カテゴリー: アクション

  • フレンドと一緒に厨房で大騒ぎ!『Diner Bros 2』は協力プレイの楽しさが詰まった料理ゲームの決定版

    フレンドと一緒に厨房で大騒ぎ!『Diner Bros 2』は協力プレイの楽しさが詰まった料理ゲームの決定版

    協力プレイゲームの新たな傑作がここに……!

    JAYFL Gamesが7年の歳月をかけて送り出した『Diner Bros 2』。前作『Diner Bros』の発売から実に7年、ついに待望の続編がSteamに登場した。

    最初にプレイした印象を正直に言うと、「これは前作とどこが違うんだ?」という感じだった。しかし、実際にプレイしてみると……これがもう、協力プレイゲームとして完璧に進化していたのである。

    7年越しの進化、その名は「カスタマイズ」

    『Diner Bros 2』の最大の特徴は、なんといってもキッチンレイアウトの自由度だ。前作では決められた配置でプレイするしかなかったが、今作ではプレイヤーが自分たちの戦略に合わせてキッチンを自由にカスタマイズできる。

    「フライヤーはここに置いて、グリルはあっちに……」なんて相談しながらレイアウトを考えるのが、これまた楽しい。友達と「いやいや、そこじゃ効率悪いでしょ!」なんて言い合いながら理想のキッチンを作り上げていく過程は、まさにこのゲームならではの醍醐味だ。

    個性豊かすぎる客たち……もはや戦場

    このゲームの真の恐怖は、やってくる客たちにある。一見かわいらしいカートゥン調のグラフィックに騙されてはいけない。ここはガチの戦場だ。

    まず登場するのが「ジョガー」。この人、とにかく急いでいる。注文を取った瞬間から「早く早く!」とばかりに足をバタバタさせるので、こっちも必然的に焦ってしまう。

    次に現れるのが「ティーンエイジャー」。この子がまた厄介で、いつまでも席に居座るのだ。回転率を重視するレストラン経営において、これは死活問題である。

    そして極めつけは「パンク」。なんとこいつ、食い逃げを狙ってくるのだ。「おい待て!金払え!」と心の中で叫びながら、必死に料理を作る羽目になる。

    協力プレイの楽しさは無限大

    このゲームの真骨頂は、なんといっても最大4人での協力プレイだ。1人でプレイしてもそれなりに楽しめるが、友達と一緒にプレイすると楽しさが何倍にも膨れ上がる。

    「チキン2つ、チーズバーガー1つ!」 「了解!フライドポテトも追加で!」 「あー、焦がした!」 「俺がカバーする!」

    こんな具合に、まるで本当のレストランで働いているかのような連携プレイが楽しめる。うまく連携が取れたときの達成感といったら、もう他のゲームでは味わえないレベルだ。

    「バーガー・ブロス」と「チキン・ブロス」、どちらを選ぶ?

    現在のところ、プレイできるのは「バーガー・ブロス」(ハンバーガーレストラン)と「チキン・ブロス」(チキンレストラン)の2つ。それぞれ全く異なるゲームプレイが楽しめるので、両方プレイすることを強くおすすめする。

    バーガー・ブロスは比較的シンプルで、パンにパティを挟んでトッピングを乗せるだけ。初心者でも取っ掛かりやすい。

    一方、チキン・ブロスは調理工程が複雑で、フライドチキンを揚げる時間管理が重要になってくる。上級者向けといえるだろう。

    どちらも最終的には3つ星レストランを目指すのだが、これがなかなかどうして、簡単には達成できない。フードクリティック(食品評論家)が来店したときの緊張感といったら……。

    1人でも大丈夫?サーバー雇用システム

    「友達がいないからできない……」なんて心配は無用だ。このゲームには「サーバー雇用システム」が搭載されており、1人プレイや2人プレイの際にはAIのサーバーを雇って手伝ってもらえる。

    正直なところ、AIサーバーの動きは完璧ではない。時々「そこじゃない!」と思うような動きをすることもある。でも、それがかえって愛嬌に感じられるから不思議だ。

    7年間の開発期間に込められた想い

    開発者のJeff Louie氏は興味深いコメントを残している。「僕は最初、普段”ハードコア”なゲームで酔ってしまうパートナーと一緒にプレイするために『Diner Bros』を作った」

    さらに、「第1作と続編の間に子どもが生まれて大きな休憩を取った。今では……僕の子どもの声が『Diner Bros 2』に入っている!」という心温まるエピソードも。

    こうした家族愛に満ちた開発背景を知ると、このゲームの「みんなで楽しめる」というコンセプトがより深く理解できる。

    エンドレスモードで腕試し

    キャンペーンモードをクリアした後は、エンドレスモードが待っている。これがまた中毒性が高くて困る。「もう1回だけ……」と思って始めると、気がつけば何時間も経っているなんてことがザラにある。

    エンドレスモードでは客が途切れることなくやってくるので、まさに料理人としての真の実力が試される。3回注文を失敗するとゲームオーバーなのだが、この緊張感がたまらない。

    前作プレイヤーにも、新規プレイヤーにもおすすめ

    『Diner Bros 2』は前作をプレイしていなくても十分楽しめる作りになっている。むしろ初めてプレイする人の方が、そのゲームデザインの完成度に驚くかもしれない。

    一方で、前作ファンにとっては「懐かしさ」と「新しさ」の絶妙なバランスが楽しめる。基本的なゲーム性は維持しつつ、7年間の技術進歩と開発経験が活かされた、まさに「正統進化」といえる仕上がりだ。

    価格も1,700円と、この内容を考えれば非常にリーズナブル。協力プレイゲームを探している人には、迷わずおすすめしたい一作である。

    協力プレイゲームの新たな定番として、『Diner Bros 2』はきっと長く愛され続けるだろう。友達と一緒に、厨房で大騒ぎする準備はできているだろうか?


    基本情報

    • タイトル: Diner Bros 2
    • 開発: JAYFL Games
    • 販売: JAYFL Games
    • 配信日: 2025年7月25日
    • プラットフォーム: Steam
    • プレイ人数: 1-4人(ローカル協力プレイ)
    • 価格:1,700円
    • 日本語: 対応
    • ジャンル: 協力プレイ、料理、経営シミュレーション
    • Steam評価: 非常に好評(87%)

  • 呪いに縛られた海賊の復讐劇『Captain Bones:海賊の冒険』。手作りの島々で紡がれる本格海賊サバイバル

    呪いに縛られた海賊の復讐劇『Captain Bones:海賊の冒険』。手作りの島々で紡がれる本格海賊サバイバル

    海賊映画を見た後のワクワク感が、ついにゲームで味わえる

    Steam で 83% の高評価を獲得している『Captain Bones: 海賊の冒険』。タイトルから察するに子ども向けの海賊ごっこかと最初は思ったが、実際にプレイしてみると骨太なサバイバル要素と重厚なストーリーが織り成す、大人も十分楽しめる本格派の海賊アドベンチャーだった。

    夜になると骨に変わってしまう呪いを背負った元船員が、自分の船と乗組員を手に入れて海賊キャプテンへと成り上がっていく——そんな王道でありながらも独創的な物語が、プレイヤーを魅力的な海賊世界へと誘う。

    一介の船員から恐れられる船長へ。呪いが物語を彩る成り上がりストーリー

    物語の主人公は、かつて普通の海賊船の船員だったキャプテン・ボーンズ。船が沈没して無人島に流れ着いた彼には、夜になると骸骨に変身してしまうという奇妙な呪いがかけられている。この呪いこそが、本作の物語を特別なものにしている要素だ。

    呪いは単なる設定上の飾りではない。夜間になると実際にキャラクターの見た目が骨になり、特定の能力が変化する。最初はデメリットでしかないこの呪いだが、ゲームを進めることで徐々にその力を制御し、最終的には自分の武器として活用できるようになる独特なシステムが組み込まれている。

    ゲームの目標は明確だ。呪いを解くか、それとも呪いの力を完全に自分のものにして海賊として名を馳せるか。プレイヤーの選択と行動が、キャプテン・ボーンズの運命を決定づけていく。

    海賊らしさを追求したサバイバルシステム

    本作のサバイバル要素は、一般的なクラフトゲームとは一線を画している。無人島からスタートしたプレイヤーは、まず生存に必要な道具を作ることから始めなければならない。木材を集めて武器を作り、食料を確保し、最初はシンプルないかだから船作りをスタートする。

    特筆すべきは風のシステムだ。帆船での航海では風向きを読み、マストの角度を調整して効率よく進む必要がある。単純に前進ボタンを押すだけでは進まない、本格的な帆船操縦が要求される。このリアルな航海システムが、プレイヤーを本当の海賊キャプテンになった気分にさせてくれる。

    また、天候システムも秀逸だ。嵐の中での航海は視界が悪くなり、高波に船が翻弄される。火山の噴火に遭遇すれば、飛んでくる溶岩弾を避けながら航海を続けなければならない。こうした自然の脅威が、海賊としての冒険にスリルを与えている。

    乗組員管理が生む戦略性。忠誠心を保て、さもなくば反乱だ

    ひとりの海賊では限界がある。本作では乗組員の雇用と管理が重要な要素となっている。乗組員たちにはそれぞれ個性があり、得意分野も異なる。料理が上手な者、戦闘に長けた者、航海術に優れた者——適材適所での配置が船の運営を左右する。

    だが乗組員たちは単なる道具ではない。彼らには士気があり、長期間宝が見つからなかったり、食料が不足すれば不満を募らせる。最悪の場合は反乱を起こし、プレイヤーを船から追い出すことさえある。

    逆に、成功した略奪や宝探しで乗組員たちの忠誠心を勝ち取れば、困難な状況でも力を貸してくれる頼もしい仲間となる。この絶妙なバランス感覚が、単純なアクションゲームではない戦略的な面白さを生み出している。

    海戦の緊張感と宝探しのロマン

    海賊ゲームの醍醐味といえば、やはり船同士の戦闘だ。『Captain Bones』の海戦は、リアルタイムで進行しながらも戦略性を重視したシステムになっている。風向きを利用した位置取り、大砲の射程と装填時間の管理、そして敵船への乗り込み戦闘まで、海賊映画さながらの本格的な海戦が楽しめる。

    敵を倒すことだけが目的ではない。船を沈めるより生け捕りにした方が、より多くの物資を手に入れることができる。また、海軍に追われている身である以上、時には戦闘を避けて逃走する判断も必要だ。

    宝探しもまた、本作の大きな魅力のひとつ。手に入れた宝の地図を頼りに、隠された財宝を探し出す過程は純粋にワクワクする。島の形状や目印から宝の在り処を推理し、実際に宝箱を掘り当てた時の達成感は格別だ。

    手作りの愛が感じられる魅力的な島々

    本作で特に印象的なのは、すべての島が手作りで丁寧に作られていることだ。同じような地形の使い回しはほとんどなく、それぞれの島に個性がある。美しい熱帯のビーチ、険しい岩山、古代遺跡が眠る神秘的な島——どの島も探索する価値がある。

    島々には現地の住民もおり、彼らとの関係を築くことで様々な恩恵を受けられる。友好的な関係を維持すれば物資の補給や修理サービスを受けられるが、敵対すれば港への入港を拒否されることもある。この人間関係の要素が、単純な略奪ゲームとは一味違った深みを与えている。

    7年の開発期間が生み出した完成度

    開発には7年もの歳月がかけられており、その愛情と情熱は随所に感じられる。特に印象的なのは、開発者が「夢のゲームを実現するため」と語る、プレイヤーの要望を積極的に取り入れる姿勢だ。

    Steamのレビューを見ると、「Sea Dogs シリーズよりも面白い航海システム」「Assassin’s Creed Black Flag のような海戦の楽しさ」といった、往年の海賊ゲーム愛好家からの高い評価が目立つ。確かに、本作には過去の名作海賊ゲームの良いところを受け継ぎながらも、独自の魅力を持った仕上がりになっている。

    アーリーアクセス期間中の継続的なアップデートにより、現在では完全版として十分に楽しめるボリュームとなった。新しい船、隠されたダンジョンエリア、そして物語の完結まで、海賊ファンなら間違いなく満足できる内容だ。

    まとめ:海賊になる夢を叶えてくれる一作

    『Captain Bones: 海賊の冒険』は、単なる海賊ごっこゲームではない。呪いという独特な設定を軸にした重厚なストーリー、リアルな帆船操縦、戦略的な乗組員管理、そして本格的な海戦と宝探し——海賊に憧れを抱く全ての人の期待に応えてくれる、本物の海賊体験を提供してくれる作品だ。

    確かに最初は操作に戸惑うかもしれない。風のシステムや乗組員管理など、覚えることは多い。しかし、それらを習得した時の達成感と、自分だけの海賊伝説を築いていく楽しさは何物にも代えがたい。

    海賊映画を見て「自分も海賊になりたい」と思ったことがあるなら、『Captain Bones: 海賊の冒険』はその夢を叶えてくれるはずだ。呪われた海賊キャプテンとして、カリブの海に自分だけの伝説を刻んでみてはいかがだろうか。

    基本情報

    ゲーム名: Captain Bones: 海賊の冒険
    開発: World of Poly
    販売: World of Poly, ATOM
    プラットフォーム: Steam
    価格: 2,050円
    日本語対応: フル対応(テキスト・インターフェース)
    プレイ人数: 1人(シングルプレイヤー専用)

  • ペダルを踏んで世界を救え!『Wheel World』は地中海風の世界を自転車で駆け抜ける癒し系アドベンチャー

    ペダルを踏んで世界を救え!『Wheel World』は地中海風の世界を自転車で駆け抜ける癒し系アドベンチャー

    自転車で世界を救う……どういうことだ……?

    「自転車で世界を救う」という一文だけ見ると、どこか頭を抱えたくなるような設定だが、Steam で 86% という高評価を誇る『Wheel World』をプレイしてみると、その魅力に納得してしまう。

    本作は『Nidhogg』で知られるMesshofが開発し、Annapurna Interactiveがパブリッシュしたオープンワールド・サイクリングアドベンチャーだ。プレイヤーは若きサイクリストのカット(Kat)となり、ゴーストバイクのスカリーと共に世界の崩壊を阻止するため、伝説のパーツを集めて「グレートシフト」の儀式を実行する。

    ストアページを見た瞬間、「地中海風の世界で自転車レース?ちょっと変わった設定だな…」と思ったが、実際にプレイしてみるとその完成度の高さに驚かされた。

    気持ちいい!を追求した自転車操作

    『Wheel World』の最大の魅力は、なんといってもサイクリングの操作感だ。R2ボタンでペダルを漕ぎ、速度が上がるにつれて制御が難しくなっていく感覚は実にリアル。カーブを曲がるときはペダルを止めて慣性で進み、ドリフトを使って鋭角なコーナーを攻める…この一連の動作が驚くほど気持ちいい。

    現実のサイクリングと同様に、ペダルから足を離してもしばらくは勢いが続くのもポイントだ。アクセル全開で走り続けるレースゲームとは違い、「いつペダルを漕ぎ、いつ休むか」の判断が勝敗を分ける。この絶妙なバランス感覚こそが、本作を他のレースゲームと一線を画す存在にしている。

    また、自転車のカスタマイズも楽しい要素のひとつ。世界各地で見つけられるパーツを組み合わせることで、スピード重視の軽量バイクからオフロード仕様のモンスターバイクまで、自分好みの愛車を作り上げることができる。ただし、実際のレースでは「どんな構成でも勝てる」という緩い調整になっているため、見た目重視で選んでも問題ない。

    美しい世界とItalians Do It Betterの音楽

    本作のもうひとつの魅力は、その美しいアートスタイルにある。セルシェーディングで描かれた地中海風の世界は、どこを切り取っても絵になる美しさ。青い海と白い建物、緑豊かな丘陵地帯を自転車で駆け抜けていると、まるでヨーロッパを旅行しているかのような気分になれる。

    そしてこの素晴らしい体験をさらに盛り上げるのが、Italians Do It Betterが手掛けた電子音楽のサウンドトラックだ。シンセウェーブとアンビエントが絶妙に混ざり合った楽曲は、サイクリングの爽快感を最大限に引き立ててくれる。レース中に流れる楽曲は特に秀逸で、ヘッドフォンでプレイすることを強く推奨したい。

    ただし、レース以外の探索パートでは音楽が控えめになるため、ポッドキャストを聞きながらプレイするのもアリだろう。

    短時間で楽しめるコンパクトな体験

    『Wheel World』のプレイ時間は約 4~6 時間と非常にコンパクト。昨今の 100 時間超えが当たり前のオープンワールドゲームと比べると物足りなく感じるかもしれないが、これはむしろ本作の美点だと感じる。

    ゲーム内容は濃密で、無駄な要素がまったくない。レースで評判を稼ぎ、各地域の最強ライダーに挑戦し、伝説のパーツを入手する…このサイクルがテンポよく繰り返され、最後まで飽きることがない。短時間で完結するからこそ、「もう一周してみようかな」という気持ちにもなれる。

    また、Game Pass にも対応しているため、「ちょっと試しに…」という軽い気持ちでプレイできるのもありがたい。

    後半の難易度スパイクが玉にキズ

    ただし、本作には無視できない欠点もある。それは後半エリアでの急激な難易度上昇だ。

    最初のエリアでは適度な挑戦と爽快感のバランスが絶妙だったのに、2つ目のエリアに進むと突然、レースコースに障害物が大量配置され、理不尽な妨害要素が増加する。せっかく気持ちよく走っていたのに、突然現れる車両や飛び出す障害物に衝突して最下位に転落…なんてことが頻発するのだ。

    この急激な難易度変化により、本作の最大の魅力である「気持ちよさ」が大きく損なわれてしまう。レビューでも多くのプレイヤーが同様の不満を漏らしており、本作の評価を下げる最大の要因となっている。

    それでもオススメしたい、癒し系サイクリング体験

    欠点はあるものの、『Wheel World』は間違いなくプレイする価値のある作品だ。

    美しい世界を自転車で駆け抜ける爽快感、優れた音楽、そして適度な長さでまとまった体験…これらすべてが組み合わさって、他では味わえない独特の魅力を生み出している。

    特に日常に疲れた時、リラックスしたい時には最高の体験を提供してくれるだろう。「バーンアウト パラダイス」と「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をペダルの力で融合したような本作は、きっとあなたの心に風を運んでくれるはずだ。

    砂利を弾く心地よい音が好きな人にうってつけの作品である。

    基本情報

    ゲーム名: Wheel World
    開発: Messhof
    販売: Annapurna Interactive
    プラットフォーム: Steam, PlayStation 5, Xbox Series X|S
    配信日: 2025年7月24日
    価格: 2,350円
    プレイ時間: 4-6時間
    日本語: 対応
    Steam評価: 非常に好評(86%)

  • 猫クーリエが挑む終末配達業!最大7人協力プレイの混沌サバイバル『Delivery Pals』。荒廃した地球で宅配業は続く

    猫クーリエが挑む終末配達業!最大7人協力プレイの混沌サバイバル『Delivery Pals』。荒廃した地球で宅配業は続く

    地球は死んだ。だが、配達は続く……

    Steamで2025年7月29日にリリースされた『Delivery Pals』は、一見すると可愛らしい猫たちが主人公の配達ゲームに見える。しかし実際にプレイしてみると、その奥には荒廃した地球を舞台にした過酷なサバイバル体験が待っていた。

    本作は東欧の個人デベロッパーstre1itzia氏による初作品で、パブリッシャーはCrytivoが担当している。最大7人までの協力プレイに対応しており、現在の価格は9.99ドル(約1,200円)となっている。

    猫だって生きていかなきゃならない

    『Delivery Pals』の世界設定は想像以上にハードだ。人類が見捨てた地球には腐食性の大気が立ち込め、モンスターや異常現象が跋扈している。そんな危険な環境でも、人間の食べ物を愛する宇宙人たちは地球にやってくる。そこで活躍するのが、カスタマイズ可能な猫のクーリエたちだ。

    プレイヤーは改造された配達用電車を拠点とし、フレンドと協力して食材を調達し、エイリアンの注文に応じた料理を作って配達する。しかし、注文を間違えれば怒ったエイリアンに攻撃されるし、売上ノルマを達成できなければ会社が潰れてしまう。まさに命がけの宅配業だ。

    カオスな協力プレイが生み出す笑いと絶望

    本作の最大の魅力は、最大7人で繰り広げられる混沌とした協力プレイにある。一見単純に見える配達業務だが、実際には複雑なタスク管理が要求される。

    食材はゴミ袋やコンテナから調達し、時には鳥から卵を盗んでスクランブルエッグを作ることも。改造電車内のキッチンで料理を作り、レーダーでエイリアンの居場所を特定して配達する。この一連の作業をチーム全体で効率よく分担する必要があるのだが、7人もいればコミュニケーションエラーや作業の重複は日常茶飯事だ。

    「誰がスクランブルエッグ作ってる?」「エイリアン見つけた!でも何の注文だっけ?」「あ、電車のATMにお金入金するの忘れた!」といった具合に、プレイヤー同士のやり取りだけでも十分にエンターテイメントとして成立している。

    賛否両論の現状と今後への期待

    Steam上での評価は現在「賛否両論」(48%が肯定的)となっており、ユーザーからは「楽しいけど未完成感がある」「バグが多い」といった声が多く寄せられている。確かに、リリース直後ということもあり、AIナビゲーションの問題や翻訳エラー、コリジョンの不具合など、改善すべき点は少なくない。

    開発者のstre1itzia氏は積極的にコミュニティとのコミュニケーションを図っており、リリース後も頻繁にアップデートを配信している。直近のv.1.2.1では、AIナビゲーションの修正、翻訳エラーの修正、白いキャビネットのコリジョン改善などが行われた。

    また、ノルマシステムも改善され、以前は急激に増加していた売上倍率が段階的に減少するよう調整された。これにより「無理ゲーすぎる」という声は減少している模様だ。

    プレイヤーが創り上げていくゲーム体験

    本作のユニークな点は、プレイヤー自身がゲーム体験を創り上げていく部分にある。公式のゲームプレイループは存在するものの、7人という大人数での協力プレイでは予期せぬ出来事やハプニングが次々と発生し、それがそのまま面白さに直結する。

    配達ミスでエイリアンに追いかけられながら電車に逃げ込んだり、食材調達中にチームメイトがモンスターに襲われて救出に向かったり、ノルマ達成のプレッシャーの中でパニック状態になったり……。こうした「計画通りにいかない面白さ」こそが、本作の真の魅力と言えるだろう。

    一部のプレイヤーからは「Lethal CompanyやPhasmophobiaのような協力ホラーゲームに近い体験」との声も上がっており、ジャンルを超えた新しいマルチプレイ体験を提供している。

    成長の余地を秘めた意欲作

    現状では確かに粗削りな部分が目立つ『Delivery Pals』だが、その根底にあるゲームデザインには光るものがある。猫という親しみやすいキャラクターと終末世界というギャップ、複雑すぎず単純すぎない協力プレイの仕組み、そして予測不可能な展開を生み出すカオス性。

    価格も手頃で、フレンドと一緒に「とりあえず試してみよう」という気軽さもある。バグや未完成な部分については、開発者の対応速度を見る限り、近い将来改善されることが期待できる。

    协力プレイが好きな方、カジュアルなサバイバルゲームを探している方、そして「ちょっと変わったマルチプレイゲーム」に興味がある方には、ぜひ一度試してもらいたい作品だ。荒廃した地球で、猫クーリエとしての新たなキャリアが君を待っている。

    基本情報

    • タイトル: Delivery Pals
    • 開発: stre1itzia
    • 販売: stre1itzia, dyrachyo, Crytivo
    • 対応プラットフォーム: PC(Steam)
    • リリース日: 2025年7月29日
    • 価格: 1,200円
    • プレイ人数: 1-7人(オンライン協力プレイ)
    • 日本語対応: あり(インターフェース)

    公式リンク

    Steam ストアページ

  • 何度死んでも手が止まらない! 中毒性抜群のローグライク・メトロイドヴァニア『Dead Cells』がここまで愛される理由

    何度死んでも手が止まらない! 中毒性抜群のローグライク・メトロイドヴァニア『Dead Cells』がここまで愛される理由

    “もう一回だけ…”そう呟いて気がつくと朝になっている

    『Dead Cells』。2018年にMotion Twinから正式リリースされたこの2Dアクション・ローグライクゲームは、発売から6年経った今でも多くのプレイヤーを虜にし続けている傑作だ。筆者もその一人で、「今日はちょっとだけ」と思って始めたのが最後、気が付くと数時間が経過していることがザラにある。

    Steamでは「圧倒的に好評」の評価を獲得し、累計500万本以上のセールスを記録。各種ゲームアワードでも高い評価を受け、インディーゲーム界の金字塔とまで呼ばれるようになった本作。その魅力を一言で表すなら「完璧なゲームプレイの快感」に尽きるだろう。

    死ぬたびに強くなる、絶妙なバランスの進行システム

    『Dead Cells』最大の魅力は、死んでもプレイヤーが前進している実感を得られる巧妙な仕組みだ。

    ローグライクゲームの宿命として、死ぬとそれまでの進行が失われてしまう。しかし本作では「セル」と呼ばれる通貨を集めることで、永続的なアップグレードを購入できる。武器の設計図を持ち帰れば新たな装備がアンロックされ、次の挑戦がより楽しくなる。

    筆者が最初にプレイした時は、ボス戦で何度も死んで心が折れそうになった。しかし死ぬたびに新しい武器が手に入り、体力上限が増え、ちょっとずつだが確実に強くなっていく。この「成長実感」こそが、プレイヤーを「もう一回だけ」という無限ループに引きずり込む魔力の正体だ。

    流水のような操作感と戦闘の爽快感

    本作をプレイしていて何より感動するのが、キャラクターの操作感の素晴らしさだ。ジャンプ、ダッシュ、壁蹴り、ロープアクション…すべての動作が滑らかに繋がり、まるで水が流れるように主人公が画面を駆け回る。

    戦闘もまた素晴らしい。剣、鞭、弓、爆弾…100種類を超える武器はどれも独特の個性を持ち、組み合わせ次第で無数の戦略が生まれる。敵を空中でコンボしたり、罠を駆使して一網打尽にしたり、毎回異なるアプローチで楽しめるのが本当に気持ちいい。

    特に印象的なのが「パリィ」システム。敵の攻撃を完璧なタイミングでガードすると、反撃のチャンスが生まれる。成功した時の爽快感は格別で、まさに「プレイヤースキルが直結する」手応えを感じられる。

    毎回変わるダンジョンが生み出す飽きない面白さ

    『Dead Cells』では、毎回異なるマップレイアウトでダンジョンが生成される。同じエリアでも壁の配置や敵の種類、宝箱の場所まで変化するため、何度プレイしても新鮮な発見がある。

    さらに、複数のルートが用意されているのも素晴らしい点だ。最短ルートでボスを目指すか、じっくりと探索してアイテムを集めるか、あるいは高難易度エリアに挑戦するか…プレイヤーの好みや調子に合わせて選択できる。

    筆者は慎重派なので、最初は安全なルートばかり選んでいた。しかし慣れてくると「今日は調子がいいから挑戦してみよう」と危険なエリアに足を向けるように。そこで手に入る強力な装備は、リスクに見合った価値がちゃんと用意されている。

    美麗なピクセルアートが織りなす独特の世界観

    本作のビジュアルも特筆すべき点だ。緻密に描かれたピクセルアートは、どこか懐かしさを感じさせながらも現代的な洗練さを併せ持つ。キャラクターのアニメーションは非常になめらかで、特に主人公の動きは見ているだけでも楽しい。

    また、各エリアの雰囲気作りも秀逸だ。薄暗い監獄、毒々しい下水道、荘厳な時計塔…どのエリアも独特の美学に貫かれており、探索するだけで楽しめる。そしてBGMも素晴らしく、各エリアの雰囲気を完璧に演出している。

    進化し続けるゲーム – DLCと無料アップデート

    Motion Twinは本作を「生きているゲーム」として育て続けている。発売後も定期的に無料アップデートが配信され、新武器、新エリア、新システムが追加されている。

    有料DLCも複数リリースされており、特に「Fatal Falls」「The Queen and the Sea」では全く新しいエリアとボスが追加される。そして話題の「Return to Castlevania」DLCでは、あの名作『悪魔城ドラキュラ』とのコラボレーションが実現。リヒターやアルカードといったおなじみのキャラクターでプレイできるという、ファンにとっては夢のような内容になっている。

    なぜ『Dead Cells』は愛され続けるのか

    本作がこれほどまでに愛される理由は、ゲーム作りの基本に忠実だからだ。「プレイして楽しい」「上達する喜び」「やりこみ要素の豊富さ」…ゲームに求められる全ての要素が高いレベルで実現されている。

    難易度は確かに高い。何度も死ぬし、心が折れそうになる。しかし、それを乗り越えた時の達成感は格別だ。「昨日は勝てなかったボスを倒せた」「新しいコンボを見つけた」「今回は記録更新できた」…小さな成長の積み重ねが、プレイヤーを夢中にさせる。

    また、プレイヤーコミュニティも非常に活発で、攻略情報の共有やスピードランの動画投稿など、発売から6年経っても盛り上がりを見せている。これも本作の魅力の証拠だろう。

    まとめ:全てのアクションゲームファンに捧ぐ傑作

    『Dead Cells』は、アクションゲーム、ローグライク、メトロイドヴァニア…複数のジャンルの良いとこ取りをした奇跡の作品だ。「とりあえず1回だけ」のつもりが気がつくと朝になっている、そんな中毒性を持つゲームは滅多にない。

    Steam Deck対応により、いつでもどこでもプレイできるようになったのも嬉しいポイント。通勤中にサクッと1ランするのも良し、休日に腰を据えてじっくり攻略するのも良し。どんなプレイスタイルにも対応する懐の深さも本作の魅力の一つだ。

    アクションゲームが好きな人、やりこみ要素のあるゲームを求めている人、そして「ゲームをプレイする楽しさ」を純粋に味わいたい人…全ての人にオススメしたい傑作。それが『Dead Cells』だ。

    あなたも今夜、監獄からの脱出に挑戦してみてはいかがだろうか。ただし、時間を忘れてプレイしてしまう覚悟だけは持っておこう。


    基本情報

    タイトル: Dead Cells
    開発: Motion Twin
    販売: Motion Twin
    配信日: 2018年8月7日
    対応機種: Steam, Nintendo Switch, PlayStation 4, Xbox One, iOS, Android など多数
    定価: 2,480円(Steam)
    日本語: 対応済み
    Steam評価: 圧倒的に好評(95%)

  • 2025年最大の現象が再び炸裂!物理エンジンとセミボットで挑む協力ホラー『R.E.P.O.』がSteamを席巻中

    2025年最大の現象が再び炸裂!物理エンジンとセミボットで挑む協力ホラー『R.E.P.O.』がSteamを席巻中

    謎の知性体「タックスマン」の命令は絶対だ。

    2025年2月末のSteam早期アクセス配信開始から、わずか数週間で同時接続27万人突破、1300万本の売り上げを記録した『R.E.P.O.』。筆者も発売直後から友人たちと夜な夜な「貴重品回収作業」に勤しんでいるが、これほどまでに中毒性の高い協力ホラーゲームは久しぶりだ。

    タイトルの「R.E.P.O.」は「Retrieve, Extract, and Profit Operation(回収・抽出・利益作戦)」の略称。プレイヤーはセミボット(半機械生命体)となり、謎のAI「タックスマン」の指示のもと、滅亡した人類の遺跡から貴重品を回収する──それがこのゲームの基本設定である。

    しかし実際にプレイしてみると、そう単純な話ではない。廃墟には30種類以上の恐ろしいモンスターが徘徊しており、貴重品の回収作業は常に死と隣り合わせなのだ。

    物理エンジンが生む新感覚の恐怖体験

    『R.E.P.O.』最大の特徴は、徹底的にこだわり抜かれた物理エンジンだ。アイテムはすべて重量と物理特性を持ち、ピアノのような重い物から陶磁器のような壊れやすい物まで、それぞれ異なる取り扱いが求められる。

    移動には『Half-Life』シリーズを彷彿とさせるアンチグラビティビームを使用するのだが、これが実に厄介だ。重い物は思うように持ち上がらず、軽い物はちょっとした衝撃で飛んでいってしまう。壁に激突させれば価値が下がり、陶磁器なら一発で粉々になる。

    筆者が初めて恐竜の化石を運んでいたときのことだ。仲間が「後ろ!後ろにローブがいる!」と叫んだ瞬間、慌てて振り返った拍子に化石を壁にぶつけてしまった。価値が半分以下になった化石を見つめながら、これまでにない絶望感を味わったものである。

    30体超のモンスターが織りなすカオス

    本作に登場するモンスターは実にバラエティ豊か。完全に透明で重い息音だけが聞こえる「Hidden(隠れ者)」、プレイヤーを一瞬で殺す恐ろしい「Robe(ローブ)」、音だけで位置を特定する盲目の狙撃手「Huntsman(ハンツマン)」など、それぞれが独特の行動パターンを持つ。

    中でも印象的なのは「Shadow Child(シャドウチャイルド)」だ。子供の笑い声とともに現れるこのモンスターは、プレイヤーの視線を暗くして混乱させるのだが、見つめすぎると投げ飛ばされてしまう。初めて遭遇したときは、その不気味さに全員が声を失った。

    最恐の存在は「Trudge(トラッジ)」だろう。巨大な体躯に強力なメイスを持つこのモンスターは、一撃でプレイヤーを即死させる威力を持つ。地面を震わせながらゆっくりと近づいてくる様は、まさに絶望そのものだ。

    友情を試される協力システム

    『R.E.P.O.』は最大6人での協力プレイが可能だが、ソロプレイは非常に困難に設計されている。重いアイテムは複数人で運ぶ必要があり、モンスターに襲われた仲間を蘇生するには、その「頭部」を回収して抽出ポイントまで運ばなければならない。

    この蘇生システムが実に秀逸で、死んだ仲間を見捨てるか助けるかで友情が試される。貴重品でいっぱいの手を離して仲間の頭を拾うのか、それとも利益を優先するのか──そんな究極の選択を迫られる場面も少なくない。

    筆者の友人グループでは、「Head Retrieval Policy(頭部回収方針)」なる独自ルールまで作られた。「レジェンダリーアイテム運搬中は頭部回収を後回しにする」「Trudgeが近くにいる場合は諦める」など、なかなかシビアな内容だ。

    進化し続けるアップデート

    早期アクセス版でありながら、『R.E.P.O.』は既に高い完成度を誇る。開発元のSemiworkは週次でアップデート動画を配信しており、プレイヤーからのフィードバックを積極的に取り入れている。

    今後の予定では、プレイヤーカスタマイズ、メタ進行システム、新マップ・新モンスターの追加などが控えている。特に注目なのは「博物館マップ」で、レーザーセキュリティシステムを搭載した『ミッション:インポッシブル』風のギミックが予告されている。

    価格は現在9.99ドル(約1,200円)だが、正式版リリース時には値上げされる可能があるため、興味のある方は早めの購入をお勧めする。

    なぜ『R.E.P.O.』は成功したのか

    『Lethal Company』との比較は避けられないが、『R.E.P.O.』はより公平で親しみやすいゲームデザインを採用している。時間制限がなく、隠れる場所も豊富で、アップグレードシステムによる確実な進歩が感じられる点が評価されている。

    何より、物理エンジンによる予測不可能な出来事が、毎回新鮮な驚きを与えてくれる。重いピアノが階段を転がり落ちて仲間を直撃したり、慎重に運んでいた花瓶が突然のモンスター遭遇で粉砕されたり──そんなハプニングの数々が、プレイヤー同士の絆を深めていく。

    TwitchやTikTokでバイラル化したのも納得だ。このゲームは「見る」より「体験する」ことで真価を発揮する。友人たちと一緒に恐怖と笑いの入り混じった「回収作業」を体験してみてはいかがだろうか。

    ただし、一度始めたら抜け出すのは困難だということを、あらかじめお伝えしておく。

    基本情報

    開発元: Semiwork(スウェーデン・ウプサラ)
    パブリッシャー: Semiwork
    プラットフォーム: Steam(PC)
    リリース日: 2025年2月26日(早期アクセス)
    価格: 9.99ドル(約1,200円)※正式版時に値上げ予定
    日本語対応: 完全対応
    プレイ人数: 1-6人(協力プレイ推奨)
    早期アクセス期間: 6-12ヶ月予定
    Steam評価: 圧倒的に好評(96%)
    総レビュー数: 180,000件以上

    購入リンク:

    公式サイト・SNS:

  • 企業の強欲が生み出した究極の採掘体験!戦略とサバイバルが融合する『Drill Core』レビュー

    企業の強欲が生み出した究極の採掘体験!戦略とサバイバルが融合する『Drill Core』レビュー

    これが現代の採掘シミュレーションだ!

    筆者は長年、様々な戦略シミュレーションゲームをプレイしてきたが、最近は似たようなタイトルばかりで正直食傷気味だった。基地建設、リソース管理、タワーディフェンス……どれも見たことのある要素の組み合わせで、「またか」という印象が拭えない。

    そんな中で出会ったのが、セルビアの新進デベロッパーHungry Couch Gamesが手がけた『Drill Core』だ。tinyBuildがパブリッシングを担当し、2024年9月から早期アクセスを開始、そして2025年7月17日に待望の正式版がリリースされた。

    Steam評価84%という高い数値に惹かれてプレイしてみたところ、これが予想以上の傑作だった。単なる戦略ゲームではない。企業の強欲をテーマにした、戦略とサバイバルの完璧な融合がここにあった。

    DrillCore社員として、惑星採掘の最前線へ

    舞台は近未来。プレイヤーはDrillCore社のプラットフォーム・マネージャーとして、気候変動と戦うために(という建前で)各惑星の採掘作業を指揮することになる。公式の求人広告風の説明文が実に秀逸で、「私たちは鉱物を採掘しているだけではありません。未来を守っているのです」なんて謳っているが、実際のところは露骨な利益追求だ。

    ゲームシステムは明快で奥深い。昼間は採掘チームを指揮して貴重な資源を掘り出し、夜になると襲来するエイリアンの群れから基地を守る。この昼夜サイクルが絶妙なテンポを生み出している。

    操作するのは3種類のワーカーだ。マイナー(採掘者)が地中を掘り進み、キャリア(運搬者)が資源を運び、ガード(警備員)が危険なエリアを警備する。プレイヤーは彼らに直接命令を下すのではなく、「ここを掘れ」「ここに建物を建てろ」といった指示を出す間接的なコントロールが特徴的だ。

    そして夜が来る。地上からは昆虫型のエイリアンが群れを成して襲撃し、地下では掘削した穴から別の脅威が現れる。この時点でゲームはタワーディフェンスに変貌する。配置したタレットと撤退させたワーカーで、ドリルプラットフォームのコアを死守しなければならない。

    計画と即興、プロフィットとサバイバルの狭間で

    『Drill Core』の最大の魅力は、常に複数の要素を同時に考えなければならない戦略的な深さにある。単に効率よく資源を採掘すればいいわけではない。深く掘れば掘るほど貴重な資源が手に入るが、同時に危険も増す。夜の攻撃も激しくなる。

    限られたプラットフォームスペースに何を建設するかも悩ましい選択だ。タレットを増やして防衛を固めるか、研究施設を建てて技術向上を図るか、ワーカーの住居を増やして人員を確保するか……。建物は重ね置きもできるが、それでもスペースは有限だ。

    特に印象的だったのが、モラール向上のためのバー施設だ。これを建設すると労働者の士気が上がり、作業効率が向上する。こういった細かい要素が、単なる数値管理ではない「会社経営」としてのリアリティを演出している。

    ローグライト要素も見事に機能している。各ミッションは独立しているが、獲得した資源で永続的なアップグレードを購入できる。特に興味深いのが、ドワーフやスワームイドといった異なる種族を解放できることだ。各種族には独自の特性があり、プレイスタイルが大きく変わる。

    開発者がアップデートで追加した「目標達成型の報酬システム」も秀逸だ。「15基以上のタレットを設置してクリア」といった条件を満たすと、新しい建物や技術が解放される。これがプレイヤーに新たな戦略を模索させる動機となっている。

    アクセシブルでありながら奥深い、理想的なバランス

    『Drill Core』の素晴らしい点は、戦略ゲーム初心者でも楽しめるアクセシビリティを保ちながら、上級者も満足できる戦略的深度を両立していることだ。UIは直感的で読みやすく、Steam Deckでも快適にプレイできる。

    音響面も特筆に値する。Lo-fi風のBGMが作業に集中させてくれる一方、夜になると緊張感を高める音楽に切り替わる。戦闘音も明瞭で、画面外で何が起こっているかもすぐに把握できる。

    ピクセルアートも美しく、レトロフューチャーな世界観を見事に表現している。昼夜の視覚的変化も効果的で、夜の襲撃時は本当に緊張感が高まる。

    もちろん完璧ではない。一部のプレイヤーからは「ワーカーのAIがもう少し賢ければ」「難易度の上昇がやや急激」といった指摘もある。しかし、これらは今後のアップデートで改善される可能性が高く、現時点でも十分に楽しめるレベルだ。

    実際、筆者は「もう一回だけ」と言いながら気がつくと数時間プレイしていることが何度もあった。これこそローグライト系ゲームの理想的な中毒性だろう。

    インディーゲーム界の新たな傑作

    『Drill Core』は、複数のジャンルを見事に融合させた現代的な戦略ゲームの傑作だ。企業の強欲というテーマを軸に、戦略、管理、サバイバル、ローグライトの要素を絶妙にブレンドしている。

    Hungry Couch Gamesは『Black Skylands』でも話題になったスタジオだが、本作でその実力を確実に証明した。tinyBuildのパブリッシング手腕も素晴らしく、早期アクセスから正式版まで丁寧に作り上げられた完成度の高さが光る。

    2000円という価格も魅力的だ。これだけの内容でこの価格は、コストパフォーマンス抜群と言えるだろう。戦略ゲーム好きはもちろん、シミュレーション系に興味のある人なら誰でも楽しめる傑作に仕上がっている。

    企業の論理と個人の良心、効率と安全性、計画と即興──現代社会の様々な矛盾を巧みに織り込んだ『Drill Core』は、間違いなく2025年のインディーゲーム界における重要作の一つだろう。

    基本情報

    ゲーム名: Drill Core
    開発者: Hungry Couch Games
    パブリッシャー: tinyBuild
    配信日: 2025年7月17日
    定価: 2000円(Steam)
    日本語:
    対応プラットフォーム: Steam (PC)
    Steam評価: 非常に好評 (84%)
    Steam Deck: 対応済み

    公式リンク:

  • 時間が足りない!ブラジル史上最も暗い虐殺事件を題材にした傑作、 7分間で地獄を駆け抜ける”ExileLike”ローグARPG『Hell Clock』

    時間が足りない!ブラジル史上最も暗い虐殺事件を題材にした傑作、 7分間で地獄を駆け抜ける”ExileLike”ローグARPG『Hell Clock』

    Path of Exileライクなビルド構築×時間制限ローグライク=究極のアドレナリン体験

    筆者は昔から事あるごとに、

    「もっとも好きなゲームジャンルは、圧倒的にハック&スラッシュ!!!」

    と公言してきた人間だ。だからこそ、2025年7月22日にRogue SnailがSteamで配信開始した『Hell Clock』には、発売前から相当な期待を寄せていた。

    ブラジルの歴史上最も悲劇的な事件の一つ「カヌードス戦争(1896年)」を題材に、25,000人が虐殺されたその史実をダークファンタジーとして昇華させた本作。それだけでも十分にユニークだが、注目すべきはその革新的なゲームシステムにある。

    7分間の時間制限付きローグライクARPG──この一行だけで、どれだけクレイジーな体験が待っているか想像がつくだろうか?

    開発者自ら「人生を支配しない」ことを宣言したゲーム設計

    本作を手がけたRogue Snailは、これまでカラフルで可愛らしい作品を制作してきたブラジルのインディーデベロッパー。しかし『Hell Clock』では、自国の歴史と向き合う姿勢を貫き、全く異なるトーンの作品に挑戦している。

    開発チームが目指したのは「生活の一部になるゲーム」ではなく、むしろその逆。Rock Paper Shotgunのレビューが秀逸に表現している通り、本作は「人生を支配したがらない」ゲームなのだ。

    1回のランが7分で終わる設計は、まさにその哲学の体現だ。ボス戦や特定のイベント中は時間が停止するものの、基本的には常にタイマーが刻々と減り続ける。この緊張感は、他のローグライクでは味わえない独特のアドレナリン体験を生み出している。

    「リラックスモード」でタイマーを無効化することも可能だが、それでは本作の真の魅力を味わい損ねることになるだろう。時間という絶対的制約があるからこそ、戦利品を求めて深部へ潜るリスクと、確実に脱出するための判断が重要になる。

    ブラジル史上最悪の虐殺を、なぜゲームで描くのか

    19世紀末のブラジル。共和制に移行したばかりの新政府に対し、宗教指導者アントニオ・コンセリェイロ(作中では「助言者」)が率いるカヌードス共同体が抵抗を続けていた。この対立が最終的に政府軍による大規模な攻撃に発展し、25,000人もの住民が虐殺された──これが「カヌードス戦争」の史実だ。

    プレイヤーは戦士パジェウとなり、師である助言者の魂を救うために地獄と化したカヌードスに何度も降り立つ。死ぬたびに時間が歪み、パジェウの力は増していく。そして師の首を奪い、その魂を閉じ込めた闇の軍勢との最終決戦に挑むのだ。

    ブラジルポルトガル語の音声で語られる物語は、英語版よりも遥かに感情的で訴えかけるものがある。開発者たちの「自分たちの歴史を正しく伝えたい」という想いが、プレイヤーの心に直接響く。これは単なるゲームではなく、忘れ去られた人々への鎮魂歌なのだ。

    Path of Exileを超える? 圧倒的なビルド構築の自由度

    本作の開発者は自ら「Exile-Like」と称している通り、『Path of Exile』からの影響を隠していない。しかし、実際にプレイしてみると、その進化は驚くべきものだった。

    膨大なスキルツリーでは、基本的なステータス強化から、時間延長、フロアスキップといったゲーム進行に直結する能力まで習得可能。聖遺物(Relics)システムでは、テトリスのような限定スペースに様々な効果を持つアイテムを配置し、それらの組み合わせでシナジーを生み出していく。

    筆者が特に気に入ったビルドは「召喚特化構成」だ。単体では弱い召喚スキルに、「アクティブ召喚1体につき呪文ダメージ増加」の聖遺物と、「別の呪文使用時に追加召喚を生成」する聖遺物を組み合わせることで、画面を埋め尽くす召喚軍団を展開できる。

    このビルド構築の奥深さは『Path of Exile』に匹敵、あるいはそれを超えるかもしれない。しかも7分という制限時間があることで、理論値追求だけでなく、実戦での判断力も同時に問われる設計になっている。

    プレイヤーファーストの開発姿勢が光る追加モード

    本作の素晴らしい点の一つが、開発チームの柔軟な対応だ。リリース後わずか数日で、プレイヤーからのフィードバックを基に「Vengeance Mode(復讐モード)」が実装された。

    このモードでは、失敗するたびに与ダメージが増加し、被ダメージが減少する。ジャンル初心者や、ビルド構築よりも戦闘を楽しみたいプレイヤーのための配慮だ。既存の「リラックスモード」(時間制限無し)と合わせ、様々なプレイスタイルに対応している。

    開発者の「これはあなたのゲームです」というメッセージが印象的だ。プレイヤーの要望に真摯に耳を傾け、ゲームをより良くしていこうとする姿勢は、小規模インディーチームならではの魅力と言えるだろう。

    Steam Deckでも楽しめるが、最適化はこれから

    Steam Deckでの動作も確認されているが、現時点では「Playable(プレイ可能)」評価に留まっている。平均30fps前後での動作となり、激しい戦闘シーンでは20fps台まで落ち込むことも。

    フォントサイズの小ささも課題で、携帯モードでのテキスト視認性に問題がある。ただし、開発チームは「Steam Deck Verified」取得に向けて最適化を進めており、近いうちに改善される見込みだ。

    バッテリー持続時間は約4時間と、このタイプのゲームとしては標準的。7分という短いセッション時間を考えれば、外出先でのプレイにも十分対応できるだろう。これからの開発陣の対応にも期待が高まる。

    基本情報

    タイトル: Hell Clock
    ジャンル: ローグライクアクションRPG(Exile-Like)
    開発元: Rogue Snail
    パブリッシャー: Mad Mushroom
    プラットフォーム: PC(Steam)
    価格: 2,300円
    プレイ人数: 1人
    日本語対応: 完全対応(UI・テキスト)
    リリース日: 2025年7月22日

    主な特徴:

    • 7分間の時間制限システム
    • 3章構成キャンペーン(約42時間)
    • エンドゲーム「Ascension」モード搭載
    • 膨大なスキルツリー・聖遺物システム
    • リラックスモード・復讐モード対応
    • ブラジルポルトガル語・英語音声選択可能
    • Steam Deck対応(要最適化)

    Steam: https://store.steampowered.com/app/1782460/Hell_Clock/
    公式X: @HellClockGame

  • 1万時間プレイしても飽きない!? MOBA×バトロワ×ヒーローシューターが融合した革新的基本無料ゲーム『SUPERVIVE』に日本語ボイス実装、豪華声優陣で没入感MAX

    1万時間プレイしても飽きない!? MOBA×バトロワ×ヒーローシューターが融合した革新的基本無料ゲーム『SUPERVIVE』に日本語ボイス実装、豪華声優陣で没入感MAX

    League of Legends、Overwatch、VALORANT元開発陣が本気で作った”ジャンル破壊”ゲームがついに完成形へ

    2025年7月に正式リリースされた基本無料のオンライン対戦ゲーム『SUPERVIVE』。開発元のTheorycraft Gamesは、『League of Legends』『Overwatch』『VALORANT』といった世界的ヒット作の元開発陣が集結したドリームチーム。そして彼らが生み出したのは、これまでになかった”3つのジャンル融合”という野心的な挑戦だった。

    MOBAとバトルロイヤル、そしてヒーローシューター──この組み合わせを聞いた時、多くの人は「複雑すぎるのでは?」と感じるかもしれない。実際、筆者も最初はそう思った。しかし、実際にプレイしてみると……これが予想を遥かに超える完成度だったのである。

    豪華声優陣による日本語ボイスで一気に親しみやすく!

    本作の日本展開で特筆すべきは、2025年4月に実装された完全日本語対応だ。単なるテキスト翻訳にとどまらず、全19体のハンターと全ゲーム内アナウンスに日本語ボイスが実装されている。

    起用されたのは豊口めぐみ、井上和彦、竹内順子、安元洋貴といった超豪華声優陣。『NIKKE』や各種アニメで活躍する実力派ばかりで、キャラクターへの没入感は段違いだ。特に戦闘中のスキル発動時のボイスは爽快感を大幅に押し上げており、「日本のプレイヤーのことを本気で考えてくれている」という開発側の熱意が伝わってくる。

    ネクソンが日本でのパブリッシングを担当していることもあり、ローカライズの品質は非常に高い。UIも完全に日本語化されており、海外ゲーム特有の”翻訳の違和感”は皆無だ。

    3つのジャンルが生み出す”今までにない”ゲーム体験

    『SUPERVIVE』の最大の魅力は、なんといってもその独創的なゲームプレイだ。

    MOBA要素では、19体の個性豊かなハンターから1体を選択。メカスーツを着た海賊、火炎放射器を操るキツネ、稲妻を駆使するアンダーグラウンド・スター、そして孫悟空など、それぞれがパッシブ+4つのアクティブスキルと専用武器を持つ。チーム内での重複選択は不可能なため、役割分担と戦略性が重要になる。

    バトルロイヤル要素では、最大40人がマップに降り立ち、トリオ(3人チーム)で最後まで生き残ることを目指す。ただし、従来のバトロワと決定的に違うのは、ここに空中戦システムが加わることだ。

    ジャンプとグライダー滑空を駆使した3次元的な移動は、まさに革新的。高所からの奇襲、空中での追撃戦、そして地上と空中を使い分けた立体的な戦術……これまでのバトロワにはなかった”Z軸”の概念が、戦略の幅を無限に広げている。

    ヒーローシューター要素では、トップダウン視点でありながら、マウスカーソルによる精密なエイミングが求められる。各ハンターの武器やスキルは派手で爽快感があり、当たった時の手応えは病みつきになるレベルだ。

    Steam評価87%の高評価! でも1.0で大きな変化が…

    早期アクセス時代の『SUPERVIVE』は、Steam評価で18,954件中87%が好評という圧倒的な支持を集めていた。プレイヤーたちが口を揃えて語ったのは「面白い要素だけを抜き出して組み合わせた」完成度の高さだった。

    しかし、2025年7月の正式リリース(バージョン1.0)では大幅なシステム変更が実施された。新しいArmoryシステム、TTK(Time to Kill)の調整、メタプログレッション要素の追加など、ゲームの根幹に関わる部分が刷新されている。

    この変更により、最近の評価は賛否両論(55%好評)に転じており、コミュニティでは活発な議論が続いている。「以前の方が良かった」という声もあれば、「長期的にはこの方向性は正しい」という意見もあり、まさに過渡期の状況だ。

    1万時間プレイしても飽きない設計思想

    開発チームが掲げる目標は「1万時間プレイしても飽きないゲーム」。これは単なる大言壮語ではない。

    19体のハンターは今後も継続的に追加予定で、既に悟空やエヴァ、カーバインといった新ハンターが実装されている。それぞれが独自の戦闘スタイルを持ち、ビルドの組み合わせは文字通り無限大だ。

    また、課金によるゲームバランスへの影響は完全に排除されている。スキンやコスメティック要素での収益化に留めることで、「公平な勝負」を徹底的に追求している点も評価が高い。

    トリオバトルロイヤルのほか、4vs4のアリーナモードも搭載。短時間で決着がつくアリーナは「ちょっとだけプレイしたい」時にも最適で、プレイスタイルを選ばない設計になっている。

    プロシーンも視野に入れたeスポーツ対応

    『SUPERVIVE』は競技シーンでの展開も視野に入れて設計されている。ランク戦はもちろん、カスタムロビー機能により大会運営も可能だ。

    League of Legends、Overwatch、VALORANTの元開発陣ならではの”eスポーツ適性”への理解は深く、観戦時の分かりやすさや戦術の奥深さは申し分ない。Twitchでの配信人気も高く、既に多くのストリーマーが注目している。

    現在の同接ピークは約8万人を記録しており、正式リリース直後としては上々のスタートを切っている。今後のアップデートやプロシーンの展開次第では、さらなる飛躍も期待できるだろう。

    基本情報

    タイトル: SUPERVIVE
    ジャンル: MOBA×バトルロイヤル×ヒーローシューター
    開発元: Theorycraft Games
    パブリッシャー: Theorycraft Games / NetEase Games(海外)/ ネクソン(日本・韓国)
    プラットフォーム: PC(Steam)
    価格: 基本プレイ無料
    プレイ人数: 1〜40人(モードによる)
    日本語対応: 完全対応(UI・ボイス含む)
    リリース日: 2025年7月23日(正式版)

    主な機能:

    • トリオバトルロイヤル(3人チーム)
    • 4vs4アリーナモード
    • ランク戦システム
    • カスタムロビー
    • 19体以上のユニークハンター
    • 空中戦システム(ジャンプ・グライダー)
    • 完全日本語ボイス(豪華声優陣)

    Steam: https://store.steampowered.com/app/1283700/SUPERVIVE/
    公式サイト: https://www.playsupervive.com/ja-jp
    公式X: @SUPERVIVE_JP

  • 完璧な計画が一瞬で崩れる緊張感!協力必須のタクティカルシューター『Phantom Squad | 最後の強襲』で究極のチームワークを体験せよ

    完璧な計画が一瞬で崩れる緊張感!協力必須のタクティカルシューター『Phantom Squad | 最後の強襲』で究極のチームワークを体験せよ

    2025年7月18日、Ctrl FreakとSuper Rare Originalsが手掛けるタクティカルシューター『Phantom Squad | 最後の強襲』がSteamにてリリースされた。現在30%オフの特別価格で販売中の本作は、1-4人でプレイできる俯瞰視点の協力型シューターで、綿密な戦術計画と瞬時の判断力が勝敗を分ける、まさに「チームワークが全て」のゲームだ。

    VICEが「数年で最も緊張感のある楽しさ」と高く評価し、Finger Gunsが「友達を誘ってジョン・ウィックのような突入&制圧シーンを体験せよ」と推奨する本作。その魅力はHotline Miamiの高速戦闘とReady or Notの戦術性を見事に融合させた点にある。

    しかし、私が一つ言えることは、このゲームの真の楽しさはソロプレイよりも協力プレイで発揮されるということだ。

    A.C.E.システムが生み出す完璧な戦術計画

    『Phantom Squad』最大の特徴は、独自の「A.C.E.(Assault Coordination Engine)」システムだ。各ミッション開始前の計画フェーズでは、プレイヤーはマップ上に敵の位置をマーキングし、侵入ルートを描画し、ブリーチポイントを設定できる。

    この戦術計画システムは単なるギミックではない。本作の過酷な難易度を生き抜くためには必須のツールなのだ。ボイスチャットでチームメイトと連携しながら、綿密に練られた作戦を立案する時間は、まるでSEAL Team Sixの作戦会議に参加しているかのような没入感を提供してくれる。

    計画が完璧に実行されたときの爽快感は格別だが、もちろん現実はそう甘くない。「完璧な計画を立てても、一瞬で全てが崩れる」——これこそが『Phantom Squad』の醍醐味なのだ。

    一撃必殺の緊張感とフレンドリーファイアの恐怖

    本作の戦闘は容赦がない。敵も味方も数発の被弾で倒れてしまう極めてシビアなバランスで、さらにフレンドリーファイア(味方撃ち)が常時オンになっている。つまり、一瞬の判断ミスや連携の乱れが即座にチーム全体の壊滅に繋がるのだ。

    ドアを蹴破った瞬間に待ち受ける重装兵、複数のテロリストが潜む部屋への同時突入、人質を巻き込まずに敵を制圧する必要がある場面——どのシチュエーションも手に汗握る緊張感で満ちている。

    20種類以上のガジェットが用意されており、偵察装置、心拍センサー、ナイトビジョン、フラッシュバン、ドアカメラなど、状況に応じた装備選択が勝敗を左ける。13種類の武器から最適な組み合わせを選び、チーム全体で役割分担を決めることで、初めて困難なミッションをクリアできるのだ。

    多彩なミッションで試される戦術センス

    本作には11のミッションが用意されており、人質救出、要人暗殺、基地潜入、爆弾解除など多様な目的が設定されている。舞台も市街地のビルからジャングルの拠点、北極の研究所まで多岐にわたり、それぞれ異なる戦術アプローチが求められる。

    特に注目すべきは、各ミッションでステルスか直接戦闘かを選択できる点だ。静かに敵を無力化しながら目標に近づくか、それとも圧倒的な火力で押し切るか——チームの得意分野や装備構成に応じて、柔軟に戦術を変更できる自由度の高さが魅力的だ。

    動的マップとランダム要素により、同じミッションでも毎回異なる体験が味わえるため、リプレイ価値も非常に高い。

    協力プレイ前提の設計思想

    『Phantom Squad』について語る上で避けて通れないのが、協力プレイを前提とした設計思想だ。レビューでも指摘されているように、ソロプレイでは本作の真の魅力を体験することは困難である。

    マッチメイキング機能が搭載されていないため、フレンドとの協力プレイやDiscordコミュニティでの相手探しが必要となる。これは一見デメリットのように思えるが、逆に言えば密なコミュニケーションを前提とした、より深いチームワーク体験が可能ということでもある。

    4人で完璧に連携した突入作戦が成功したときの達成感、仲間を蘇生させるために危険を冒すスリル、作戦の破綻から立て直しまでのドラマ——これらはソロでは絶対に味わえない、協力プレイならではの魅力だ。

    フランス発インディーの野心作

    開発者のJérôme(ジェローム)氏は15年のソフトウェア開発経験と10年のゲーム開発経験を持つフランスのインディー開発者だ。Rainbow Sixシリーズで味わった戦術スリルを現代風にアレンジし、「シリアスすぎない」高速アクションとして昇華させたのが本作である。

    DoorkickersやReady or Not、Rainbow Six Siege、Hotline Miaなど、数々の名作からインスピレーションを受けながらも、俯瞰視点という独自のアプローチで新たな戦術シューター体験を生み出している。

    現在Steam評価は76%の「やや好評」を獲得しており、デモ版に至っては94%という高評価を記録。VICEの「Highly Recommended」判定やFinger Gunsの4/5点など、メディアからの評価も上々だ。

    課題と今後への期待

    本作にも改善点は存在する。最も大きな問題は、シングルプレイヤーモードでもポーズができない仕様だ。また、協力プレイが前提でありながらAI味方が実装されていない点や、マッチメイキング機能の欠如も、新規プレイヤーには高いハードルとなっている。

    難易度の調整についても賛否が分かれており、「過酷すぎる」という声がある一方で、「このシビアさこそが魅力」という意見もある。バランス問題や難易度スパイクについては、今後のアップデートでの改善に期待したい。

    とはいえ、これらの課題を差し引いても、本作が提供する戦術シューター体験の質の高さは特筆に値する。Steam Deck対応やパフォーマンスの良好さなど、技術面での完成度も高い。

    協力プレイの未来を示す意欲作

    『Phantom Squad | 最後の強襲』は、現在のゲーム業界において貴重な存在だ。多くのゲームがソロプレイでも楽しめるよう設計される中、本作は協力プレイに特化することで、他では味わえない深いチームワーク体験を実現している。

    確かにフレンドが必要で、コミュニティへの参加が前提となるため、万人向けとは言えない。しかし、仲間と一緒に緻密な作戦を立て、それを実行し、時には失敗から学び、最終的に完璧な連携を築き上げる——この過程で得られる達成感は、他のどんなゲームでも味わえないものだ。

    約10ドルという手頃な価格設定も魅力的で、現在の30%オフセールを利用すれば、さらにお得に購入できる。デモ版も無料で公開されているため、まずはそちらで戦術シューターの魅力を体験してみることをお勧めする。

    戦術を愛し、チームワークを重視し、緊張感あふれる戦闘を求める全てのプレイヤーに、『Phantom Squad | 最後の強襲』を強く推奨したい。完璧な計画が一瞬で崩れる恐怖と、仲間との連携で困難を乗り越える喜びが、あなたを待っている。


    基本情報

    タイトル: Phantom Squad | 最後の強襲
    開発: Ctrl Freak
    販売: Super Rare Originals
    配信日: 2025年7月18日
    言語: 日本語対応予定
    価格: 1,600円(Steam・現在30%オフで1,120円)
    ジャンル: タクティカルシューター、協力型アクション
    プラットフォーム: Steam(PC)
    プレイ人数: 1-4人(協力プレイ推奨)

    Steam ストアページ: https://store.steampowered.com/app/2841770/_/
    無料デモ版: あり(Steam)