しでもミスすれば即座にゲームオーバー。だが、この緊張感こそがアクションゲームの醍醐味だと再認識させられた。

    ビジュアルの「無法地帯」ぶりが凄まじい

    『ROMEO IS A DEAD MAN』のビジュアル表現は、もはや「統一感がないことが統一感」と言っていいレベルだ。

    3Dアクションパートは現代的なグラフィックで描かれるが、拠点となる宇宙船「ラストナイト号」は16bitピクセルアートスタイル。カットシーンはモーションコミック、2Dアニメーション、ストップモーション、実写合成など、あらゆる手法が混在する。アイテムショップに入ると『The Silver Case』シリーズのフィルムウィンドウスタイルに切り替わり、セーブ画面はレトロなコンピューターのエラーメッセージ風。

    普通のゲーム開発なら「統一感がない」と却下されそうなこの混沌が、『ROMEO IS A DEAD MAN』では見事に機能している。なぜなら、この作品のテーマそのものが「時空の崩壊」だからだ。壊れた世界を、壊れたビジュアルで表現する。その徹底ぶりに、グラスホッパーの覚悟を感じた。

    タイトル画面で流れる日本語ラップに度肝を抜かれる

    ゲームを起動すると、いきなり日本語ラップが流れ出す。スチャダラパーの楽曲を使用したこのオープニングは、初見では「え、何これ?」と困惑するが、プレイを進めるうちに妙にクセになる。

    BGMも全体的に素晴らしい。バトル中は激しいロックやエレクトロが流れ、拠点では落ち着いたジャズ風の曲が流れる。特に印象的だったのは、精神病院ステージで使われたホラー調の音楽。ゴキブリが這い回る不気味な空間と相まって、ジョン・カーペンターの映画『パラダイム』を思い出させる演出だった。

    サブシステムも「ふざけてる」けど「丁寧」

    本作には戦闘以外にも様々なサブシステムがある。

    母親とカツカレーを作るミニゲーム、看護師とクイズに答えて健康チェック、トレーニングルームでのステータス強化用アーケードゲーム「デッドギアキャノンボール」――どれもが本編とは無関係に見えるが、実はロミオの成長に直結している。

    特に「デッドギアキャノンボール」は中毒性が高い。迷路のようなステージを飛び回りながら、欲しいステータスアップアイテムを集めていくシンプルなゲームだが、ルートを最適化する楽しさがある。しかもいつでもリセットできるので、試行錯誤しながら自分だけのビルドを作り上げる過程が楽しい。

    ストーリーは「分からない」けど「考えたくなる」

    正直に言うと、ストーリーは一度のプレイでは完全には理解できなかった。

    ジュリエットは本当に悪者なのか? 祖父ベンジャミンの真の目的は? 時空崩壊の真相は? エンディングを迎えた後も、多くの謎が残る。

    でもそれでいいのだと思う。須田ゲーはいつもそうだった。すべてを明確に説明せず、プレイヤーに解釈の余地を残す。その曖昧さが、クリア後も頭の中でゲームが回り続ける理由になる。

    実際、私はエンディング後に何度も特定のセリフを思い返している。「すべてのセリフに複数の意味が込められている」と感じるからだ。この「考察したくなる」感覚は、他のゲームではなかなか味わえない。

    賛否両論だからこそ、唯一無二

    Steam評価は90%が好評(Very Positive)で、プレイヤーからは高い支持を受けている。一方で、メディアレビューは賛否が真っ二つに分かれた。10点満点中9点をつけるメディアもあれば、5点満点中2点という厳しい評価もある。

    この極端な評価の割れ方こそが、『ROMEO IS A DEAD MAN』の本質を物語っている。万人受けを狙わず、自分たちの作りたいものを貫く。その姿勢が、一部の人には刺さらないが、ハマる人には深く刺さる。

    公式Xアカウントが高評価レビューだけでなく、低評価レビューまで堂々と紹介したのも象徴的だ。「耳が痛い言葉も受け入れてこそ真の天才。精進あるのみじゃ」というベンジャミンのコメント付きで。この度胸と余裕が、グラスホッパーらしい。

    ゲーム業界の「パンク」を体現する作品

    今のゲーム業界は、確かに厳しい状況にある。スタジオ閉鎖、大量解雇、過度なライブサービス化、ジャンルの平坦化――そして生成AIの台頭による創造性の危機。

    そんな中で、グラスホッパー・マニファクチュアは「パンク」であり続けている。大手スタジオ級の予算で、他の誰にも作れないゲームを作る。それが『ROMEO IS A DEAD MAN』だ。

    本作は完璧ではない。ボス戦の一部は理不尽に感じるし、サブスペースエリアでのパフォーマンス低下も気になる。キャラクターの掘り下げが不足している部分もある。

    でも、それでも私は『ROMEO IS A DEAD MAN』を強く推したい。なぜなら、この「唯一無二」の体験は、他のどこでも得られないからだ。

    プレイ時間は12〜15時間。クリア後のニューゲームプラスも用意されている。須田ゲーが好きな人なら間違いなく楽しめるし、『No More Heroes』や『Killer7』『Lollipop Chainsaw』を知らない人でも、「普通じゃないゲーム」を求めているなら、これは最高の入口になるはずだ。

    血と薔薇と狂気に彩られた、予測不可能な時空旅行へようこそ。


    基本情報

    タイトル: ROMEO IS A DEAD MAN(ロミオ・イズ・ア・デッドマン)
    開発: GRASSHOPPER MANUFACTURE INC.
    パブリッシャー: GRASSHOPPER MANUFACTURE INC.
    リリース日: 2026年2月10日
    プラットフォーム: PC (Steam / Microsoft Store) / PlayStation 5 / Xbox Series X|S
    価格: 通常 5,500円(税込)
    ジャンル: アクション・アドベンチャー
    プレイ人数: 1人
    CEROレーティング: Z(18歳以上のみ対象)
    対応言語: 日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、ポルトガル語、イタリア語

    購入リンク

    公式リンク

  • 「え、ゴブリンが寿司屋やんの?」カオスだけど完璧な経営シム『へいお待ち!ゴブリン寿司』

    「え、ゴブリンが寿司屋やんの?」カオスだけど完璧な経営シム『へいお待ち!ゴブリン寿司』

    最初にSteamストアページでこのタイトルを見た時、正直言って「なんだこのふざけたゲーム」と思っていた。ゴブリンが寿司?しかもローグライク?一体どういう発想なんだと。しかし、実際にプレイしてみると、これが想像以上に奥深くて中毒性のあるゲームだったのである。

    イモムシ握りこそがすべて!ゴブリン流寿司道の深淵

    『へいお待ち!ゴブリン寿司』は、テレビで寿司職人を見て感動した若いゴブリンが、洞窟で寿司屋を開業するというローグライク・レストラン経営シミュレーションゲームだ。開発はスイスのOld Cake Factory、パブリッシャーはMetarootが担当している。2026年2月9日にSteam、iOS、Androidで早期アクセスが開始され、既に多くのプレイヤーがこのカオスな寿司ワールドにハマっている。

    従来の寿司とはまったく異なる、ゴブリン流の「食材」に最初は戸惑った。イモムシ、ナメクジ、鶏の頭、新鮮なブレンドヒキガエル…。しかし、これらの奇怪な食材を使って作る寿司にも、確かに「職人の技」が必要なのだ。素早く、正確に、そして何より愛情を込めて握る。それがゴブリン寿司職人の心意気というものである。

    家賃地獄だけど楽しい!2分毎に襲来する大家の恐怖

    本作の最大の特徴は、容赦なき家賃システムだ。なんと2分毎に大家ゴブリンがやってきて、インフレする家賃を要求する。最初は数百ゴールドだったものが、ゲームが進むにつれて数千、数万と膨れ上がっていく。この緊張感が、単なる料理ゲームを白熱のサバイバルゲームに変えているのだ。

    プレイ中、私は何度も「あと30秒で大家が来る!」という状況で冷や汗をかいた。忙しい客さばきの合間に、必死に寿司の値段を釣り上げて現金を確保する。薄利多売など言ってられない。ゴブリンの世界では、生き残るために貪欲になることが正義なのだ。

    店を経営していると、様々な種類のゴブリン客が来店する。おばあちゃんゴブリンは小犬を連れてくるし、ゴーストゴブリンは不気味だが意外と良い客だ。中にはウンチゴブリンという、その名の通りウンチしか食べないというゴブリンまでいる。(料理をミスすると💩になるが、これが売り物になるのもゴブリン世界の面白いところだ)

    デッキ構築とワンオペ地獄の絶妙なバランス

    ローグライク要素として、各ランの途中で様々なアップグレードを選択できる。「寿司の基本価格を20%上昇」「4つ未満の材料の料理にダメージボーナス」「ウンチ好きの客を解放」など、100種類以上のアップグレードから戦略的に選んでいく。

    このアップグレード選択が実に悩ましい。短期的な利益を取るか、長期的な効率を狙うか。さらに「呪いのアップグレード」というデビルゴブリンからの危険な提案もあり、大きなメリットと引き換えにリスクを背負うことになる。

    ゲームプレイ自体は、注文を受けて食材を選び、寿司マットで巻いてベルトコンベアに流すというシンプルなものだ。しかし、食材の発注、皿の片付け、客の対応、全てを一人でこなすワンオペ地獄が待っている。時間が経つにつれて注文が複雑化し、2つ頭のゴブリンが2つの料理を同時注文してくるような状況も発生する。

    完成度の高さに驚愕!デモ版から大幅パワーアップ

    早期アクセス版では、デモ版にあった基本システムに加えて、ショップゴブリンからアップグレードを直接購入できるシステムや、デビルゴブリンの呪いのアップグレードが追加されている。

    操作感は非常に良好で、マウス操作だけで直感的にプレイできる。BGMもゴブリンらしいコミカルさを演出しつつ、プレイに集中できる適度なテンポ感を保っている。

    現在のバージョンでは20種類以上の寿司、3つの焼き料理、3つのジュース、そして3種類のウンチバリエーション(!)を提供できる。23種類のユニークな客と100以上のアップグレード、15種類の特殊能力により、毎回異なる戦略でプレイできる多様性も確保されている。

    実際にプレイしてみると、「あと一回だけ」が止まらない中毒性がある。家賃に負けてゲームオーバーになっても、「今度はこの戦略で行こう」とすぐに次のランを始めてしまう。これぞローグライクの魅力であり、本作の最大の成功要因だと感じている。

    基本情報

    タイトル: へいお待ち!ゴブリン寿司
    開発: Old Cake Factory
    パブリッシャー: Metaroot
    対応プラットフォーム: Steam(PC)、iOS、Android
    早期アクセス開始日: 2026年2月9日
    価格: Steam版 1,200円(10%オフセール中)、iOS版 800円、Android版 649円
    対応言語: 日本語、英語、韓国語、簡体字など12言語対応
    プレイ人数: 1人
    ジャンル: ローグライク・レストラン経営シミュレーション
    Steam評価: 非常に好評(88%が好評)

    購入リンク

    Steam: https://store.steampowered.com/app/3734290/Goblin_Sushi/
    iOS(App Store):https://apps.apple.com/us/app/goblin-sushi/id6746479051
    Android(Google Play):https://play.google.com/store/apps/details?id=ch.oldcakefactory.goblinsushi

    公式リンク

    公式サイト: https://oldcakefactory.games/
    Discord: https://discord.gg/a6FaSRmTA5
    YouTube: https://www.youtube.com/@oldcakefactory
    TikTok: https://www.tiktok.com/@oldcakefactory

  • ロボット作成+プログラミング!『RoboCo』で未来のエンジニア気分を味わおう。Pythonコーディングで自分だけのロボットを自動化せよ

    ロボット作成+プログラミング!『RoboCo』で未来のエンジニア気分を味わおう。Pythonコーディングで自分だけのロボットを自動化せよ

    最初に『RoboCo』を見たとき、正直「またロボットゲームか…」と思ってしまった。でも、実際にプレイしてみると、これは単なるロボット組み立てゲームではなかった。パーツを組み立てるだけでなく、本格的なPythonプログラミングでロボットを自動化できる、まさに「デジタル時代のエンジニア体験」だったのだ。

    Filament Gamesが手がける『RoboCo』は、ロボット設計とプログラミングを組み合わせた革新的なサンドボックスゲーム。2022年11月にSteamアーリーアクセスでリリースされ、2026年2月に正式版がローンチされた本作は、「未来の世界のフニャフニャで不運な人間」のためにロボットを作るという、ユーモラスな設定が印象的だ。

    作るだけじゃない!プログラミングこそがすべて

    最初はマウスを使ってロボットを手動操作していた。パーツをスナップで組み合わせ、制御回路を取り付け、「グリグリ動く目玉」や帽子で装飾を施す——この段階でも十分楽しい。でも、真の面白さはマイクロコントローラーを取り付けてからだった。

    RoboCoの最大の特徴は、実際のプログラミング言語「Python」を使ってロボットを自動化できることだ。ゲーム内でコードを書き、センサーからの情報を基にロボットが自動判断する。まさに現実のロボティクス開発そのものである。

    最初は簡単な「前進」「右回転」のコマンドから始めるが、気づけばセンサー情報を解析し、複雑な条件分岐を組んで、完全自動のロボットを作り上げている自分がいた。Pythonの知識があればより高度なプログラミングが可能だし、初心者でも徐々にプログラミングの概念を学べる設計になっている。

    自由度の高いチャレンジモードで創意工夫

    ゲームには「クリエイティブサンドボックスモード」と「チャレンジモード」の2つのモードがある。チャレンジモードでは、まさに現実のエンジニアが直面するような課題が待っている

    • レストランの給仕ロボット:混雑したレストランでサンドイッチを正確に配達
    • ロマンチックディナー準備ロボット:テーブルセッティングから雰囲気作りまで
    • ダンスロボット:リズムに合わせてエンターテイメント性の高い動きを披露

    これらのチャレンジは「正解」が一つではない。同じ課題でも、プレイヤーの創意工夫によって全く異なるアプローチが可能だ。ある人は力技で突破し、別の人はエレガントなアルゴリズムで解決する。この自由度の高さが、何度でも挑戦したくなる魅力を生んでいる。

    エンジニア魂をくすぐる本格的な設計要素

    RoboCoの深い部分は、本格的なロボット工学の要素を取り入れている点だ。物理エンジンによる重量バランス、モーターの出力設定、センサーの配置——すべてが実際のロボット設計に準じている。

    特に印象的だったのは、重心を計算しながらロボットを設計する必要があること。頭でっかちなロボットは転倒しやすく、重すぎるパーツは動作を鈍化させる。現実のエンジニアリング制約がゲームプレイに直結しているのだ。

    センサーシステムも豊富で、距離センサー、カラーセンサー、ジャイロセンサーなど、実在する部品をモデルにした様々なセンサーが利用可能。これらを組み合わせることで、環境を認識して適応するインテリジェントなロボットが作れる。

    Steamワークショップで無限の学習機会

    一人でプレイしていても十分楽しいが、Steamワークショップの存在がゲーム体験を何倍にも拡張している。他のプレイヤーが作ったロボット(Pythonコード付き)をダウンロードして分析したり、自分の作品を共有したりできるのだ。

    特に学習効果が高いのは、同じチャレンジに対する様々な解法を見比べられること。自分が力技で解決した課題を、他のプレイヤーが驚くほどシンプルなアルゴリズムで解決しているのを見ると、プログラミングの奥深さを実感する。

    コミュニティでは、複雑な数学的概念(PID制御など)を実装したロボットから、純粋にエンターテイメント性を追求した作品まで、多彩なロボットが共有されている。これらを参考にしながら、自分なりの改良を加えていく過程が実に楽しい。

    VR対応で没入感抜群の設計体験

    2023年にはVRモードが追加され、より直感的なロボット設計が可能になった。VR空間でパーツを手で掴み、実際にロボットを組み立てている感覚は格別だ。デスクトップモードとVRモードは簡単に切り替えられるため、設計段階はVRで、プログラミング作業はデスクトップでと使い分けができる。

    VR環境では、ロボットのサイズ感や動作をより直感的に把握できる。特に大型のロボットを作る際は、VR空間で実際のスケール感を確認しながら設計できるメリットは大きい。

    だからこそ『RoboCo』は唯一無二

    プログラミング教育ゲームは数多く存在するが、RoboCoのユニークさは「本物のプログラミング言語を使い、物理法則に従った本格的なロボット設計ができる」点にある。Scratchのようなビジュアルプログラミングではなく、実際の現場で使われるPythonを学べるのは大きなメリットだ。

    また、教育目的だけでなく、純粋にゲームとしても楽しめる絶妙なバランスが取れている。エンジニアには学習効果を、ゲーマーにはクリエイティブな楽しさを、初心者にはプログラミング入門を——それぞれ異なる価値を提供している。

    基本情報

    ゲーム名: RoboCo

    開発元: Filament Games
    パブリッシャー: Filament Games

    プラットフォーム: Steam (PC), VR対応

    リリース日: 2026年2月6日

    価格: ¥1,200(Steam)

    対応言語: 日本語、英語他

    プレイ人数: 1人(+コミュニティ共有機能)

    推奨年齢: 10歳以上(プログラミング要素を考慮)

    VRサポート: あり(デスクトップ/VR切り替え可能)

    Steam評価: 非常に好評(87%)(162レビュー中)

    主な特徴:

    • 本格的なPythonプログラミング
    • 物理エンジン対応のロボット設計
    • VR/デスクトップ両対応
    • Steamワークショップ完全対応
    • STEM教育にも活用可能

    購入リンク:

    公式リンク:

  • ゾンビの荒野で人類の意地を見せつけろ!『HumanitZ』ついに正式リリース。生存本能を刺激する本格サバイバルの真価とは

    ゾンビの荒野で人類の意地を見せつけろ!『HumanitZ』ついに正式リリース。生存本能を刺激する本格サバイバルの真価とは

    待ちに待った1.0がついに降臨

    2年以上の長いアーリーアクセス期間を経て、ついに『HumanitZ』が正式版1.0として生まれ変わった。開発元のYodubzz Studios(イギリス)とパブリッシャーのindie.ioがタッグを組んだこの作品、実は筆者も早期アクセス時代からちょくちょく触れていたのだが、当時は「まあ、よくあるゾンビゲーかな」程度の印象だった。

    しかし今回の1.0アップデートで様子が一変。コミュニティからのフィードバックを徹底的に反映した結果、まさに「これぞサバイバル」と言わんばかりの作品に仕上がっている。40%オフセール(2月20日まで)も実施中ということで、改めて腰を据えてプレイしてみることにした。

    ゾンビサバイバルだけど、なぜか他とは違う

    『HumanitZ』の第一印象は確かに『Project Zomboid』ライクな見下ろし視点のゾンビサバイバル。でも実際にプレイしてみると、この作品独特の魅力がじわじわと見えてくる。

    まず驚かされるのが、チュートリアルの段階で「誰も信じるな」と釘を刺されること。これ、単なるフレーバーテキストではない。実際にNPCとの取引や交渉で痛い目を見ることが多々ある。信頼関係の構築が生存の鍵を握るという、ありそうでなかった要素だ。

    ゲーム世界では「Zeek」と呼ばれるゾンビたちが闊歩しているが、これがまた多種多様。警官のZeekは高いHPと装甲を持ち、バイオスーツ姿のやつは予想外の攻撃を仕掛けてくる。騒音を立てれば立てるほど群れが寄ってくるという仕組みも、緊張感を煽る良いスパイスになっている。

    拠点作りこそがすべて!でも立地選びが命取り

    サバイバルゲームの醍醐味といえば拠点建設だが、『HumanitZ』では「どこに」建てるかが生死を分ける。都市部に建てれば物資は豊富だが、Zeekの群れに囲まれるリスクも高い。逆に郊外なら安全だが、必要な素材を集めるのに時間がかかる。

    筆者は最初、「安全第一」とばかりに人里離れた森の奥に拠点を構えた。確かに平和だったが、いざという時の物資調達で死にそうになった。結局、適度に文明の利器にアクセスできる郊外に引っ越し、電気フェンスとバリケードで武装した要塞を作り上げることに。

    しかし、この拠点作りが楽しいのなんの。単純に壁を張り巡らせるだけではなく、電気フェンス、コンクリートバリケード、さらには車両の改造まで含めた総合的な防御システムが構築できる。愛車を装甲化して荒野を駆け抜ける時の爽快感は、まさに映画『マッドマックス』の世界そのものだ。

    マルチプレイの絶妙なバランス

    『HumanitZ』の真価は、やはりマルチプレイにある。最大4人での協力プレイはもちろん、PvPとPvEが混在した専用サーバーでの生存競争は格別だ。

    特に印象的だったのが、他のプレイヤーとの微妙な距離感。完全に敵対するわけでもなく、かといって無条件に信頼できるわけでもない。物資の取引、情報の共有、時には裏切りも含めた複雑な人間関係が、ゾンビの脅威以上にスリリングな体験を生み出している。

    最近のアップデートで導入されたリアルタイム感染システムも秀逸。感染したプレイヤーは迅速な判断を迫られ、適切な処置を行わないと恐ろしい怪物に変貌してしまう。この緊張感が、チームワークの重要性を一層際立たせている。

    圧倒的な自由度と個性的な職業システム

    1.0アップデートで大幅に刷新されたスキルツリーと職業システムが、本作の戦略性を大きく押し上げている。無職を選べば25%の経験値ボーナスが得られるし、泥棒なら警報システムを無効化できる。それぞれの職業に明確なメリット・デメリットが設定されており、マルチクラス運用も可能だ。

    パーマデスモードも用意されており、死んだらキャラロストという極限状況でのプレイも楽しめる。筆者は怖くてまだ手を出していないが、この緊張感がたまらないという声も多い。

    唯一の不満点は「慣れ」が必要なこと

    正直に言えば、『HumanitZ』は万人向けではない。特に序盤は操作性に癖があり、インベントリ管理やUI周りで戸惑うことも多い。Steamレビューでも「バグが多い」「操作が不安定」といった指摘があるのも事実だ。

    しかし、これらの粗さを乗り越えた先に待っているのは、他では味わえない濃密なサバイバル体験。開発チームも活発にアップデートを続けており、今後のさらなる改善に期待が持てる。

    結論:代替品なき唯一無二の体験

    『HumanitZ』は完璧な作品ではない。しかし、この手のゾンビサバイバルジャンルで「他に代わりがない」独特の魅力を持った作品であることは間違いない。

    コミュニティ主導で成長してきた2年間の蓄積、プレイヤーの声を真摯に聞き続ける開発姿勢、そして何よりもその先に見える「究極のサバイバル体験」への情熱。これらが組み合わさった時、粗削りながらも唯一無二の魅力を放つ作品が生まれる。

    40%オフの今が絶好の機会。ただし、ソロプレイよりもフレンドと一緒に挑戦することを強くお勧めしたい。人類最後の希望として、終末世界を生き抜いてみてはいかがだろうか。


    基本情報

    ゲームタイトル: HumanitZ
    開発: Yodubzz Studios
    パブリッシャー: indie.io
    プラットフォーム: PC (Steam)
    価格: 2,300円(通常価格)
    セール価格: 1,380円(40%オフ、2月21日まで)
    プレイ人数: 1-4人(シングルプレイ・マルチプレイ対応)
    日本語対応: あり
    発売日: 2026年2月6日(正式リリース)

    購入リンク

    公式リンク

  • Battle Brothersの開発陣が描く地獄の戦場!『MENACE』は覚悟のない指揮官を容赦なく粉砕する早期アクセスの名作

    Battle Brothersの開発陣が描く地獄の戦場!『MENACE』は覚悟のない指揮官を容赦なく粉砕する早期アクセスの名作

    「XCOMみたいなやつでしょ?」そんな甘い考えは開始5分で木っ端微塵

    2月5日、Overhype StudiosとHooded Horseによるターン制戦術RPG『MENACE(メナス)』が早期アクセス版をリリースした。『Battle Brothers』の開発チームが手掛ける新作ということで期待していたのだが、正直言って最初は「まあXCOMライクなゲームの一つでしょ?」くらいに軽く考えていた。

    その甘い認識が、プレイ開始わずか5分で完全に粉砕されることになろうとは……。

    本作の舞台は、辺境の宇宙システム「ウェイバック星系」。プレイヤーは共和国海兵隊の指揮官として、ワープゲート事故で中破した軽巡洋艦「TCRNインペタス号」から生き延びた部隊を率いることになる。任務は星系の治安回復──要するに、海賊、エイリアン、謎の敵対勢力をすべて始末することだ。

    分隊戦闘こそが真髄!一人の英雄なんていらない

    最初にチュートリアルをプレイして感じたのは、これがXCOMとは根本的に異なるゲームだということ。XCOMでは個々の兵士が重要だが、MENACEでは「分隊」が基本単位となる。歩兵分隊、装甲車両、歩行兵器(メカ)といった複数のユニットを組み合わせ、それぞれの特性を活かした戦術を組み立てる必要がある。

    特に印象的だったのは、個別ユニット行動システムだ。通常のXCOMライクゲームでは「自軍全体→敵軍全体」の順番だが、本作では自軍の一つのユニットを動かした後、敵が一つのユニットを動かすという交互進行。これにより、どのユニットをいつ動かすかの判断が極めて重要になる。

    最初のミッションで装甲車両を最後まで温存し、歩兵分隊が作った戦術的な隙間を一気に突破する快感を味わった瞬間、「これは他では味わえない戦術性だ」と確信した。

    制圧射撃が変える戦場の常識

    本作の戦闘システムで最も革新的なのは、制圧射撃の概念だろう。当たらなくても意味がある射撃──これがどれほど戦術の幅を広げるか、最初は理解できなかった。

    「当たらない射撃なんて無駄じゃないか」と思っていたのが大間違い。制圧射撃で敵を釘付けにしている間に、別の分隊が側面回り込みを行い、一気に殲滅する。この連携が決まった時の爽快感は、まさに「指揮官」としての醍醐味そのものだ。

    ただし、この戦術的深さには代償がある。判断を一つ間違えれば、分隊が壊滅し、貴重な指揮官を失うことになる。リソースは限られており、補充には時間とコストがかかる。Battle Brothersで培われた「失敗の重み」が、SF世界でも容赦なく襲いかかってくる。

    早期アクセスとは思えない完成度の高さ

    約20時間プレイした現在でも、まだゲーム序盤にいる状況だ。シネマティックトレイラーで登場した真の敵「メナス」にはまだ遭遇していないが、それでも十分すぎるほどの手応えを感じている。

    現在の早期アクセス版では、50種類以上のプロシージャル生成ミッション、3つのバイオーム、4つの敵対勢力が実装されている。これだけでも相当なボリュームだが、完成版では更なる惑星、ミッションタイプ、指揮官、装備が追加される予定だという。

    特に評価したいのは、日本語ローカライゼーションの質の高さ。機械翻訳ではなく、軍事用語や戦術概念が適切に翻訳されており、ストレスなく没入できる。Hooded Horseの丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。

    基本情報

    ゲーム名: MENACE(メナス)

    開発: Overhype Studios
    パブリッシャー: Hooded Horse

    リリース日: 2026年2月5日(早期アクセス)

    プラットフォーム: PC(Steam、Epic Games Store、Microsoft Store、GOG.com)、Xbox Game Pass

    価格: 通常価格3,980円(現在25%オフセールで2,985円、2月20日まで)

    言語: 日本語対応(音声は英語のみ)

    プレイ時間: 無制限(プロシージャル生成)

    難易度: 高(Normal推奨)

    ジャンル: ターン制戦術RPG

    購入リンク

    公式リンク

  • 空を舞う爽快感が癖になる!『Hoverflow』はサーフィン系プラットフォーマーのお手本だ

    空を舞う爽快感が癖になる!『Hoverflow』はサーフィン系プラットフォーマーのお手本だ

    なぜか地獄に呼ばれた巡礼者、その行く末は?

    Counter-Strikeの名MOD「surf」から着想を得たゲームと聞いて、筆者はどこかで見覚えがあるような気がしていた。PC向けFPSタイトルでマップの勾配を利用して、まるで波に乗るサーファーのように軽やか移動するあのテクニック。それをスタンドアローンゲームにしたらどうなるのか……?

    そんな疑問を抱えつつ、PC(Steam)向けゲーム『Hoverflow』に飛び込んでみると、そこには想像以上に洗練された「流れ」の世界が広がっていた。

    「あなたはこの世界からさらわれ、ごくわずかな人しか達成したことのない困難な巡礼の旅に参加することになりました」という謎めいたストーリーから始まる本作。プレイヤーは巡礼者として、美しい水彩画のような世界を舞台に、サーフィン、ジャンプ、クライミングを駆使してゴールを目指していく。

    フローこそがすべて! 掴めば手放せない浮遊感

    実際にプレイしてみると、本作の魅力は一言で表現できる。それは「フロー」だ。

    ゲームの核となるのは、勾配のあるスロープを滑り降りながら生まれる「勢い」を利用した移動システム。Counter-Strike surfのエッセンスを見事に再現しており、スロープに対して適切な角度でアプローチすることで、重力に逆らうような浮遊感を味わえる。

    最初はコツが掴めず、思うように滑れずにもどかしい思いをしていた筆者。だが、チュートリアルに従って基本的な操作を覚えていくうちに、徐々にその感覚が分かってきた。

    キーは「タイミング」と「角度」。スロープの傾斜に合わせてマウスを動かし、適切なタイミングでジャンプを組み合わせることで、まるで空中に浮いているかのような滑らかな移動が可能になる。さらに、十分な速度があればバニーホップまで繰り出せるのが嬉しい。

    美しく神秘的な世界での巡礼体験

    ゲームプレイだけでなく、本作の世界観にも注目したい。水彩画風のテクスチャで描かれた環境は、どこか懐かしくも神秘的な雰囲気を醸し出している。35分にもおよぶ穏やかなサウンドトラックも、プレイ中の集中力を高めてくれる。

    30以上の手作りステージは、それぞれが異なる特徴を持っている。基本的なスロープから始まり、複雑な立体構造、隠された秘密エリアまで、バラエティに富んだ設計になっている。各ステージには「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」のメダルが用意されており、タイム短縮を目指すやりこみ要素も充実している。

    さらに興味深いのが、マップ内に散りばめられた「秘密」の存在だ。開発者は「注意深く探索してください。中には逃げ出そうとするものもあります」と謎めいたヒントを残している。この世界に隠された物語を想像しながらプレイするのも、また一つの楽しみ方だろう。

    ソロ開発者が込めた情熱

    本作を手がけたのは、フランスのソロ開発者Simon In Motion氏。何年もゲーム制作に情熱を注いできた同氏にとって、『Hoverflow』は初の大型プロジェクトとなる。

    実際、2026年2月4日についに正式版として1.0リリースを迎えた本作は、長い早期アクセス期間を経て完成度を高めてきた作品だ。Steam上では118件のレビューのうち96%が好評という高い評価を獲得している。プレイヤーからは「リラックスできる」「簡単に学べるが奥が深い」といった声が寄せられており、開発者の意図が正しく伝わっていることが分かる。

    試してみる価値は十二分にある

    『Hoverflow』は、一見すると地味に見えるかもしれないが、実際にプレイしてみると驚くほど中毒性がある。サーフィンの感覚を掴む瞬間、完璧なラインを見つけてタイムを更新する瞬間、隠された秘密を発見する瞬間……どれもが特別な達成感をもたらしてくれる。

    Counter-Strike surfの経験者なら懐かしさを感じるだろうし、初心者でも直感的に操作を覚えられるよう配慮されている。何より、ゲームを通じて「フロー状態」に入る体験は、日常のストレスから解放される貴重な時間となるはずだ。

    現在Steam上で1,700円で販売中の本作。サーフィン系プラットフォーマーの完成形ともいえる作品を、この機会にぜひ体験してみてほしい。


    基本情報

    タイトル: Hoverflow
    開発: Simon In Motion
    販売: Simon In Motion
    配信日: 2026年2月4日
    早期アクセス開始: 2021年4月30日
    言語: 日本語対応
    価格: 1,700円(Steam)
    プラットフォーム: PC (Windows, Linux), Steam Deck対応

    購入リンク