カテゴリー: ローグライク

  • 悪名高きコンビが作った血みどろホテル『HOTEL BARCELONA』。SUDA51×SWERYの夢の共演は、期待通りジャンクでカオスだった

    悪名高きコンビが作った血みどろホテル『HOTEL BARCELONA』。SUDA51×SWERYの夢の共演は、期待通りジャンクでカオスだった

    まさかこの2人がタッグを組むとは……!

    Steamのストアページで初めて見たときは、その開発者の名前に驚いた。SUDA51とSWERY──この2つの名前が並んでいるのを見た瞬間、筆者の頭には「面白そう!」よりも「大丈夫なの?」という不安の方が強かった。

    カルトクラシック『デッドリープレモニション』で知られるSWERYと、『ノーモア★ヒーローズ』シリーズで一世を風靡したSUDA51。どちらも独特すぎるセンスで熱狂的なファンを持つ一方、「完成度よりもアイデアと勢いで押し切る」タイプの開発者として知られている。そんな2人がコラボして作ったローグライク・アクション『HOTEL BARCELONA』は、果たしてどんな仕上がりなのか……?

    そんな疑問と期待を胸に、筆者は呪われたホテルの扉を叩くことにした。

    設定だけで既にヤバい匂いが……

    『HOTEL BARCELONA』の舞台は、ペンシルベニア州とウェストバージニア州の州境にある謎のホテル。プレイヤーは連邦保安官のジャスティン・ベルンシュタインとなって、このホテルに巣食う連続殺人犯たちを殲滅する……のだが、話はそう単純ではない。

    ジャスティンの心の中には、もう1人の人格「Dr.カーニバル」という狂気の殺人鬼が宿っているのだ。復讐に燃える正義の保安官と、血に飢えた狂人──相反する2つの人格が1つの身体を共有しながら戦うという、まさにSUDA51とSWERY的な設定である。

    しかも舞台となるホテルは、『シャイニング』のオーバールックホテルを思わせる不気味な雰囲気。バーテンダーはもはやロイド・ザ・バーテンダーの親戚としか思えない見た目で、館内の各エリアは80年代ホラー映画の様々なサブジャンルをオマージュしている。「お前ら絶対ホラー映画好きだろ」と言わんばかりの露骨な映画愛が炸裂しまくっている。

    2.5Dアクションは想像以上にジャンク

    いざプレイしてみると、ゲーム性は2.5D見下ろし型のローグライクアクション。各ステージは複数の部屋で構成されており、扉を選んで進みながら最終的にボスを倒すというシンプルな構成だ。

    が、操作してみて即座に感じたのは、「あ、これは例のアレだ」という既視感。SUDA51とSWERYのゲームではおなじみの、「アイデアは最高だけど操作感がちょっと……」というアレである。

    ジャスティンの動きは全体的にもっさりしており、攻撃のタイミングも独特。コンボの入力受付がやけにシビアで、ちょっとでもタイミングがずれると入力を食われてしまう。「ローグライクは軽快さが命」という常識を真正面から無視したかのような重厚感(?)に、最初は戸惑いを隠せなかった。

    しかし、これはバグではない。仕様である。

    実際、筆者も最初の数時間は「なんだこの操作性……」とイライラしていたのだが、不思議なことに慣れてくると妙にクセになってくる。スキルツリーで移動速度やコンボ性能を上げていけば、徐々に快適になっていくのだ。

    特に面白いのが「スラッシャー・ファントム」システム。死ぬたびに過去の自分の「幻影」が生まれ、次の周回では最大4体まで一緒に戦ってくれるのだ。この幻影は前回の動きを完全にトレースするため、戦略的に動けばボス戦で強力な支援になる。逆に適当に動いていると、幻影も適当に動いて全然役に立たない。

    血みどろゲージが戦況を左右

    もう1つユニークなのが「血飛沫ゲージ」システム。敵を倒すたびにジャスティンの身体に血が付着し、ゲージが溜まっていく。満タンになると「カーニバル・アウェイクニング」という必殺技が発動できるようになり、画面内の敵を一掃できる。

    この必殺技発動時の演出が、またいかにもSUDA51らしい派手でバイオレンスなものになっている。ジャスティンの中に眠るDr.カーニバルが覚醒し、一時的に制御不能の殺戮マシーンと化すのだ。演出も相まって、プレイしていて「うわ、やべぇモノが目覚めた……」という背徳感を味わえる。

    ただし、このシステムにも癖がある。血飛沫ゲージは死んでもリセットされないのだが、次の周回で同じ必殺技を使うタイミングがなかなか合わないのだ。「前回この場所で使ったから、今回も……」と思っても、敵の配置が微妙に変わっているため、結局温存したまま死んでしまうことがしばしば。

    協力プレイで狂気は倍増する

    『HOTEL BARCELONA』には最大3人までの協力プレイモードも用意されている。友達と一緒にホテルの悪夢を体験できるのは良いのだが……正直、ソロでも十分カオスなこのゲームを複数人でプレイすると、もはや何が起こっているのかわからなくなる。

    画面内にスラッシャー・ファントムが大量発生し、血飛沫が飛び交い、プレイヤー同士で連携しようにも操作性の問題で思うように動けない。結果として生まれるのは、「計画された混沌」ではなく「偶然の混沌」である。でも、それがまた妙に楽しい。

    PvPモードでは他のプレイヤーのゲームに「侵入」して邪魔することもできる。侵入者を倒せば「ブラッディ・マーシャル・バッジ」という称号がもらえるのだが、そもそも通常プレイでも死にまくるゲームなのに、人間のプレイヤーに襲われたらもう手がつけられない。

    ストーリーは薄味だが、キャラは濃い

    正直に言うと、ストーリー面では物足りなさを感じる。SWERYの代名詞とも言える濃密なキャラクター描写や、SUDA51お得意の映画的な演出は、本作では控えめだ。

    カットシーンも必要最小限で、ジャスティンとDr.カーニバルの内なる対話も思っていたより少ない。ローグライクという性質上、繰り返しプレイが前提なので、毎回長いストーリーシーンがあると邪魔になるからだろうが、この2人の才能をもう少し活かしてほしかったというのが本音だ。

    ただし、ホテルの住人たちは相変わらず個性的。クローゼットに住む怪物のティムや、耳をコレクションしているバーテンダーなど、短い登場シーンながらも印象に残るキャラクターが多い。特にティムとの会話は、SWERYらしいシュールなユーモアが炸裂していて思わずニヤリとしてしまう。

    それでも、これは「らしい」作品だ

    『HOTEL BARCELONA』は決して完璧なゲームではない。操作性は癖が強く、フレームレートの問題もある。ストーリーは期待していたほど深くなく、全体的にB級感が漂っている。

    しかし、だからこそ「SUDA51とSWERYらしい」作品になっているとも言える。完成度よりもアイデアと勢いで突っ走る姿勢、ジャンルの境界線を平気で踏み越える大胆さ、そして何より「他では絶対に体験できない」独特の世界観──これらはまさに2人の真骨頂だ。

    プレイしていて「なんじゃこりゃ」と思う場面が山ほどあるが、同時に「こんなゲーム他にないよな……」とも思う。良くも悪くも、唯一無二の体験を提供してくれる作品だ。

    6-7時間で完走できるが、繰り返しが前提

    本作は普通にプレイすれば6-7時間程度でクリアできる。ローグライクとしてはボリューム不足に感じるかもしれないが、スラッシャー・ファントムシステムを活用した戦略的なプレイや、様々なビルド構成の実験など、繰り返しプレイすることで真価を発揮するデザインになっている。

    価格も約4,000円と手頃で、現在Steamでは20%オフのセールも実施中だ。SUDA51やSWERYの過去作が好きな人、B級ホラーやカルト映画が好きな人、そして何より「変なゲーム」を求めている人には、ぜひ一度体験してほしい。

    完璧を求める人には勧められないが、「ジャンクでカオスで、それでいて愛らしい」ゲームを求めているなら、このホテルの扉を叩いてみる価値は十分にある。

    チェックアウトはいつでもできるが、きっとまた戻ってきたくなるはずだ。

    基本情報

    タイトル: HOTEL BARCELONA
    開発: White Owls Inc.
    パブリッシャー: Cult Games
    プラットフォーム: Steam (PC), PlayStation 5, Xbox Series X/S
    リリース日: 2025年9月26日
    プレイ人数: 1-3人 (協力プレイ), 1-4人 (PvP)
    プレイ時間: 6-7時間 (メインストーリー)
    難易度: 初心者~上級者 (難易度設定あり)
    Steam評価: やや好評 (83%)
    価格: 3,990円 (Steam) ※セール時20%オフ
    日本語: 対応 (字幕・UI)

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  • 前作から戦士→魔女へ大変身!神話級の続編『Hades II』が見せる完璧な進化とは?

    前作から戦士→魔女へ大変身!神話級の続編『Hades II』が見せる完璧な進化とは?

    これぞ「続編の理想形」だ!!

    前作『Hades』で世界中を魅了したSupergiant Gamesが、遂に初の続編を投下。しかも、「続編はこう作るべき」という教科書のような完成度で登場したのが本作だ。Steam評価97%という圧倒的な数字が、その品質の高さを物語っている。

    主人公交代で生まれた新鮮味

    前作の主人公ザグレウスから、今度は妹のメリノエが主人公に。この主人公交代が、シリーズに絶妙な新鮮さをもたらしている。

    ザグレウスが「戦士」タイプの肉弾戦キャラだったのに対し、メリノエは「魔女」として黒魔術を駆使する。といってもアクションの爽快感は前作から継承しており、むしろ戦略性が大幅にアップしているのが嬉しい誤算だ。

    新システムの「魔陣」がその象徴で、設置型の足止め攻撃により敵の動きを制御できる。前作の「突っ込んで叩く」スタイルから、「罠を張って制圧する」戦術的なプレイが可能になった。このシステム変更により、前作経験者でも新鮮な気持ちでプレイできる。

    さらに「Ω技」というチャージ攻撃システムが追加され、マナを消費して強力な技を放てるように。通常攻撃、特殊攻撃、魔陣、Ω技の4つを使い分ける戦闘は、前作以上に戦略的で中毒性が高い。

    冥界奪還という逆転の発想

    前作は「冥界からの脱出」がテーマだったが、今作は「冥界の奪還」という正反対の設定。時の巨神クロノスに乗っ取られた冥界を取り戻すため、メリノエが立ち上がるのだ。

    この設定変更が絶妙で、前作をプレイした人ほど「あのハデス一家が囚われた!?」という衝撃を味わえる。使命感を背負ったメリノエの真面目な性格も、反抗期全開だったザグレウスとは対照的で、同じ世界でありながら全く異なる物語体験を楽しめる。

    ストーリーは前作よりもシリアスだが、決して重すぎない絶妙なバランス。オリュンポスの神々も健在で、アポロやアフロディーテといった新たな神々も参戦している。彼らから受け取る「功徳(Boons)」システムも健在で、毎回異なるビルドを試すことができる。

    6種類の武器が織りなす無限の可能性

    武器は杖、姉妹刃、斧、松明など6種類が用意されており、それぞれが前作の武器の良いところを継承しつつ進化している。特に初期武器の「杖」は、近距離・遠距離両方に対応できる万能武器として設計されており、魔女らしい戦い方を堪能できる。

    各武器には複数の「アスペクト」(強化形態)が存在し、同じ武器でも全く異なるプレイフィールを楽しめる。前作同様、武器やアスペクト、功徳の組み合わせで数百通りのビルドが可能で、リプレイ性は無限大だ。

    Steam Deckでの快適プレイも魅力

    Steam Deck Verifiedにも対応しており、携帯機でのローグライクプレイが最高に気持ちいい。通勤や休憩時間にサクッと1ラン楽しめる手軽さも、本作の大きな魅力のひとつだ。

    前作ファンも新規プレイヤーも大満足

    前作をプレイした人は懐かしのキャラクターとの再会を、新規プレイヤーは最高品質のローグライクアクションを楽しめる。どちらの立場でも120%満足できる、まさに理想的な続編だ。

    騙されたと思って、遊んでみてほしい!!ローグライク好きなら絶対にハマる、2025年を代表する傑作がここにある。

    基本情報

    開発・販売: Supergiant Games
    プラットフォーム: Steam, Nintendo Switch
    リリース日: 2025年9月25日(正式版)
    アーリーアクセス開始: 2024年5月6日
    価格: 3,400円
    日本語: 対応済み
    プレイ時間: 20-100時間以上
    Steam評価: 圧倒的に好評 (97%)

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  • 悪魔のスロット地獄で借金返済!『CloverPit』は運と戦略が織りなすローグライトの悪夢

    悪魔のスロット地獄で借金返済!『CloverPit』は運と戦略が織りなすローグライトの悪夢

    まさかスロットマシンでこんなに手に汗握るとは……

    Steamのストアページを眺めていたとき、ひとつのゲームに目が釘付けになった。『CloverPit』……そのタイトルからは想像できない、実に禍々しいゲーム画面。スロットマシンと錆びついたATM、そして床には不穏な金網。パッと見ただけで「これはヤバそう」という直感が働いた。

    しかし、Steam評価96%という驚異の数字に後押しされ、恐る恐るプレイしてみることに。まさかこの判断が、筆者を借金地獄の虜にするとは、このとき夢にも思っていなかった。

    狭い独房で始まる悪夢のギャンブル地獄

    ゲームが始まると、プレイヤーは薄暗い独房に閉じ込められている。目の前にはスロットマシン、隣にはATM、そして足元には今にも開きそうな金網の床。状況説明もそこそこに、冷たい機械音声が告げる。

    「借金を返済しろ。さもなくば……」

    足元の金網の下には深い穴が見えている。そう、借金返済に失敗すれば文字通り「破滅」が待っているのだ。まるでSAWシリーズのような死のゲームが、スロットマシンで展開される。これは確実に『Buckshot Roulette』のDNAを受け継いでいる。

    最初の借金額は数百コイン程度。「なんだ、簡単そうじゃん」と甘く見ていた筆者だったが、いざスロットを回してみると……まぁ、当たらない。

    7回のスピンで稼げるのはせいぜい100コイン程度。しかも1回のスピンには10コイン必要。つまり、運が悪いと支出が収入を上回って借金が膨らむという恐ろしい仕組みだ。まさに現実のギャンブルの怖さを体現している。

    150種類以上のチャームが織りなす戦略の深み

    『CloverPit』の真髄は、運だけに頼らない戦略性にある。スロットで稼いだチケットを使って購入できる「チャーム」が、このゲームの面白さを決定づけている。

    チャームには実に多彩な効果がある。「レモンシンボルを黄金に変える」「3回目のスピンで必ず当たりが出る」「666の数字を無害にする」など、スロットの結果に直接干渉するものから、「利子を2倍にする」「最後のスピンでラッキー度上昇」といった間接的に有利になるものまで様々だ。

    特に面白いのが、チャーム同士のシナジー効果。例えば「黄色いシンボルの価値2倍」と「レモンを黄金に変える」を組み合わせれば、レモンが超高価値シンボルに化ける。まるで『Balatro』のような組み合わせの妙が、このスロット地獄に戦略性をもたらしている。

    しかも各ランごとに購入できるチャームの種類は限られるため、「このチャームが来たらこのルートで勝負」「今回はこの戦略で行こう」といった判断が求められる。運だけでなく、明確な戦略が必要なのだ。

    恐怖と快感が交錯する借金返済システム

    『CloverPit』の最大の魅力は、プレッシャーとカタルシスのバランスにある。各ラウンドの終了時、借金額に達していなければゲームオーバー。しかも次のラウンドでは借金額が大幅に増額される。

    プレイしていると、まさに現実の借金地獄を味わっているような気分になる。「あと200コイン足りない……でも最後のスピンでジャックポットが出れば……!」という、ギリギリのスリルが堪らない。

    そしてその緊張の後に訪れる成功の瞬間。特大のコンボが決まって一気に数千コインを稼いだ時の爽快感は、まさに本物のギャンブルに勝った時の快感に匹敵する。ただし、現実のお金は一切かからないという安心感付きだ。

    実際、開発者も「これはギャンブルシミュレーターではありません。リアルマネーを要求することは絶対にありません」と明言している。ギャンブルの快感だけを抽出し、依存性や経済的リスクを排除した、まさに「理想的なギャンブル体験」と言えるだろう。

    絶妙すぎる難易度バランスと中毒性

    『CloverPit』の難易度設定は絶妙だ。簡単すぎず、難しすぎず、常にプレイヤーを「もう一回だけ」の気持ちにさせる。

    特に中盤以降、借金額が数万コインに跳ね上がると、もはや普通のスロットでは到底返済できない。しかし、チャームの組み合わせ次第では一撃で十万コイン以上も夢ではない。この「絶望から希望への転換」が、プレイヤーを虜にする。

    筆者も気がつけば5時間連続でプレイしていた。「今度こそ億万長者になって借金を完済してやる!」という気持ちで、何度も何度も挑戦してしまう。まさに『Balatro』と同じ中毒性だ。

    しかも本作には複数のエンディングとエンドレスモードも用意されている。完全クリア後も、「今度はもっと高いスコアを」「今回はこの戦略で」といった楽しみ方ができる。

    インディーゲーム界の新星が生んだ傑作

    開発を手がけたPanik Arcadeは、イタリアの2人組デベロッパー。前作『Yellow Taxi Goes Vroom』でも98%の高評価を獲得しており、今回の『CloverPit』でも50万を超えるウィッシュリスト、リリース初日で1万人を超える同時接続という驚異的な数字を記録している。

    NorthernlionやVinesauceといった海外の有名配信者たちからも絶賛され、「今まで遊んだゲームの99%よりも出来がいい」「最高のBuckshot Rouletteクローンだ」と評されている。日本でも多くのゲーマーがその面白さに気づき始めており、今後さらなる人気拡大が予想される。

    Steam Deckでも快適!携帯機での借金返済体験

    本作はSteam Deckでの動作も公式に確認済み。外出先でちょっとした隙間時間に「借金返済」できるという、なんとも現代的な体験が可能だ。

    操作も非常にシンプルで、基本的にはクリックとキーボード入力だけ。Steam Deckのタッチスクリーンでも快適に操作できる。通勤電車でスロットを回す……なんとも不思議な光景だが、現実のリスクがない分、罪悪感なく楽しめるのが良い。

    まとめ:ギャンブルの快感だけを抽出した奇跡の作品

    『CloverPit』は、ギャンブルゲームの新たな可能性を示した傑作だ。現実のリスクを排除しつつ、スリルとカタルシスは本物。戦略性も十分で、リプレイ価値も高い。

    価格も1,080円(リリース記念価格)と非常にリーズナブル。この価格でこの完成度は驚異的だ。ギャンブルが好きな人はもちろん、『Balatro』や『Slay the Spire』といったローグライトが好きな人にも強くオススメしたい。

    ただし、プレイする際は時間を忘れる覚悟を。気がつけば数時間が過ぎているという中毒性の高さは、ある意味で本物のギャンブル以上かもしれない。現実の借金地獄に陥る心配がないのが、唯一の救いだ。

    基本情報

    • タイトル: CloverPit
    • 開発: Panik Arcade
    • 販売: Future Friends Games
    • 配信日: 2025年9月26日
    • 価格: 1,080円(10%オフ、10月11日まで)/ 通常価格1,200円
    • プラットフォーム: Steam(Windows)
    • 日本語: 対応
    • Steam評価: 圧倒的に好評(96%)
    • プレイ人数: 1人
    • プレイ時間: エンドレス(1回のランは30分~2時間程度)

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  • 図形から戦士を量産せよ!『ShapeHero Factory』で工場経営の新境地を開拓する

    図形から戦士を量産せよ!『ShapeHero Factory』で工場経営の新境地を開拓する

    工場ゲームとタワーディフェンスの奇跡的な出会い

    「工場建設ゲームって、いつも最初が一番楽しいよなぁ……」

    こんなことを思ったことのあるゲーマーは少なくないはず。設備を一つ一つ配置して、コンベアベルトでつないで、最初の製品が完成したときの達成感。でも時間が経つにつれて、巨大化した工場の管理に疲れてしまい、結局リセットして最初からやり直す……そんなサイクルを繰り返していた人にこそ、ぜひ手に取ってほしいタイトルがある。

    それが、アソビズムが開発した『ShapeHero Factory』だ。Steam で87%という驚異的な高評価を誇る本作は、工場建設、ローグライト、タワーディフェンスの3つの要素を絶妙に組み合わせた、まったく新しいゲーム体験を提供してくれる。

    〇△□から生まれる無限の可能性

    本作の基本システムは実にユニークだ。プレイヤーは魔法のスクロール上に工場を建設し、〇(丸)、△(三角)、□(四角)といった基本図形を組み合わせてヒーローを製造する。〇と△を組み合わせれば兵士が、〇と□なら戦車が生まれる仕組みだ。

    この図形の組み合わせシステムが実に奥深い。単純な2つの図形の組み合わせから始まり、ゲームが進むにつれて3つ、4つの図形を使った複雑なヒーローも製造できるようになる。さらに、図形の色によってもヒーローの特性が変化するため、「赤い〇と青い△で作ったヒーロー」と「青い〇と赤い△で作ったヒーロー」では全く違う能力を持つことになる。

    製造したヒーローはコンベアベルトでポータルまで運ばれ、自動的に魔導書の奥深くで待ち受ける敵と戦闘を開始する。プレイヤーは直接戦闘をコントロールできない代わりに、より多くの、より強力なヒーローを効率的に製造することに専念できるのだ。

    制限時間がもたらす絶妙な緊張感

    『ShapeHero Factory』が他の工場建設ゲームと決定的に違うのは、各ステージに制限時間が設けられていることだ。この制限時間内にできるだけ多くのヒーローを製造し、戦場に送り込まなければならない。

    最初は「時間制限なんて邪魔だなあ」と思っていたのだが、実際にプレイしてみると、この制限こそが本作の魅力の核心だということが分かる。無限に時間があったら、プレイヤーは完璧な工場を目指して延々と改良を続けてしまうだろう。しかし制限時間があることで、「とりあえずこれで行くか!」という決断を下し、次のウェーブに進むことができる。

    そしてここがローグライト要素の真髄なのだが、戦闘に勝利すると新しい設備や強化アイテム(アーティファクト)を入手できる。これを使って工場をより効率的にアップグレードし、次のステージに挑むのだ。つまり、毎回異なる戦略で工場を構築する楽しさを、何度でも味わえるというわけだ。

    戦略の多様性こそがやみつきの理由

    本作には複数の「マスター」(プレイアブルキャラクター)が用意されており、それぞれ製造できるヒーローの種類や工場の戦略が大きく異なる。ミニオンマスターは基本的なヒーローの大量生産を得意とし、スペルマスターは魔法攻撃に特化したユニットを製造する。

    例えば、ミニオンマスターでプレイする場合、〇△□の基本図形を使って歩兵、弓兵、戦車といったオーソドックスなヒーローを大量生産する戦略が基本となる。コンベアベルトの配置を工夫し、複数のキャンバス(製造装置)を並列稼働させて生産効率を最大化することが重要だ。

    一方、スペルマスターでは魔法のインクを活用した特殊なヒーローが製造可能。火の玉を投げるメイジや、味方を回復するヒーラーなど、戦術的な多様性に富んだ部隊編成ができる。ただし、これらのヒーローは製造に時間がかかるため、少数精鋭の戦略を取らざるを得ない。

    アーティファクトが生む無限の組み合わせ

    戦闘に勝利すると入手できるアーティファクト(設備)は、工場の可能性を劇的に広げる存在だ。コンベアベルトの速度を向上させるものから、特定の図形を自動生成する装置、ヒーローの能力を大幅に強化する魔法陣まで、その種類は実に豊富だ。

    特に印象的だったのは「ヒーローの像」を入手したとき。この設備は、一度製造したヒーローの複製を自動生成してくれる優れものだ。強力だが製造に時間のかかるヒーローを一体作れば、あとは像が同じヒーローを量産してくれる。まさに「工場の自動化」を体現した設備と言えるだろう。

    また、「研究ツリー」システムも見逃せない。ゲームを進めることで獲得できる「大いなる知識」ポイントを使って、永続的な強化を施すことができる。コンベアベルトの配置効率向上、特定ヒーローの能力強化、新しい図形の解放など、プレイヤーの好みに合わせてキャラクターを成長させられる。

    Steam Deckでも快適!隙間時間の最高の相棒

    本作は Steam Deck にも完全対応しており、通勤電車や休憩時間にサクッとプレイするのに最適だ。1ステージが15~30分程度で完結するため、「ちょっとだけ」のつもりで始めても区切りの良いところで止められる。

    操作も直感的で、タッチスクリーンとコントローラーの両方に対応。スクロール上での設備配置は特にタッチ操作と相性が良く、まるで本当に工場の設計図を描いているような感覚が味わえる。

    画面の情報量も程よく整理されており、小さなスクリーンでも視認性は良好。バッテリーの持ちも良く、3時間程度の連続プレイなら問題なくこなせる印象だ。

    チャレンジモードで腕試し

    通常モードをクリアすると解放される「チャレンジモード」も見逃せない。限られたスクロール領域での工場建設や、敵を全滅させるまで終わらないデスマッチなど、上級者向けの歯ごたえのあるステージが用意されている。

    特に「制限されたスクロール」は、普段の何倍も効率を意識した工場設計が求められる。コンベアベルトの配置一つ取っても、無駄のない最適解を見つける必要があり、まさに工場建設ゲームの醍醐味が凝縮されている。

    「総力戦」では最初からすべてのヒーローレシピが解放されている代わりに、図形素材を自分で選択する必要がある。通常とは真逆のプレイスタイルが要求され、新鮮な戦略体験を提供してくれる。

    飛び出す絵本のような温かみのあるビジュアル

    本作のもう一つの魅力は、その愛らしいビジュアルデザインだ。まるで絵本から飛び出してきたような 2.5D グラフィックは、工場ゲームの無機質さを感じさせない温かみがある。

    〇△□で構成されたヒーローたちは、シンプルながらも表情豊かで愛嬌たっぷり。戦闘シーンでも、小さなヒーローたちが一生懸命敵と戦う様子は微笑ましく、つい応援したくなってしまう。

    敵キャラクターのデザインも秀逸で、インクから生まれた「大災厄」の眷属たちは不気味ながらもどこかユーモラス。真剣にやりこみ要素と向き合いつつも、肩の力を抜いて楽しめるバランスが絶妙だ。

    まとめ:工場建設ゲームの新たな可能性

    『ShapeHero Factory』は、工場建設ゲームの「最初が一番楽しい」という課題に対する一つの明確な解答だ。ローグライト要素によって毎回違う戦略を楽しめ、タワーディフェンス要素によって明確な目標が与えられる。制限時間というプレッシャーが、かえってプレイヤーの創造性を刺激する。

    また、Steam で2,100円という価格も魅力的だ。この価格なら気軽に試してみる価値は十分にある。Nintendo Switch、PlayStation 5でももプレイ可能なので、好みのプラットフォームでプレイできるのも嬉しいポイントだ。

    工場建設ゲームが好きな人はもちろん、タワーディフェンスやローグライトゲームのファンにも強くお勧めしたい。そして何より、「ゲームを始めたはいいものの、なかなか辞め時が見つからない」という悩みを抱えている社会人ゲーマーにこそ、ぜひ手に取ってほしい一作だ。


    基本情報

    タイトル: ShapeHero Factory / シェイプヒーローファクトリー
    開発: Asobism.Co.,Ltd
    パブリッシャー: Asobism.Co.,Ltd
    プラットフォーム: Steam, Nintendo Switch, Nintendo Switch 2, PlayStation 5
    プレイ人数: 1人
    ジャンル: 工場シミュレーション / ローグライト / タワーディフェンス
    リリース日: 2025年9月17日(Steam正式版)、2025年9月18日(コンソール版)
    価格: 2,100円(Steam)
    日本語: 対応
    Steam評価: 非常に好評(87%、722件のレビュー)

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  • ビリヤードとローグライクが融合した新感覚『Flick Shot Rogues』。おはじきゲームを舐めていた筆者が89%の高評価に納得した理由

    ビリヤードとローグライクが融合した新感覚『Flick Shot Rogues』。おはじきゲームを舐めていた筆者が89%の高評価に納得した理由

    あ、これヤバい。完全にハマった……

    Steam Next Festでデモをプレイした際、正直に言うと「おはじきゲーム? なんか地味そう」という第一印象だった。しかし実際にプレイしてみると、そんな先入観は開始数分で粉砕された。『Flick Shot Rogues』は、まさに「見た目で判断してはいけない」ゲームの典型例だ。

    ドイツの3人組スタジオButter By The Fishが開発した本作は、ビリヤードのような物理演算とローグライクの戦略性を見事に融合させた、まったく新しいジャンルのゲームである。9月17日にリリースされたばかりだが、すでにSteamレビューで89%という驚異的な高評価を獲得している。

    「ただのおはじき」から「戦略的物理パズル」への衝撃的転換

    最初は「キャラクターをマウスで弾いて敵に当てる」というシンプルなシステムを見て、子供向けのカジュアルゲームだと思い込んでいた。しかし、実際に手を動かしてみると、この認識がいかに浅はかだったかを思い知らされる。

    本作の核心は「角度計算」にある。壁での跳ね返り、敵の配置、キャラクターごとの特殊能力を全て考慮した上で、一撃で複数の敵を倒すトリックショットを狙う。これが予想以上に奥深く、まるで3Dビリヤードをプレイしているかのような戦略性を要求される。

    特に感動したのは「Froggomancer(カエル術師)」というキャラクターの存在だ。このキャラクターは移動しながらカエルを収集し、それらを敵に向けて発射するという独特な能力を持つ。最初は「なんだこの変なキャラは」と思ったが、使いこなすと信じられないほどの連鎖攻撃が可能になる。

    Steam Deckで完璧、物理演算の爽快感が手のひらに

    本作の魅力の一つは、Steam Deck Verifiedに対応していることだ。実際にSteam Deckでプレイしてみると、携帯機での物理演算ゲームとしては理想的な仕上がりになっている。

    ディスクが敵に衝突する瞬間のインパクト音、画面を揺らすスクリーンシェイク、そして爆発エフェクトが組み合わさった時の爽快感は、まさに「触感的満足感」という表現がぴったりだ。Engadgetのレビューでも「キャラクターのディスクを敵に叩きつけて連鎖反応を起こす触感が、他のターン制ゲームよりもアクティブで魅力的に感じられる」と評価されている。

    毎回異なるビルド構築、呪いシステムが生む究極の選択

    ローグライクとしての本作の真価は、豊富なアイテムとタレントシステムにある。各ランでは2体のキャラクターを選択し、それぞれに1つずつトリンケット(装身具)を装備できる。

    特に印象的だったのは「フルシールド時に攻撃力50%増加」のトリンケットを3つ重ね掛けした時の破壊力だ。初回攻撃が150%のダメージボーナスを得るため、開幕の一撃がゲームの流れを決定づける。この瞬間、「おはじきゲーム」は完全に「戦略的コンバット」へと変貌する。

    さらに興味深いのは「呪い」システムだ。強力な効果と引き換えに何らかのデメリットを受け入れるこのシステムは、リスクとリターンのバランスを絶妙に調整している。ガラスキャノン型のビルドを組む時の緊張感は、他のローグライクでは味わえない独特なものだ。

    唯一の不満点は「敵の行動予測」の不透明さ

    89%の高評価を得ている本作だが、完璧ではない。最も気になるのは、敵の次の行動が読みづらい点だ。特に黄色いディスクのボスが突然テレポートする場面では、事前の予測が困難で戦略的な判断を阻害することがある。

    この問題について、複数のレビューで「敵のターン順序や攻撃パターンの情報が不足している」との指摘があり、開発側もアップデートで改善を図っているようだ。

    海賊テーマの世界観、日本のユーザーにも高評価

    本作の舞台は海賊をテーマにしたトロピカルな島々で、カニ、サル、イカなどの海洋生物が敵として登場する。日本のユーザーからも「モンスト風おはじきローグライクゲーム」として親しまれており、特にTwitterでは「ぶつかった時の演出がめっちゃ気持ち良い!」との感想が多数見られる。

    4Gamerの紹介でも「考え、狙い、撃つ!テーブル上でキャラクターをはじく爽快感と、ターン制ローグライクの戦略的な奥深さを融合したゲーム」として紹介されており、日本のゲーマーにも確実に浸透している。

    結論:物理演算ローグライクの新たな可能性

    『Flick Shot Rogues』は、一見シンプルな物理演算ゲームでありながら、その奥に驚くべき戦略性を秘めている。Roguelikerの評価にもある通り「物理ベースのゲームでコンボを決めたい人には、とっておきの技がある」作品だ。

    各ランは約1時間程度で完結するため、忙しい日常の隙間時間にも最適。「あと1回だけ」の中毒性も十分に備えている。現在Steam で10%オフセール中(1,700円→1,530円)なので、物理演算ゲームやローグライクに興味のある方は、ぜひこの機会に体験してほしい。

    おはじきゲームを侮っていた筆者が、完全にその魅力に屈服した稀有な作品。89%の高評価は決して偶然ではない。


    基本情報

    タイトル: Flick Shot Rogues
    開発: Butter By The Fish
    パブリッシャー: Noodlecake
    リリース日: 2025年9月17日
    プラットフォーム: PC (Steam)
    価格: 1,700円(現在10%オフで1,530円)
    日本語対応: あり
    Steam評価: 非常に好評(89%)
    プレイ時間: 1ラン約1時間

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  • 傘で悪魔を叩き潰す!レインコートを着た猫の地獄行アクション『Hellbrella』。「一体なぜ傘で戦うんだ?」という疑問は秒で解決する

    傘で悪魔を叩き潰す!レインコートを着た猫の地獄行アクション『Hellbrella』。「一体なぜ傘で戦うんだ?」という疑問は秒で解決する

    なぜ猫が……なぜ傘で……なぜ地獄に……??

    Steamのストアページで『Hellbrella』を初めて見た瞬間、筆者の頭には「?」がいくつも浮かんだ。レインコートを着た猫の主人公、武器として使われる傘、そして舞台は地獄。どの要素を取っても一見すると何かおかしい組み合わせだ。

    「雨降ってないのになぜレインコート?」「敵は悪魔なのになぜ傘で太刀打ちできるの?」「そもそも猫は水が嫌いなのに……」という疑問が次々と頭に浮かんだが、実際にプレイしてみるとそんなツッコミはどうでもよくなってしまった。

    なぜなら、これが想像以上にクセになる高速アクションだったからだ。

    空中戦こそがすべて!

    『Hellbrella』のゲーム性は、一言で表すなら「空中ハック&スラッシュ」だ。レインコートを着た猫の主人公が、5種類の個性的な傘を使い分けながら、地獄に湧き出る悪魔の大群を空中でバッタバッタと薙ぎ倒していく。

    最初に手に入るのは「Boombrella(ブームブレラ)」と「Gunbrella(ガンブレラ)」の2種類。前者は接近戦特化で敵を吹き飛ばし、後者は遠距離攻撃が得意という明確な違いがある。実際に使ってみると、この2つだけでも全く違うプレイ感覚を味わえる。

    重要なのは、このゲームが「エアリアル(空中戦)」に特化していること。地上でちまちま戦うのではなく、常にダッシュとジャンプを駆使して空中に舞い上がり、敵の頭上から傘で叩きつけるのが基本戦術だ。

    猫だって濡れたくない……でも戦わなきゃ

    操作は意外とシンプル。移動、ジャンプ、空中ダッシュ、そして傘による攻撃。これだけなのに、敵との距離感やタイミングの読み合いが絶妙で、気づけば夢中になっている。

    特に気持ちいいのが空中コンボ。敵の群れに向かって空中ダッシュで突っ込み、傘でなぎ払い、着地前に再び空中ダッシュで次の敵へ……という一連の流れが決まると、「俺、めちゃくちゃうまくね?」という全能感に包まれる。

    一方で、地上に降りて敵に囲まれると途端にピンチになる。敵の攻撃は結構痛く、油断するとあっという間に体力を削られてしまう。まさに「飛んでなんぼ」のゲームバランスになっている。

    60種類のアップグレードで化ける傘

    本作の醍醐味は、豊富なアップグレードシステム。60種類以上の「壊滅的なアップグレード」(公式の表現がなぜか物騒)が用意されており、これらの組み合わせ次第で全く違うプレイスタイルを楽しめる。

    敵を倒すと「瞳(Pupils)」という通貨と「血のしずく(Blood Drops)」というアイテムがもらえる。瞳で永続的なアップグレードを購入し、血のしずくで一時的だが強力な効果を得られる仕組みだ。

    筆者が特に気に入ったのは、傘の攻撃範囲が広がるアップグレード。これを取ると、一振りで複数の敵を巻き込めるようになり、爽快感が格段にアップする。さらに攻撃力アップと組み合わせれば、もはや敵など恐れるに足らず。

    「整え」ならぬ「倒しまくり」でフィーバータイム

    ローグライトらしく、死ねば最初からやり直し……なのだが、このゲームには独特の「フィーバータイム」システムがある。敵を立て続けに倒していると画面下のゲージが上昇し、MAXになると一定時間無敵&攻撃力アップの特殊状態に入る。

    このフィーバー中は、まさに無双状態。普段なら苦戦する敵の大群も、傘一振りでまとめて吹き飛ばせる。「うおおおお!」と叫びながら敵をなぎ倒していく爽快感は、一度味わったら病みつきになること間違いなし。

    ちなみに、敵の種類は「デーモンの目」が基本だが、ステージが進むにつれて様々なバリエーションが登場。動きの速い小型種から、でかくてタフな重装型まで、それぞれに対応した戦法を考える必要がある。

    88%の高評価は伊達じゃない

    現時点でSteam評価88%という高スコアを記録している本作。短時間で遊べるセッション性の高さと、「もう一回だけ」と思わせる中毒性が評価されているようだ。

    1プレイは10~20分程度で終わるので、ちょっとした息抜きにもピッタリ。かといって浅いゲームではなく、アップグレードの組み合わせやプレイスタイルの追求など、やり込み要素もしっかり用意されている。

    唯一の不満点は、現状では日本語対応が不完全なこと。ゲーム自体はUI中心で進められるので言語の壁はさほど高くないが、ストーリーやアップグレードの詳細説明は英語表記となっている。

    結論:濡れるのは嫌だけど、戦うのは楽しい

    最初は「なんで猫が傘で戦うんだよ」とツッコんでいたが、プレイしていくうちにそんなことはどうでもよくなった。大事なのは、このゲームが単純に面白いということだ。

    特に、短時間で爽快感を得られるアクションゲームを求めている人には強くオススメしたい。通勤通学の合間、仕事の休憩時間、寝る前のひととき……どんな隙間時間でも気軽に地獄へダイブできる。

    それに、レインコートを着た猫が傘で悪魔を倒すという設定、よく考えたらめちゃくちゃシュールで笑えるじゃないか。真面目に分析するより、このバカバカしさを楽しんだ方が絶対に得である。

    猫だって濡れたくない。でも、戦わなきゃいけない時は戦うんだ。そんなメッセージが込められている……のかもしれない。

    基本情報

    タイトル: Hellbrella
    開発: Icy Mountain Studios
    販売: GoGo Games Interactive
    プレイ人数: 1人
    対応プラットフォーム: Steam、PlayStation 5
    価格: 920円(リリースセール20%割引中)
    日本語対応: 一部対応
    Steam評価: 非常に好評(88%)

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  • パタポンが帰ってきた!『Ratatan』でクラウドファンディング1億円突破の熱狂を体感せよ。「ラタ・タタ・ラタタン!」の魔力は健在だった

    パタポンが帰ってきた!『Ratatan』でクラウドファンディング1億円突破の熱狂を体感せよ。「ラタ・タタ・ラタタン!」の魔力は健在だった

    あの興奮が、ついに戻ってきたぞ!

    ○○○ <「ラタ・タタ・ラタタン!」

    …PSPで多くのゲーマーを虜にした『パタポン』から18年。リズムに合わせてボタンを叩き、愛らしいキャラクターたちを指揮する独特なゲーム体験は、今も多くの人の心に刻まれているはずだ。

    そんな伝説的ゲームの精神的続編として、2025年9月18日にSteam早期アクセスで配信開始されたのが『Ratatan』である。開発は『パタポン』の生みの親である小谷浩之氏が設立したTVT Co. Ltd.とRatata Artsが手掛け、クラウドファンディングでは48時間で1億円を突破するという驚異的な支持を集めた。

    Steam早期アクセス版の評価は「非常に好評」(88%)、同時接続プレイヤー数も4,467人を記録し、Steamグローバル売上ランキングでトップ20入りを果たすなど、リリース直後から圧倒的な存在感を示している。

    筆者も体験版の時点から本作に注目していたが、正式な早期アクセス版をプレイしてみて改めて確信した。これは間違いなく『パタポン』の正統な進化形であり、しかも現代のゲーマーが求める要素を見事に融合させた傑作になる可能性を秘めている。

    リズム×ローグライク=新たな中毒性の誕生

    『Ratatan』の最大の特徴は、『パタポン』のリズムアクションにローグライク要素を組み合わせた点だ。基本的なゲーム性は馴染み深いもので、4拍子のリズムに合わせて3つのボタン(X・Y・B)を組み合わせて入力し、コブン(小さな戦士たち)に指示を出していく。

    「せいれつ」は「X・X・X・○」、「ガード」は「B・○・B・B」といった具合に、シンプルながら覚えがいのあるコマンド体系は『パタポン』を彷彿とさせる。ただし、ボタンの組み合わせは4つから3つに簡略化され、より遊びやすくなった印象だ。

    しかし、ここからが『Ratatan』独自の進化ポイント。プレイヤーキャラクターであるラタタンは、リズムコマンドとは独立して自由に動き回れるのだ。コブンたちに攻撃指示を出しつつ、自分は敵の攻撃をすり抜けて安全な位置に移動したり、戦況に応じて的確な指示を出すポジションを取ったりと、従来の『パタポン』にはない戦術的な駆け引きが生まれる。

    さらに、ステージ開始時とバトル終了後にパワーアップカードを選択してデッキを構築していくローグライク要素が加わることで、毎回異なる戦略での挑戦が可能になっている。「今回は攻撃力重視で一気に畳み掛けよう」「次は防御を固めて持久戦で行こう」といったビルドの多様性が、リプレイ性を大幅に向上させている。

    100体以上のキャラクターが織りなす「ワラワラ感」

    本作でもう一つ印象的なのが、画面狭しと暴れまわる大量のキャラクターたちだ。公式によると100体以上のキャラクターが登場し、それぞれが生き生きとした2Dアニメーションで動き回る。

    この「ワラワラ感」こそが『パタポン』シリーズの魅力の一つだったが、『Ratatan』ではそれがさらにパワーアップ。味方のコブンたちはもちろん、敵キャラクターたちも個性的で愛嬌があり、戦闘中でもついつい見入ってしまう。

    特にフィーバーモードに突入した際の盛り上がりは圧巻だ。リズムを正確に刻み続けることで発動するフィーバーモードでは、BGMがよりダイナミックに変化し、キャラクターたちが狂乱の踊りを繰り広げる。この瞬間の高揚感は、『パタポン』を愛した人なら間違いなく心に響くはずだ。

    最大4人協力プレイで広がる新たな楽しみ

    『Ratatan』で大きく進化した点の一つが、最大4人でのオンライン協力プレイに対応したことだ。それぞれがラタタンとなってコブンの軍団を率い、協力して強大な敵に立ち向かう体験は、まさに新時代のリズムアクションと言える。

    4人が同時にリズムコマンドを入力する様子は壮観で、全員の息が合った時の爽快感は格別だ。一人がリズムを崩しても他のプレイヤーがカバーできるため、初心者でも安心して参加できるのも嬉しいポイント。

    フレンドと「せーの」でリズムを合わせ、「ラタ・タタ・ラタタン!」の掛け声と共に敵を蹴散らしていく体験は、単なる懐かしさを超えた新鮮な喜びを提供してくれる。

    Steam Deckでも快適な「いつでもラタタン」

    Steam版の『Ratatan』は、Steam Deckでの動作も良好だ。リズムゲームという性質上、入力の遅延が心配されたが、実際にプレイしてみると全く問題なし。電車での移動中や寝る前のちょっとした時間に、手軽に「ラタタン体験」を楽しめる。

    ハンドヘルド機での展開も予定されているが、Steam Deckユーザーなら今すぐにでもポータブルな『Ratatan』を楽しめるのは大きなアドバンテージだ。

    早期アクセスでも十分に楽しめる完成度

    現在の早期アクセス版では、複数のワールド、様々なキャラクター、武器システム、4人協力プレイ、そしてランダム要素を含むローグライク体験が既に実装されており、製品として十分に楽しめるレベルに達している。

    今後のロードマップも公開されており、10月末には「スーパーフィーバー技」やラタタンの成長要素、12月には「ダークラタタン戦」などの新シナリオが追加予定。2026年春頃には新たなワールドと大型ボス戦も実装される予定で、長期的な楽しみも保証されている。

    価格は早期アクセス版が2,800円と手頃で、しかも10%オフのローンチ割引も実施中。この価格でこの完成度とボリューム、そして今後の拡張性を考えれば、間違いなくお買い得と言える。

    クラウドファンディング成功が示した期待の大きさ

    本作が2023年8月にKickstarterで実施したクラウドファンディングは、開始48時間で1億円を突破し、最終的には2億円以上の支援を集めた。この数字は、『パタポン』というIPがいかに愛され続けているか、そして新作への期待がいかに高いかを如実に物語っている。

    また、Steam Next Festでの体験版は27万ダウンロードを記録し、多くのフィードバックを受けて現在の早期アクセス版に反映されている。開発チームがユーザーの声を真摯に聞き、より良い作品に仕上げようという姿勢も評価したい。

    懐かしさと新しさが絶妙に調和した傑作の予感

    『Ratatan』をプレイしていて感じるのは、開発陣の『パタポン』に対する深い愛情と理解だ。単なるリメイクではなく、現代のゲーマーが求める要素を的確に取り入れながらも、オリジナルの魅力を損なわない絶妙なバランス感覚が光っている。

    ローグライク要素によって生まれる戦略性、協力プレイによる新たな楽しみ方、そしてより自由度の高いキャラクター操作。これら全てが『パタポン』の根幹にある「リズムと一体になる快感」を損なうことなく組み込まれているのは見事としか言いようがない。

    Steam早期アクセス版の好調なスタートを見る限り、『Ratatan』は間違いなく2025年を代表するインディーゲームの一つになるだろう。『パタポン』を愛した全ての人に、そして新しいゲーム体験を求める全ての人に、自信を持っておすすめしたい。

    「ラタ・タタ・ラタタン!」の魔法にかかる準備はできているだろうか?

    基本情報

    タイトル: Ratatan
    開発: TVT Co. Ltd., Ratata Arts
    販売: Game Source Entertainment
    プラットフォーム: Steam(早期アクセス中), PlayStation 5, PlayStation 4, Xbox Series X|S, Nintendo Switch(2026年春予定)
    プレイ時間: 1プレイ 30分-1時間程度(ローグライク仕様でリプレイ性高)
    プレイ人数: 1-4人(オンライン協力プレイ対応)
    Steam評価: 非常に好評 (88%)
    早期アクセス開始日: 2025年9月18日
    価格: 2,800円(早期アクセス版・10%割引中)
    ゲームジャンル: リズムローグライクアクション
    日本語: 対応済み

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  • デッキ構築ローグライクの決定版!『Slay the Spire』で味わう中毒性の正体とは。1回やったらもう止められない

    デッキ構築ローグライクの決定版!『Slay the Spire』で味わう中毒性の正体とは。1回やったらもう止められない

    これが本当に「あと1回だけ……」の始まりだった

    「よし、今度こそクリアしてやる」 そう意気込んで塔への挑戦を始めてから、気がつくと外はもう明け方。時計を見ると朝の6時……あれ?昨日の夜に「ちょっとだけ」プレイするつもりじゃなかったっけ?

    こんな経験をした人は、きっと少なくないはずだ。PC(Steam)をはじめ、Nintendo Switch、PS4、Xbox One、さらにはiOSやAndroidまで、あらゆるプラットフォームで愛され続けているデッキ構築ローグライク『Slay the Spire』の魔力にかかった人たちなら。

    2019年にMega Crit Gamesからリリースされた本作は、Steam上で97%という圧倒的な高評価を獲得し、「デッキ構築ローグライク」というジャンル自体を確立した記念すべき作品でもある。実際にプレイしてみると、その中毒性の高さは尋常じゃない。「簡単そうに見えて奥が深い」なんて月並みな表現では片付けられないほどの完成度を誇っている。

    そんな本作の魅力を、ついつい徹夜してしまった筆者の体験も交えながら紹介していこう。

    12枚のカードから始まる、無限の可能性

    ゲームの基本ルールはいたってシンプル。プレイヤーは4人のキャラクター(アイアンクラッド、サイレント、ディフェクト、ウォッチャー)から1人を選び、12枚の基本的なカードデッキを持って謎の塔に挑む。

    敵を倒すたびに新しいカードを1枚選んでデッキに追加し、強力なレリック(装身具)を獲得して、より強いデッキを構築していく。そして全3層+αからなる塔の頂上を目指すというもの。

    「なんだ、カードゲームか……」と最初は軽く見ていた筆者だったが、実際にプレイしてみるとこれが大間違いだった。

    最初のキャラクター、アイアンクラッドで挑戦してみたところ……1回目、あっさりと第1層のボスに敗北。「まあ、初回だしこんなもんでしょ」と軽く考えていたのだが、2回目も3回目も同じようにボスの前で散っていく。

    そこで気づいたのが、このゲームの奥深さだった。ただ強いカードを集めればいいというわけではなく、カード同士の「シナジー」を考えなければならないのだ。

    予想以上にハードコアな戦略性

    例えば、アイアンクラッドの代表的な戦略の一つに「筋力ビルド」がある。筋力を上昇させるカードを軸に、その恩恵を受けるアタックカードを集めて大ダメージを叩き出すという構築だ。

    一見単純に思えるが、実際にやってみると「筋力を上げる前に敵に倒されてしまう」「筋力は上がったけどアタックカードが引けない」「序盤の雑魚敵が倒せずにダメージを蓄積してしまう」といった問題にぶつかる。

    そこで重要になってくるのが、デッキのバランス調整。攻撃カードだけでなく、防御用のスキルカード、継続的な効果を発揮するパワーカード、そして時には「カードを引く」「エネルギーを得る」といったドロー・加速効果まで考慮した精密な構築が求められる。

    さらに厄介なのが、レリックの存在だ。例えば「カードを1枚多く引けるが、手札の上限が1枚減る」といった一長一短の効果を持つものや、「毒系カードの効果が倍増する」といった特定のビルドを大幅に強化するものまで、その種類は膨大。

    運良く引いたレリックに合わせてデッキの方針を変更することもあれば、逆に今のデッキに合わないレリックは泣く泣く見送ることもある。この判断が実に悩ましくて楽しい。

    「負けたら最初から」だからこそ燃える

    本作最大の特徴は、ローグライクならではの「死んだら最初から」というシステム。どれだけ強力なデッキを構築しても、一度でも負けてしまえば塔の入り口からやり直しとなる。

    最初はこのシステムに「せっかく強くなったのに……」と落胆していたが、プレイを重ねるうちにこれこそが本作の魅力だと気づいた。

    なぜなら、毎回異なる展開が待っているからだ。前回は筋力ビルドで攻めたから、今度は毒ダメージで戦ってみよう。今回は序盤から高コストカードが多く出たから、エネルギー増加を狙ってみよう。といった具合に、その都度異なる戦略を模索することになる。

    そして何より、前回の敗因を踏まえた新しいアプローチで挑めるのが楽しい。「あのボスには高火力が必要だから、今度はもっと攻撃的に構築してみよう」「前回はカードが多すぎて事故ったから、今度はデッキを薄く保とう」といった感じで、失敗が次への学びになる。

    キャラクターごとに全く違う戦略性

    4人のプレイアブルキャラクターは、それぞれが個性的な戦闘スタイルを持っている。

    序盤におすすめなのは、シンプルで分かりやすいアイアンクラッド。筋力アップや体力回復など、直感的に理解しやすいカードが多い。一方のサイレントは、毒やシヴ(短剣)を駆使したトリッキーな戦術が得意。

    ディフェクトは、オーブと呼ばれるエネルギー体を生成・活用するテクニカルなキャラクター。そして最後に追加されたウォッチャーは、「怒り」「冷静」「神性」という3つのスタンスを切り替える独特のシステムが特徴だ。

    筆者が一番ハマったのはサイレント。毒ダメージをメインとした「毒ビルド」で遊んだときの快感は忘れられない。序盤は地味にチクチクと毒ダメージを蓄積させるだけなのだが、デッキが完成すると敵が行動する前に毒で倒してしまうほどの威力になる。

    この「最初は弱いけど、完成すると圧倒的」という成長曲線がたまらなく気持ちいい。まさに「弱い者いじめ」から「圧倒的強者」への成り上がりを体験できるのだ。

    Steam Deck でも快適。どこでも「もう1回」

    本作の素晴らしい点の一つが、プラットフォームを選ばない遊びやすさ。特にSteam Deckでのプレイは快適で、電車や飛行機での移動中にもサクッと1プレイできる。

    ターン制のカードバトルなので、途中でスリープにしても問題ないし、1プレイが1~2時間程度で完結するのも嬉しい。「ちょっと時間が空いたから、1回だけ……」が気づけば5回、6回とプレイしてしまうのは、もはや本作の宿命と言えるかもしれない。

    また、本作には「デイリークライム」という日替わりチャレンジモードも用意されている。全世界のプレイヤーと同じ条件で挑戦し、スコアを競うモードで、これがまた絶妙に中毒性が高い。

    「人生を変えたゲーム」と呼びたくなる完成度

    正直に言って、筆者にとって『Slay the Spire』は「人生を変えたゲーム」の一つだ。このゲームに出会うまでは、カードゲーム系には全く興味がなかった。ところが本作をプレイしてからというもの、デッキ構築ローグライクというジャンルに完全にハマってしまった。

    何がそんなに魅力的なのか。それは「頭を使う楽しさ」と「運要素のスリル」、そして「成長の実感」が絶妙にブレンドされているからだと思う。

    毎回異なる展開、毎回異なる戦略、毎回異なる結果。でも確実に上達している手応えもある。負けても「次こそは……」と思える絶妙な難易度調整。これらすべてが組み合わさって、他では味わえない中毒性を生み出している。

    現在はSteam、Nintendo Switch、PlayStation、Xbox、iOS、Androidと、ほぼ全てのプラットフォームでプレイ可能。価格も手頃なので、「ちょっと気になるな」と思った人はぜひ一度試してみてほしい。

    ただし、覚悟しておいてほしいことが一つある。最初の1回をプレイしてしまったら、もう後戻りはできない。気がつけば何時間も、何十時間も、このゲームの虜になってしまうということを。

    でも、それだけの価値はある。約束する。

    基本情報

    タイトル: Slay the Spire
    開発: Mega Crit Games
    販売: Mega Crit Games
    プラットフォーム: Steam, Nintendo Switch, PlayStation 4, PlayStation 5, Xbox One, Xbox Series X/S, iOS, Android
    プレイ時間: 1プレイ 1-2時間程度(無限にリプレイ可能)
    難易度: 初心者向け~上級者向け(アセンション20段階)
    Steam評価: 圧倒的に好評 (97%)
    リリース日: 2019年1月23日(正式版)

    価格:2,800円(Steam)
    ゲームジャンル: デッキ構築ローグライク
    日本語: 対応済み

    リンク情報

  • 地獄で麻雀を打って成仏を目指す!? 『黄泉に落ちても麻雀』は中毒性抜群のローグライクカードゲーム

    地獄で麻雀を打って成仏を目指す!? 『黄泉に落ちても麻雀』は中毒性抜群のローグライクカードゲーム

    なにこれ、めちゃくちゃ面白いじゃん……!

    Steam で 96% という驚異的な高評価を誇る『黄泉に落ちても麻雀』。タイトルを見た瞬間は「また変なゲームが出てきたな」程度に思っていたのだが、実際にプレイしてみると……これが想像を遥かに超える中毒性で、気づけば朝まで打ち続けていた。

    開発は中国の Boxed Lighting Games が手がけ、麻雀 × ローグライク × デッキ構築という異色の組み合わせを見事に融合させた意欲作だ。「地獄に落ちた主人公が、麻雀で閻魔様たちに勝負を挑む」という突き抜けた設定も最高である。

    麻雀なのに100兆点!? インフレの向こう側

    本作最大の特徴は、なんといってもその「壊れっぷり」だ。通常の麻雜では数万点が大きな得点だが、『黄泉に落ちても麻雀』では数百万、数千万は当たり前。最終的には100兆点を超える得点を叩き出すことも可能という、もはや常識を完全に無視したインフレ具合である。

    「そんなのもう麻雀じゃないでしょ」と思うかもしれないが、これが意外にもしっかりと麻雀のルールに基づいている。国士無双や大三元といった役はちゃんと存在するし、ツモ・ロン・リーチといった基本システムもきちんと機能している。

    ではなぜここまでとんでもない得点になるのか? 答えは「牌霊」と「遺物」の存在にある。

    牌霊たちと織りなす超戦略バトル

    本作では、麻雀牌に宿る「牌霊」たちが仲間として戦ってくれる。これらの牌霊はそれぞれ固有のスキルを持っており、組み合わせ次第で信じられないような効果を発動する。

    例えば、「この牌が和了に使われるたび、得点を2倍にする」という牌霊と、「手牌の枚数×10万点を追加する」牌霊を組み合わせると……もうお分かりだろう。数学的にありえない得点が次々と生まれていくのだ。

    さらに「遺物」と呼ばれるアイテムも、この狂った世界観に拍車をかける。「すべての役の価値を100倍にする」「ツモのたびにランダムな牌を手牌に加える」など、もはやバランスという概念を完全に放棄した効果ばかり。でも、それがいいのだ。

    ローグライクの緊張感と麻雀の戦略性が絶妙にマッチ

    ゲームは地獄の各階層を巡りながら、様々な敵と麻雀勝負を繰り広げる構成となっている。敵を倒すたびに新しい牌霊や遺物を獲得でき、自分だけの最強デッキを構築していく過程がたまらなく楽しい。

    「今回は防御重視で安定した勝利を目指すか、それとも一発逆転の大博打に出るか……」そんな戦略を練りながら、次第に強くなっていく快感は、まさに『Slay the Spire』や『バラトロ』といった傑作ローグライクに通じるものがある。

    特に優秀なのが、失敗してもまた挑戦したくなるゲームバランスだ。「あの組み合わせを試してみたい」「今度はこの戦略で行こう」と、自然にリプレイ意欲が湧いてくる。これこそがローグライクゲームの醍醐味であり、本作はそれを見事に体現している。

    中国文化と麻雀愛に溢れた世界観

    本作のもう一つの魅力が、中国の冥界文化をベースにした独特な世界観だ。牛頭馬頭、四天王、そして閻魔様といったお馴染みの地獄の住人たちが登場し、それぞれ個性的なキャラクターとして描かれている。

    孟婆茶屋で忘川茶を飲んだり、地府の各所を巡ったりと、中国神話に詳しくない人でも楽しめる程よい作り込み具合。何より、これらすべてが麻雀というゲームと自然に融合している点が素晴らしい。

    開発チームの麻雀への愛情も随所に感じられ、「ただ奇抜なだけのゲーム」では決してない。しっかりとした麻雀の基礎があるからこそ、この突き抜けた世界観が活かされているのだ。

    『バラトロ』ファンにも激推ししたい傑作

    正直に言うと、最初は「どうせB級ゲームでしょ」と軽い気持ちでプレイし始めた。しかし、数時間プレイした時点で完全に認識を改めた。これは紛れもなく、2024年を代表するローグライクカードゲームの傑作である。

    特に『バラトロ』や『Slay the Spire』にハマった経験がある人なら、間違いなく楽しめるはずだ。「カードゲーム × ローグライク × 圧倒的なインフレ」という組み合わせは、一度体験すると他のゲームでは物足りなくなってしまうほどの中毒性を持っている。

    麻雀のルールを完全に理解している必要はない。基本的な役さえ分かっていれば、あとはゲームが自然に教えてくれる。むしろ「麻雀は難しそう」と敬遠していた人にこそプレイしてもらいたい。これほど麻雀の面白さを分かりやすく伝えてくれるゲームは他にないだろう。

    将来性も期待大! 続々と追加要素が予定

    現在は早期アクセス版として配信中だが、開発チームは積極的にアップデートを続けている。日本語ボイスの追加や、ギリシャ神話をテーマにした拡張コンテンツなども計画されており、まだまだ成長の余地を残している。

    Steam のコミュニティでは連日のように攻略情報やコンボ紹介が投稿されており、プレイヤー同士の熱い議論が交わされている。「この組み合わせで1000兆点出せた!」みたいな報告を見ていると、自分も挑戦したくなってくるから困る。

    価格も 1,900 円とお手頃で、この内容なら十分すぎるほどコスパが良い。むしろ「こんな値段で大丈夫?」と心配になるレベルだ。

    地獄に落ちても、麻雀があれば大丈夫。そんな奇想天外な世界観と、練り上げられたゲーム性が見事に融合した『黄泉に落ちても麻雀』。ローグライクファンにも、麻雀ファンにも、そしてユニークなゲームを求めるすべての人にオススメしたい。

    一度プレイすれば、きっと地獄の深淵まで麻雀を打ち続けることになるだろう。覚悟はいいか?

    基本情報

    タイトル: 黄泉に落ちても麻雀
    開発元: Boxed Lighting Games
    ジャンル: ローグライクカードゲーム
    プラットフォーム: Steam(PC)
    発売日: 2025年7月16日
    価格: 1,900円
    日本語対応: あり
    プレイ時間: 1プレイ約1-2時間、やりこみ要素多数

    Steam ストアページ: こちら

  • 過小評価されすぎている協力ローグライク『Gatekeeper』。Risk of Rain 2好きなら絶対ハマる、カオス×爽快感の化身

    過小評価されすぎている協力ローグライク『Gatekeeper』。Risk of Rain 2好きなら絶対ハマる、カオス×爽快感の化身

    このゲーム、なぜ話題になってないのだ?

    Steamで「Very Positive(85%)」という高評価を獲得しているにも関わらず、日本ではほとんど知られていない隠れた名作がある。それが『Gatekeeper』だ。

    Risk of Rain 2のような見下ろし視点のローグライクシューターで、最大4人協力プレイに対応。「盗まれた時間の心臓(Heart of Time)」を取り戻すため、混沌の化身「Chaos」を追い、5つの惑星を舞台に機械の軍勢との激戦を繰り広げる作品である。

    開発はGravity Lagoon、パブリッシャーはHypeTrain Digitalが担当し、2024年8月1日に正式リリース。早期アクセスから約1年3ヶ月をかけて完成度を高めてきた、インディースタジオ初のデビュー作だ。

    「なぜ流行らない?」から始まったプレイ体験

    正直に言うと、最初にSteamストアページを見たとき「これ、面白そうなのになんで誰も話題にしてないんだろう?」という疑問が先に立った。レビュー評価は高いし、協力プレイ対応のローグライクという魅力的な組み合わせ。なのに、配信者もプレイ動画も日本ではほとんど見かけない。

    そんな疑問を抱きつつも、Risk of Rain 2で数百時間遊んだ身として「似たような体験ができるなら」と$15(約2,200円)で購入してみたのだが……これが予想以上のハマりゲームだった。

    実際にプレイしてみると、確かにRisk of Rain 2の影響を強く受けているのは間違いない。しかし、単なるパクリではなく、独自の魅力と完成度の高さが光る作品に仕上がっている。

    9つのゲートキーパーで織りなす多彩なプレイスタイル

    本作の最大の特徴は、9種類の「ゲートキーパー」から選択できる豊富なキャラクタバリエーションだ。それぞれが全く異なるスキル構成と立ち回りを持っており、協力プレイ時の役割分担も明確に分かれる。

    例えば、デフォルトキャラクターのHybridは復活能力を持つバランス型で初心者向き。一方、近接特化のキャラクターは一撃の威力が高いものの、敵の弾幕をかいくぐる技術が要求される玄人向けといった具合に、プレイヤーのスキルレベルに応じた選択肢が用意されている。

    さらに、レベルアップ時に獲得できるスキル強化や、100種類以上存在する「アーティファクト」システムによって、同じキャラクターでも全く異なるビルドを構築できる。この組み合わせの妙こそが、本作の中毒性の源泉だ。

    トライアドシステムが生み出す戦略的深さ

    本作独自の要素として特筆すべきは「トライアドシステム」だ。3つのアーティファクトを組み合わせることで、単純な効果の足し算では得られない特別な効果を発揮するこのシステムが、ビルド構築に戦略的な深さをもたらしている。

    例えば、「攻撃速度アップ」「クリティカル率向上」「範囲攻撃強化」の3つを組み合わせると、単なる数値強化を超えた相乗効果により、画面を覆い尽くす敵の大群を一瞬で薙ぎ払う爽快感を味わえる。

    この組み合わせを考える楽しみは、まさに deck building系ゲームのそれに近い。毎回異なるアーティファクトが入手できるため、「今回はこのビルドで行こう」という戦略的思考が自然と生まれ、リプレイ性を大幅に高めている。

    協力プレイこそ真骨頂

    ソロプレイでも十分楽しめる作品だが、本作の真価は最大4人での協力プレイにある。それぞれが異なるキャラクターとビルドを選択し、連携を取りながら進む体験は、まさに「チームでクリアした」という達成感に満ちている。

    特に終盤のボス戦「サイレン」との戦いは圧巻だ。巨大なボスが放つ多彩な攻撃パターンを、4人それぞれの役割に応じて対処していく様は、まるでMMORPGのレイドバトルのような戦略性を持つ。

    一人が囮となって注意を引きつける間に、遠距離キャラが削り、近接キャラが一気に畳み掛ける……そんな連携が決まったときの爽快感は、ソロプレイでは絶対に味わえない特別なものだ。

    Steam Deck完全対応で、いつでもどこでも

    うれしいことに、本作はSteam Deck Verifiedに認定されており、ハンドヘルドでの快適なプレイが保証されている。実際に筆者もSteam Deckで何時間もプレイしているが、操作性に全く問題はなく、むしろ携帯機でサクッと一戦楽しめる手軽さが魅力的だ。

    通勤中の電車内でソロプレイを楽しみ、家に帰ったらフレンドと協力プレイ……そんな使い分けができるのも現代的で素晴らしい。

    唯一の不満点は「なぜ流行らないのか」

    約30時間プレイした現時点で、大きな不満点は正直見当たらない。確かに超高難度での調整不足や、一部のアーティファクトのバランスに課題はあるものの、開発チームは積極的にアップデートを続けており、今後の改善に期待できる。

    むしろ最大の不満は「なぜこんなに面白いゲームが日本で話題になっていないのか」ということだ。協力プレイ対応のローグライクを求めているプレイヤーは確実に存在するはずなのに、言語の壁や宣伝不足によって埋もれてしまっているのが実にもったいない。

    本作をプレイしたとあるSteamレビューでは「so underrated(過小評価されすぎ)」というコメントが多数見受けられるが、まさにその通りだと思う。

    ローグライク好きなら迷わず購入を

    『Gatekeeper』は、Risk of Rain 2、Vampire Survivors、Roboquest……といったローグライク作品を楽しんだ経験があるプレイヤーには、絶対的にオススメできる作品だ。

    特に「友達と一緒にワイワイ楽しめるローグライクが欲しい」という方には、これ以上ない選択肢と断言できる。$15という価格も、提供される体験の質と量を考えれば破格と言っていいだろう。

    2024年のインディーゲーム界で、これほどまでに過小評価されている良作も珍しい。まずは無料のプロローグ版『Gatekeeper: Infinity』で体験してみて、気に入ったら本編を購入してみてほしい。きっと、筆者と同じ「なんでこれ流行ってないの?」という疑問を抱くことになるはずだ。